ポケモン島の人間進入防止バリアが破られ、突如ポケモン島に現れたポケモンハンター。

ハンター達は、ついにポケモン高校の体育館へ侵入。ポケモン達は散り散りになってしまったのであった。


サンダース「よし、ブースター。ここなら安全だ。一旦休もう。」

ブースター「・・・・・・。」

カイリキー「ブースター、怖いのか?」

ブースター「・・・さっきから、お姉ちゃんと連絡が取れないの・・・。」

エビワラー「エーフィ姉さんと!?」

サワムラー「ブースター。大丈夫さ。あのエーフィ姉さんだぜ?捕まるわけないだろ?きっとどこかで掃除でもしてるのさ。」

ブースター「う、うん・・・。」

サワムラー「よし、それでこそブースターだ!さあ、元気付けるためのサワムラー料理だ!とりあえず腹ごしらえしようぜ!」

エビワラー「馬鹿野郎!こんな時に飯なんか食えるか!ブースター!俺の歌で元気付けてやるぜ!曲は『元気を出そうよブースター』だ!」

サンダース「お前たち!今はふざけてる場合じゃないんだぞ!」

サワムラー「何い!?誰がふざけてるって!?」

エビワラー「俺はブースターに元気を出してもらいたくてだなあ!」

サンダース「逆効果だ!時と場合を考えろ!」

カイリキー「スカしてんじゃねえよ!じゃあどうしろっつーんだ!?あぁ!?」

ブースター「ケンカはやめて!!!」

4人組「は、はいっ!!!」

ブースター「やめてよ・・・。こんな時にケンカなんか・・・。」

エビワラー「ご、ごめんなさい・・・。」

サワムラー「ど、怒鳴られちゃった・・・。」

カイリキー「ブースターに・・・。」

サンダース「・・・・・・。」


フーディン「よお。キレイハナ。無事だったか。一人で逃げるとはな。逃げる方向でも占ったか?」

キレイハナ「あらフーディン。あなたこそ無事でしたのね。」

フーディン「・・・ユンゲラーは捕まったがな。」

キレイハナ「・・・。」

フーディン「なあ、お前ならこの後どうなるか占いでわかるんじゃないのか?」

キレイハナ「・・・あなたはどうなの?」

フーディン「ふん。私の占いは当たらんからな。お前と違って。で、どうなんだよ?占いの結果は。」

キレイハナ「・・・はっきり言って最悪ですわ。」

フーディン「・・・そうか。お前の言うことなんだからきっと当たるんだろうな。」

キレイハナ「・・・・・。」

フーディン「ん?なんだ?その顔は。怖いのか?だが、未来は変えることもできる。その為に我々は存在する。そうだろう?」

キレイハナ「フーディン・・・。ええ。そのとおりですわ。」


ミュウツー家

ミュウツー「・・・。何とか我が家に帰ることが出来た・・・。ワンちゃん!皆!いるか!?」

ワンちゃん「ワン!ワン!クゥ〜ン・・・。」

ゴリちゃん「ウッホ!ウッホ〜ウ!!」

ニョロちゃん「シャ〜・・・!」

サルちゃん「キッキ!キイ〜!」

キリちゃん「キリ〜ン!キリ、キリ〜ン・・・。」

ミュウツー「よ〜しよし。皆、無事だったか?心細かっただろう?さあ、カルピスだ。」

ミューちゃん「ミュー!ミュ〜!!」

ミュウツー「あっ!ミューちゃん!お前も無事だったんだな!良かった!お前はポケモンだから捕まってるんじゃないかと心配したぞ!」

ミューちゃん「ミュ、ミュ〜!ミュ〜!!」

ミュウツー「皆、カルピスを飲みながら聞いてくれ。ミューちゃん、ワンちゃん達を連れて別荘のポケモン城へテレポートするんだ。ここよりはいくらか安全なはずだ。」

ミューちゃん「ミュ!?ミュー!ミュ〜!!」

ワンちゃん「ワン!?ワン!ワン!」

ミュウツー「そりゃあお前たちはポケモンじゃないから捕まらないが・・・。相手は残忍なハンターだ!邪魔だと思われれば容赦なく攻撃されるぞ!」

ミューちゃん「ミュ、ミュー!ミュー!」

ミュウツー「いや、私はここに残る。他のポケモンを放って一人だけ逃げるわけにもいかんからな。だが、お前たちは別だ。私は主人として命令する。避難しろ!そして生きるんだ!」

