ポケモン島の人間進入防止バリアが破られ、突如ポケモン島に現れたポケモンハンター。
結局、ピカチュウたちは体育館から動けないでいた。
ピカチュウ「・・・。」
ツー・・・ツー・・・
ピカチュウ「(父さんと母さんが電話に出ない・・・。もしかしたら・・・。)」
プリン「・・・ピカチュウ君?」
ピカチュウ「あ、いや、なんでもないんだ。・・・それよりプリン、それにフシギダネ。話があるんだ。」
フシギダネ「話?」
ピカノ「さて、やるべきことは3つ。ポケモン島のバリアの修復、仲間の救出、そしてハンターの駆除だ。」
リザードン「バリアの修復はたまっちに任せるしかないとして・・・。やっぱり後の二つだな。まず仲間の救出に行って捕まったんじゃ話しにならん。」
ピカノ「ボールを当てられたら即アウトってのがなあ・・・。やっぱりこうなったら・・・」
たまっち「おっと。話の途中にすまないもん。ちょっといいもんか?」
リザードン「どうした?」
たまっち「バリアマシーンを作ってる最中なんだもんけど、どうにも必要なものが足りないから誰かに採りに行ってほしいんだもん。」
ミュウ「必要なもの?」
たまっち「うん。サベルペロートだもん。」
ピカノ「サベ・・・なんだって?」
たまっち「サベルペロート。ポケモンマウンテンに眠る伝説の鉱石だもん。僕もまだ見たことないんだもんけど・・・ポケモン島を包めるくらいのバリアを作るにはあれくらいのものがないと難しいんだもんよ。」
ピカノ「ポケモンマウンテンか・・・。あんな薄暗くて何もなくて景色も悪い山、誰も行った事ないな。・・・誰が行く?」
ミュウ「先生たちは皆をまとめてもらわないといけないので、こちらにいてください。ここは僕が・・・。」
カイリキー「お前は体力がないから山なんて登れないだろ。しかし俺はブースターを守らなくては・・・。」
レックウザ「ごほっごほっ。僕も山なんて登れないだろうなあ・・・。」
アブソル「僕も運が悪いからどうせ・・・。」
ストライク「僕も高いところは・・・。」
デオキシス「情けねえやろうどもだぜえええええええええええっ!!俺が行くぜえええええええええええええ!!ずっと体育館にこもりっぱなしでイライライライライライライライラしてんだああああああああああああああああっ!!!」
ヤルキモノ「同じく!俺も行くぞおおお!!」
ヘラクロス「お前らはうるさくて目立つからダメだ。しかし俺もプリンを守る必要が・・・。」
プリン「行ってくれば?私、あんたに守られなくちゃいけないほど弱くないし。・・・でも私も行きたいかも。」
ヒノアラシ「ううっ。待ってよ。プリンさんみたいな強者がいなくなったら戦力ダウンだよ。もしこの体育館に攻め込まれたりしたら・・・。」
レオン「僕が行くよ。」
ピカノ「レオン!」
ピカチュウ「待ってレオン。僕が行く。」
レオン「・・・ピカチュウ君?」
ピカチュウ「レオンはロコンちゃんのそばにいてあげなくちゃダメだろ?」
レオン「・・・う、うん。ごめん、ピカチュウ君。」
ピカチュウ「なんで謝るのさ?よし、それじゃ早いほうがいいだろ?行ってくるよ。」
たまっち「すまないもん。あそこには超危険なポケモン・ダークライが出てくるって噂もあるもん。気をつけてくれだもん。」
ピカノ「待て待て。いくらなんでも一人じゃ・・・。」
ジラーチ「ううっ。ピカチュウ先輩、なんて勇気なんだ!やっぱり最高です!ぼ、僕もお供します!お供させてください!」
ピカチュウ「ジラーチ、ありがとう。わかった。行こう。」
ルカリオ「あ、あのお・・・。僕もいいですか?」
ピカチュウ「ルカリオ?」
ルカリオ「いや、なんだかなんとなく行きたくて。・・・ダメですか?」
ピカチュウ「いや、ありがとう。行こう。」
たまっち「皆、本当にすまないもん。僕も行きたいんだもんけど、今ちょっと手が離せないんだもんよ。」
ピカノ「3人か。あまり大人数で行っても目立つからな。これで行こう。それじゃ、頼んだぞピカチュウ。・・・絶対捕まるなよ。」
ピカチュウ「・・・わかった。と、その前にたまっち。頼みがあるんだ。シンタロウを貸してくれ。」
たまっち「ん?いいもんよ?でもシンタロウでポケモンマウンテンまで行くつもりだもんか?ポケモンマウンテンは暗いし、何よりシンタロウじゃ目立つから危険だもんよ?」
ピカチュウ「いや、さっきプリンとフシギダネとで話しあったんだけど・・・。ピチュー、トゲピー!おいで!」
プリン「ププリンも!」
フシギダネ「ぜにぼうもだ!」
ピチュー「何?」
トゲピー「トゲ?」
ぜにぼう「パパ、どうしたの?」
ピカチュウ「皆、シンタロウに乗るんだ。」
ピチュー「え〜?うん。わかった。」
ピカチュウ「シンタロウ、たまごっち星までピチュー達を連れて行ってくれない?」
ピチュー「えっ!?」
ププリン「どういうこと〜!?」
フシギダネ「ここにいると危ないからな。安全な星までいったんお前たちを避難させることにした。」
ぜにぼう「え〜!?やだやだ!パパたちと一緒にいる〜!!」
フシギダネ「わからないことを言うんじゃない!永遠の別れじゃないんだ。な?頼むから。事が終わったら無視キング買ってやるから!」
ププリン「私だってお姉ちゃんたちと一緒に戦えるもん!お姉ちゃんにいっぱいいっぱい格闘技習ったもん!」
プリン「馬鹿言うんじゃないの!あんたなんてまだまだよ!」
ピチュー「嫌だよ〜!兄ちゃ〜ん!」
トゲピー「うえ〜ん!やだ〜!やだ〜!!」
ぜにぼう「うあ〜!パパ〜!!」
ピカチュウ「シンタロウ、行ってくれ。」
シンタロウ「リョウカイ。」
ピチュー「兄ちゃん!兄ちゃ〜ん!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
たちまちシンタロウはエンジン音と共に空へ消えていった。
ピカチュウ「さて、行こうか。ポケモンマウンテンへ。」
ジラーチ「先輩・・・。」
ポケモンマウンテン
ピカチュウ「ここがポケモンマウンテンか・・・。薄暗いなあ。たまっちにもらったサベルペロートのイラストと照らし合わせて探そう。」
ジラーチ「はい!」
フハハハハハハハハハ!!
ルカリオ「!?」
ピカチュウ「まさか!たまっちの言ってた超危険なポケモンか!?」
ダークライ「いらっしゃ〜い。」
ピカチュウ「軽っ!!!」
ジラーチ「えっと・・・ダークライさん?」
ダークライ「あれ?何で俺の名前知ってるの?ま、いっか。いや〜、お客なんて久しぶりだな〜!」
ピカチュウ「あの〜・・・。ダークライってもっと怖いポケモンだって聞いてたんですけど・・・。」
ダークライ「怖くない怖くない!悪タイプでなんか種族名にダークとか付けられちゃってるせいか皆ダークライってだけで怖がって近づかないんだよねえ。マジいい迷惑だし。ま、そんなことより。ゆっくりしていってよ!」
ピカチュウ「・・・えっと、ここにサベルペロートって鉱石ないですか?僕たちそれを探してるんですけど。」
ダークライ「ん〜?あ〜あ〜、あれね。あるよ!」
ピカチュウ「本当ですか!?」
ジラーチ「簡単に見つかってよかったですね!先輩!」
ダークライ「でもあんなの何に使うのさ?それよりさ〜、ゲームやんない?Wiiのスマブラ!俺のカービィ最強すぎるし。」
ピカチュウ「いや、急いでるんで。っていうか電気通ってるんですか?ここ。」
ダークライ「うん。俺の力で電気通した。」
ピカチュウ「力の使い方間違ってるだろ!」
ダークライ「まあまあ。それよりほら!スマブラやろうよ!ちょうど4人だし!なんならハンデつけてあげるよ?ん?」
ピカチュウ「いや、本当に急いでるんで。」
ダークライ「スマブラは嫌?じゃあマリオカートやる?」
ピカチュウ「・・・で、サベルペロートは?」
ダークライ「あ、ぷよぷよとかどうよ?俺7連鎖できるし。マジ最強だし。」
ジラーチ「あ、じゃあ僕やります。」
ピカチュウ「ジラーチ!」
ジラーチ「先輩。ここは一回ゲームしてあげないと帰らせてもらえませんよ?」
ピカチュウ「一回ゲームしたら二度と帰らせてもらえない気がするんですが。」
ルカリオ「あ、じゃあ僕もやります。」
ピカチュウ「ルカリオ!」
ダークライ「ん?ルカリオ?あれ?な〜んだ!ルカリオじゃ〜ん!久しぶり〜!」