ミューちゃん「ミュ〜・・・。」

ミュウツー「わかってくれたか・・・。それでいい。心配するな。事が終わったら必ず迎えに行く。待っていてくれ。」

ワンちゃん「クゥ〜ン、クゥ〜ン・・・。」

ミュウツー「またな、皆・・・。」

ミューちゃん「・・・。」

ミューちゃんのテレポート!

ミュウツー「・・・これでよかったんだ・・・。」


レオン、ヤドラン、ロコンはハンターに追い詰められていた。

レオン「ロコンちゃん、立って!」

ロコン「ううっ・・・。」

ヤドラン「ダメだ!完全に動揺している!こうなったら奴らを退けるしかない!やるぞレオン!」

レオン「よ、よし!」

ハンター8号「行け!サイホーン!奴らを抑えろ!」

サイホーン「ホーン!!」

ヤドラン「この野郎!」

ヤドランの水鉄砲!効果は抜群だ!

サイホーン「ホ〜ン!」

レオン「やった!」

ハンター8号「ちっ。ヤドランの癖にずいぶん素早いな!」

ヤドラン「へへへ。俺は活発ヤドランだからな。くらえハンター野郎!頭突き!」

ハンター8号「むっ!」

クロバット「クロバッ!!」

クロバットのエアカッター!

ヤドラン「ぐわっ!」

ハンター8号「ふふふ。ナイスだクロバット!いけ!マスターボール!」

レオン「ヤドラン君!」

ヤドラン「レオン!逃げろ!ロコンちゃんを守れ!お前が・・・!」

ハンター8号「ヤドラン、ゲット。」

レオン「ヤドラン君・・・!!ロコンちゃん!走るんだ!!」

ロコン「・・・!」

ハンター8号「させるか!クロバット!」

レオン「十万ボルト!!」

効果は抜群だ!

クロバット「バ〜ット!!」

レオン「早く!ロコンちゃん!」

ハンター8号「そっちのロコンはトロそうだな!」

レオン「!」

ピカチュウ「いた!レオン!!」

レオン「ピカチュウ君!逃げるんだ!」

ハンター8号「マスターボール!!」

レオン「ロコンちゃん!最後まで守れなくて・・・ごめん!!」

レオンはロコンを突き飛ばした!

ロコン「レ、レオン君!」

ピカチュウ「レオ〜ンッ!!!」

ハンター8号「おっと。ロコンを狙ったつもりだったが。レオン、ゲットだ。」

ピカチュウ「うぐぐ・・・!」

テッカニン「デオキシス殿、あそこでござる!!」

デオキシス「チェエエエエエエエエエエエエンジ!!スピードフォルルルルルルウム!!助けに来たぜえええええええええええっ!!!」

ハンター8号「おお!レアポケモンじゃねえか!まったくここはハンターの楽園だぜ!」

デオキシス「ピカチュウウウ!ロコオオオオオオン!逃げるぞおおおおおおおおおおお!!!」

ピカチュウ「レ、レオンが・・・!」

デオキシス「おいいいいいいい!!しっかりしろおおおおおおおおお!!走れええええええええええ!!」

ロコン「レオン君・・・!」

デオキシス「おいおいおいおいおいいいいいいいいいい!!!お前もかあああああああああっ!!!」

ハンター8号「へへへ、マスターボール!!」

デオキシス「仕方ねえええええ!」

デオキシスはピカチュウとロコンを抱えて空へ逃げた。

ハンター8号「ちいっ!逃がしたか!」


デオキシス「ったくよおおおおおおおお!!俺がいなけりゃお前ら捕まってたぜえええええええええっ!!」

ロコン「レオン君が、レオン君が・・・!」

ピカチュウ「ぐっ・・・レオン・・・!!」

デオキシス「むがああああああああっ!!」

テッカニン「?」

デオキシス「馬鹿野郎!しっかりしろ!お前らまで捕まりたいのか!!」

ピカチュウ「!?」

テッカニン「デオキシス殿・・・。」


デオキシス「おおおおおおおおお〜い!!たまっちいいいいいいいいいい!!」

たまっち「おお、デオキシス君、テッカニン君!ピカチュウ君、ロコンさんも!」

デオキシス「絶対絶命だったぜええええええええええええっ!!!」

ピカノ「おう、たまっち、ミュウ!ジラーチとルカリオはリザードン達の方に送ってきたぜ。」

たまっち「ピカノ先生、ピカチュウ君たちが見つかったもんよ!」

ピカノ「ピカチュウ!大丈夫だったか!」

ピカチュウ「ピカノ、レオンが・・・。」

ピカノ「レオンが!?・・・そうか・・・。しかし、そう暗い顔するな。きっとあいつらのことは助け出す。そうだろう?」

ピカチュウ「ピカノ・・・。」

テッカニン「むうう・・・。拙者、自分の力の無さが本当に情けないでござる・・・!」

たまっち「よし、完成したもん!サベルペロートの秘められた力を使って出来たバリヤー製造装置だもん!」

ピカノ「おお!結局サベルペロートの力って何なのか理解できないけど、とりあえず一つ目の問題は解決だな!」

たまっち「・・・。いや、そう簡単な話ではないもん。」

ピカノ「あ?」

たまっち「実はポケモン島を包むバリアーは僕らの住む東ポケモン島だけじゃなくて南北西の3つのポケモン島でも弱まりつつあるんだもん。」

ピカノ「そうなのか!?」

たまっち「そこで、問題を完全に解決するには東西南北4つのポケモン島の真ん中に位置する場所で装置を起動する必要があるもん。」

ピカノ「でもそこって海の真ん中じゃ・・・。」

ミュウ「いや、ここには小さな島があるみたいなんです。何もない島だけど、調べてみたら何やらここだけ例の電磁波が強かったんです。恐らく、今までポケモン島を包んでいたバリアーもここから出ていたんじゃないかと。」

たまっち「そして、もう一つ。この装置を起動するには強力な電気が必要になるもん。海や空を渡れて、なおかつ電気を使えるポケモンに行ってもらいたいんだもんけど・・・。」

ピカノ「・・・誰かいるか?」

ピカチュウ「・・・僕が行くよ。」

ミュウ「ピ、ピカチュウ君!でも君は海や空は・・・。」

ピカチュウ「忘れたの?僕は波乗りピカチュウだよ?海なら渡れるよ。レオンは自分を犠牲にしてまでロコンちゃんを守ったんだ。僕が何もしないわけにはいかないよ。」

デオキシス「ようやく落ち着きやがったかああああああああああ!!手間かけさせやがってえええええええええええ!!!」

ピカノ「へっへ!ピカチュウ!人一倍体育祭なんかでやる気のなかったお前が成長したな!」

ピカチュウ「やめろよ照れ臭い。ふう。さて、そうと決まったらすぐに出発だ!」

たまっち「じゃあこれがバリヤー製造装置だもん。」

ピカチュウ「わかった。」

たまっち「重ね重ねすまないもん。サベルペロートも取りに行ってもらったばかりなのに。」

ピカチュウ「何言ってるのさ。たまっちらしくない。いつもみたいにヘラヘラ笑ってなよ。それに僕からすればポケモンでもないのに島のために協力してくれるたまっちの方がずっと偉いよ。ありがとう、たまっち。」