ルカリオ「え?」
ダークライ「いや〜、元気にしてた?どうよ?最近。」
ルカリオ「え?え?」
ダークライ「・・・ん?どうしたの?」
ルカリオ「あ、いや・・・。」
ダークライ「ちょっとちょっと〜!何その顔〜!俺のこと忘れちゃったって顔じゃん!いくら俺がクレっちゃんに言われてこの山にこもりっぱなしだったって言っても忘れることないじゃ〜ん!ひど〜い!」
ルカリオ「いや、僕、記憶喪失で・・・。」
ダークライ「え?」
ピカチュウ「ねえ!サベルペロートはどうしたの!?」
ダークライ「おっと!ごめんごめん!でも実はさ〜、あれ渡すなって言われてるんだよね〜・・・。結構強い力持ってる鉱石らしくてさ〜、悪用されるとやばいんだって!」
ジラーチ「そ、そんな!」
ピカチュウ「で、でも下では、かくかくしかじかなことが起こってて・・・とにかく、それが必要なんだ!お願いだからそれを譲ってください!お願いします!」
ダークライ「・・・・・。」
ジラーチ「お願いします!」
ルカリオ「お、お願いします!」
ダークライ「・・・いいよ!」
ピカチュウ「ほ、本当!?」
ダークライ「うん!ほい、これがサベルペロート。落とさないようにね!」
ピカチュウ「ありがとう!よし!それじゃ、僕ら急ぐんで。」
ダークライ「あ、待って!ケーキあるんだけど食べていかない?本当は俺が一人で食べようと思ってたんだけど・・・。でもいいよ!あげちゃう!」
ピカチュウ「いや、せっかくですけど急いでるんで・・・。」
ダークライ「イチゴの部分あげるのに・・・。」
ピカチュウ「それじゃあ僕らは・・・。」
ダークライ「待って待って!もう少しいてよ〜!本当はこんなところに一人ぼっちで寂しいの!ダークライ寂しいの!」
ピカチュウ「ご、ごめん。本当に急いでるんで・・・。」
ダークライ「そっかあ・・・。じゃあ仕方ないね・・・。いや〜、こんなところに住んでると友達もできなくてさ〜。これ、俺のメアド。何かあったら連絡してよ!今度フレンドコード晒すからスマブラでWifiやろうよ!マジ俺のカービィ最強だから。」
ピカチュウ「・・・はいはい。」
ダークライ「っていうか今度遊びに来てよ!ねっ?ねっ?」
ピカチュウ「わ、わかったよ。きっと遊びに来るから!」
ダークライ「本当!?約束だからね!」
ジラーチ「え〜っと・・・ダークライさんも気をつけてくださいね。もしかしたらここも攻め込まれるかもしれないんで。」
ダークライ「うん。わかった。サンキュー。バイバ〜イ!また来てね〜!!」
ピカチュウ「・・・なんか変な奴だったな。」
ジラーチ「でもよかったじゃないですか。鉱石が手に入って。さあ、早くたまっちさんに渡しましょう!」
ピカチュウ達が下山している頃。
ピカノ「ふむふむ。それはいい作戦だな。」
リザードン「だろう?」
ガタッ!!
ピカノ「!?」
ハンター2号「ふっふっふ。何だ?俺たちを出し抜く作戦でも考えてたか?」
ハンター3号「残念でした。君たちは全員俺たちに捕まる運命。」
ピカノ「ハ、ハンター!!」
ヒノアラシ「も、も、もうだめだ・・・。」
シャワーズ「ふえええええん。おにいちゃ〜ん・・・。」
ハンター4号「ひょお〜っ!レアポケモンだらけじゃねえか!見ろ!あれ幻のミュウだぜ!」
ミュウ「うっ・・・。」
リザードン「くそっ!とうとうこの場所も見つかっちまったのか!」
カモネギ「くくくくくく・・・。な?やっぱりここにたくさんいただろう?ここは学校だからな。いると思ったんだ。」
レオン「お、お前はカモネギ!逮捕されたはずじゃ・・・!」
カモネギ「くっくっく。この騒ぎのおかげで警察もゴタゴタしててな。簡単に脱獄できたぜ。おい、お前ら。ポケモンの居場所を教えたんだから俺を捕まえるんじゃねえぞ?」
ハンター2号「ふん。いいだろう。」
ピカノ「あいつ!ハンター共と手を組みやがったのか!」
ハンター3号「それじゃ、狩りの開始だ!」
ピカノ「逃げろ!!」
プクリン「皆さん!目をつぶってください!フラッシュ!」
ハンター2号「おっと!そうはいかねえ!」
ハンターたちはサングラスを装備した!