たまっち「・・・ピカチュウ君。僕は本当はこの星に機械文化を伝えたらたまごっち星に早々に帰っちまうつもりだったもん。 でも、島の皆が宇宙人の僕を受け入れてくれて、仲良くしてくれて凄く嬉しかったもん。だから僕、ずっとこの島にいたいんだもん。協力くらい当然だもんよ。」

ピカノ「たまっち・・・。」

ミュウ「ピカチュウ君、波が相当荒れてるけど・・・。」

ピカチュウ「大丈夫大丈夫。波乗りの腕には自身があるから。よし、行くか!」


フシギダネ「どうにも安全な場所が無いな・・・。皆、どこに隠れてんだろうな・・・。」

うめぼし「うああ〜。」

フシギダネ「ん?」

カメックス「ひい、ひい!」

フシギダネ「お前!ぜにぼうの!脱獄してやがったのか!」

カメックス「む!お、お前は!どけ!今はお前らの相手をしてる場合じゃ・・・!」

ハンター7号「マスターボール!」

カメックス「ぐわあ〜っ!!」

ハンター7号「カメックス、ゲ〜ット。」

フシギダネ「ゲッ!ハンター!」

うめぼし「う、うあああああ〜!」

ハンター7号「イトマル!クモのす!」

イトマル「イトッ!!」

フシギダネ「うわっ!逃げられない!」

うめぼし「わああ〜!!」

ハンター7号「へっへっへ。」

フシギダネ「ツルのムチ!」

フシギダネのクモの巣が破れた!

ハンター7号「ちっ。ペリッパー!つばさでうつ!」

ペリッパー「ペリッ!」

効果は抜群だ!

フシギダネ「ぐわっ!」

うめぼし「フシギダネく〜ん!!」

ハンター7号「よし、大人しくしてろ。」

ヒトデマン「シュワ〜ッチ!!」

ハンター7号「なんだ!?」

フシギダネ「ヒ、ヒトデマン!捕まったはずじゃ・・・?」

ヒトデマン「シュワッチ!高速スピン!」

うめぼしのクモの巣が破れた!

ハンター7号「こいつ!」

チコリータ「皆さん!こっちです!」

うめぼし「チ、チコリータさ〜ん!」

ヒトデマン「ちょうどよかった!さあ、亀君!カエル君を連れて逃げるんだ!」

うめぼし「う、うん!」

チコリータ「フシギダネ君!怪我してるじゃないですか!」

フシギダネ「・・・こんなの大丈夫だ。」

うめぼし「ありがとー!ヒーローのおじさん!!」

ヒトデマン「・・・ヒ、ヒーロー!?」

ハンター7号「逃がすか!」

ヒトデマン「(私は今、なれているのか・・・?ずっと憧れていた・・・ヒーローに・・・!)」

ハンター7号「イトマル!クモの巣!」

ヒトデマン「そうはさせん!ヒトデウム光線!」

イトマル「イ、イト〜!!」

ハンター7号「なに!?イトマル!」

ヒトデマン「覚悟しろ!正義は、ヒーローは・・・必ず勝つ!!」


ピカチュウは波の上を進んでいた。

ピカチュウ「おっと!本当に波が荒れてるなあ。・・・ん?」

ハンター1号「ふふふふふ・・・。」

ピカチュウ「あ、あいつは!一番最初に会ったハンター!オオスバメに乗ってる!まずい!」

ハンター1号「お前ら、なにやらいけないこと考えてるらしいなあ。隠れて聞かせてもらったぜ。ダメだろ?狩りの邪魔しちゃあ。」

ピカチュウ「くそっ!」

ハンター1号「おっと!逃げんなよ!オオスバメ!」

オオスバメ「スバッ!」

オオスバメのでんこうせっか!ピカチュウはサーフボードの上から投げ出された!

ピカチュウ「うわ〜っ!!」

ピカノ「ピカチュウ!捕まれ!」

ピカチュウ「ピカノ!!」

ピカノ「へへっ。つい心配で飛んできちまったぜ。おい、機械は大丈夫か?」

ピカチュウ「あ、ああ。サンキュー。」

ピカノ「ピカチュウよお。お前を連れて空飛ぶなんて久しぶりだな。お前がガキの頃以来か?」

ピカチュウ「ああ。お前にポケモン山のてっぺんまで連れて行ってもらって帰れなくなって以来だな。」

ピカノ「ちぇっ。相変わらず余計なことばっか覚えてやがる。・・・しかし、お前も重くなりやがったな。」

ハンター1号「ちっ。新手か。まあいい。あのカイリューも捕まえてやる。」

ハンター1号は偽マスターボールを使った!

ピカチュウ「ピカノ!右だ!」

ピカノ「よっしゃ!」

ハンター1号「くそ!」

ピカチュウ「今度は左!」

ピカノ「おっと!捕まってたまるかよ!高速移動!!」

ピカチュウ「うひゃあっ!酔う〜!!」

ハンター1号「もっと近づけオオスバメ!こっちも高速移動!」

オオスバメ「スバッ!」

ピカノ「ちいっ!スピードじゃ分が悪そうだな。食らえ!」

ピカノの竜巻!

オオスバメ「スバ〜ッ!!」

ハンター1号「うわっ!ひるむなオオスバメ!」

ピカノ「今だ!一気に行くぞ!!」


ピカチュウ「島だ!島が見えた!きっとここがたまっちの言ってた島!」

ピカノ「よし、ここの真ん中で装置を起動させればバリアーが再び張られ、これ以上のハンターは入れなくなるんだな!」

ピカチュウ「ああ。行こう、ピカノ!」

ピカノ「・・・いや。」

ピカチュウ「え?」

ハンター1号「くくく・・・。」

ピカチュウ「あいつ!まだ追ってきてたのか!」

ピカノ「行け、ピカチュウ!あいつらの相手は俺がする!」

ピカチュウ「ピカノ!」

ピカノ「早く行け!」

ピカチュウ「ピカノ・・・!わかった!」

ハンター1号「てめえ!逃がすかよ!」

ピカノ「へっへっへ。おおっと。待てよ。お前の相手はこのピカノピカノ助がしてやる。この浜辺より先には行かせねえ!」

ハンター1号「なにい・・・!?こしゃくな!どっちにしろお前も捕まえてやるんだよ!行くぞ!」

ピカノ「来いやあああああ!!」


ピカチュウ「・・・この島の中央あたりで装置を起動すればいいのかな・・・。でも中央なんてアバウトにしか・・・。」

スイクン「はい、次エンちゃんの番。」

エンテイ「よし、これだ!うわっ!ババ引いた!!」

ピカチュウ「ああっ!お前はエンテイ!!何でここに!しかもババ抜きしてる!」

エンテイ「んん?ああ、お前はいつぞやの。」

ライコウ「エンちゃん知り合い?」

エンテイ「うむ。正月の仕事の時に会った奴じゃ。あ、この二人、ワシの同僚のスイクンとライコウ。」

スイクン「どうも〜。」

ライコウ「こんにちは〜。」

ピカチュウ「はじめまして〜。って違〜う!!」

エンテイ「な、なんじゃ?久しぶりに会って早々何を怒っとるんじゃ?」

ピカチュウ「お前!神なんだろ!?今ポケモン島で何が起こってるか知ってるの!?それなのにのんきにババ抜きなんかして!ってかこの島はいったい何なんだ?」

エンテイ「ここは神の島!中央ポケモン島じゃ!!」

ピカチュウ「中央ポケモン島!?神の島だって!?」

ライコウ「そう。つまり俺とスイクンも神ってこと。ってか島で何か起こってんの?」

ピカチュウ「それがかくかくしかじか・・・。」

スイクン「うわっ。マジで?」

ライコウ「あ〜あ。エンちゃんやっちゃったな〜。始末書じゃね?」

エンテイ「いや、ワシの担当地区だけじゃないし!スイクンとライコウだって東ポケモン島担当じゃろ!」

スイクン「あ、そっか。やべっ。ってかこの島に一般のポケモンが入ってきてるっていうのもかなりまずくね?」

エンテイ「あ、いかん。神以外が島に入れなくなるバリア張るの忘れとった。こんなところに滅多にポケモン来ないし。」

ライコウ「やべっ。俺ら減給かもな。」

・・・。

スイクン「ま、とりあえずババ抜きの続きしようか。」

エンテイ「そうじゃな。」

ピカチュウ「コラ〜ッ!!!」

エンテイ「なんじゃ?仲間に入りたいのか?」

ピカチュウ「違う!お前ら神なんだろ!?それなのになんでこの緊急事態に何もしないんだよ!」

・・・。

スイクン「そ、そう言われても・・・なあ?」

ライコウ「俺らに出来ることなんてないし・・・なあ?」

ピカチュウ「お前らは・・・!もういいよ!」

ライコウ「エンちゃん、何でこのピカチュウ、ずっと怒ってるの?」

エンテイ「さ、さあ・・・。わからん・・・。ババ抜きが気に入らんのかのお。あ、なんならマージャンやる?ピカチュウ入れた4人で。」

ピカチュウ「馬鹿!そうじゃない!!」

ライコウ「まだ怒ってるけど?」

エンテイ「怒りんぼさんなんじゃよ。」

ピカチュウ「何い!?」

スイクン「・・・あれ?でもさあ、東西南北ポケモン島のバリアが壊れたってのは上のミスじゃね?」

エンテイ「そういやそうじゃな。何やっとるんだ上は。」

ピカチュウ「・・・上って何?」

エンテイ「上は上。上司。」

ピカチュウ「上司がいるの!?神に!?」

エンテイ「うむ。ワシらより偉い神がおる。ワシらは雇われとるだけじゃ。」

ピカチュウ「雇う!?」

ライコウ「これ見てみ。」

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ピカチュウ「しょぼい〜っ!!威厳も糞もない!何で株式!?神が週二日も休むなよ!って!つっこんでる場合じゃない!ポケモン島のバリアの管理はお前らの上司がやってるんだな?会わせてくれ!」

ライコウ「会ってどうすんの?」

ピカチュウ「僕はポケモン島のバリアを作り直す装置を持ってきたんだ!きっと上司の人だって今頃バリアが壊れて困ってるよ!どこで装置を使えばいいか詳しいことも教えてくれるかも!」

エンテイ「ならん!アポがないと会うことはできん!」

ピカチュウ「うるさい!こうしてる間にも島の皆は捕まってるかもしれないんだぞ!電気ショック!」

エンテイ「ぎゃあああああ!!」

スイクン「エンちゃん!」

ライコウ「エンちゃん!」

エンテイ「ううう・・・。何で最近の若者は平気で神を攻撃するんじゃ・・・。もう本当・・・。信じらんない・・・。」

ピカチュウ「ごめん!本当に急いでるから!」


ピカチュウ「お〜い!エンテイの上司!」

???「・・・。なんだ?貴様は・・・。」

ピカチュウ「あ、あなたがエンテイ達の上司の・・・?」

ホウオウ「いかにも。我は東西南北ポケモン島全域を管理する神の中の神、ホウオウである!」

ピカチュウ「あのお、実はかくかくしかじかで・・・。ポケモン島のバリアを戻さないと大変なんです!ここにバリア製造装置があります!どこで使えば?」

ホウオウ「くくく・・・。はっはっはっはっは!!」

ホウオウは装置をはじきとばした!

ピカチュウ「うわっ!何するんだよ!壊れたらどうするんだ!」

ホウオウ「教えてやろうか小僧・・・。ポケモン島のバリアを壊したのは・・・この私だ!」

ピカチュウ「何だって!?」
続く


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