ピカノ「あっ!汚ねえぞ!走れ!走れ〜!!!」
アブソル「うわっ!躓いた!」
ハンター4号「マスターボール!」
アブソル「うわあ〜っ!!」
キルリア「アブアブ!!」
ハンター4号「アブソル、ゲ〜ット。」
レックウザ「ひい、ひい・・・。」
チコリータ「レックウザ君、頑張って!」
ハンター3号「マスターボール!」
レックウザ「も、もうダメだ・・・。」
チコリータ「レックウザ君!!」
ハンター3号「レックウザ、ゲット。」
ラティアスのミストボール!
ラティアス「退くわよ!」
テッカニン「ぐおおおおお!忍法煙玉・大放出スペシャルでござる!!」
ハンター2号「ぐっ!煙と霧で見えん!」
リザードン「もう学校は危険だ!脱出するぞ!散れ!散るんだ!!」
レオン「ううっ。僕たちの学校が・・・!」
キルリア「え〜ん!」
ピカノ「しっかり走れ!捕まっちまうぞ!」
ハンター5号「お、ポケモン見っけ!」
ピカノ「げっ!別のハンターだ!」
ハンター6号「おお、いっぱいいやがる!」
ピカノ「くそっ!追い詰められた!」
ホーホー「うおお〜っ!!ホーホー隊、参上!」
オニスズメ「オニスズメ隊、参上!」
ピカノ「お前ら!無事だったのか!」
ホーホー「ふん。もちろんだ。何やら相当やばいことになっているようだな。ここは我々に任せろ!来い!ホーホー隊!全員集まれ!!」
オニスズメ「オニスズメ隊も集合だ!」
ハンター5号「な、なんだ!このホーホーとオニスズメの大群は!」
ハンター6号「いくらなんでもこんなにいらねえよ!」
ホーホー「副隊長!疾風のホウ!行くぞ!」
ホーホー隊副隊長「了解!」
疾風のホウ「フッ。了解。」
ハンター5号「こしゃくな!マスターボール!」
???「風おこし!」
ハンター5号「何っ!ボールが!」
ホーホー「き、貴様は!進化して我が隊を辞めた元第3支部副隊長ズク三郎!な、何しに来た!」
ズク三郎「ふふふ。見直しましたよ隊長。島の仲間の為に命を張るとは。あんた、こういうときは真っ先に逃げるタイプだと思ってましたからね。私も久々にホーホー隊として戦わせてもらいますよ。」
ホーホー「ズ、ズク三郎・・・!」
オニスズメ隊副隊長「隊長!これが終わったら今度のサナちゃんのライブ、一緒に行きましょう!」
オニスズメ「もちろんだ副隊長!サナちゃんのライブを見ずして倒れられるか!」
ホーホー「オニスズメよ。一時休戦だ。共同戦線といこうではないか。」
オニスズメ「ふん。奇遇だな。こっちもそう思っていたところだ。」
ホーホー隊ヒラ隊員「隊長!指示を!」
オニスズメ隊ヒラ隊員「隊長!」
ホーホー&オニスズメ「オニホー隊!全軍突撃!!!」
全軍「うおおおおお〜っ!!!」
ハンター6号「くそっ!邪魔だ!こいつらっ!」
ホーホー「行け!お前たち!」
オニスズメ「無事を祈る!」
ピカノ「お前ら・・・!すまない!」
一方・・・。
ラティアス「ほら、しっかり走って!」
シャワーズ「ふええ・・・。」
ハンター7号「よう!こんにちはレアポケモンちゃん達。」
ラティアス「ミストボール!」
ハンター7号「ペリッパー、きりばらいだ。」
ペリッパー「ペリッ!」
ラティアス「ちっ。走って!」
シャワーズ「む、無理ですぅ・・・。ラティアスさん、先に行って・・・。」
ラティアス「もうっ!何を言ってるの!ほら!」
ハンター7号「へっへっへ。いけっ!マスターボー・・・!」
???「でんこうせっか!!」
ハンター7号「ぐおっ!」
ブラッキー「無事か?シャワーズ。」
シャワーズ「お、お兄ちゃん・・・?どうして・・・?」
ブラッキー「お前の為なら刑務所だろうがなんだろうが抜け出して駆けつけるさ。」
ラティオス「よく言った!兄のかがみだな!」
ラティアス「馬鹿兄貴!」
ラティオス「待たせたなラティアス!さあ、ここは兄ちゃん達に任せろ!」
ラティアス「捕まったら承知しないわよ。・・・・・お兄ちゃん。」
ラティオス「・・・ふっ。やさしいな。ラティアスは。」
ラティアス「行くわよ、シャワーズ。」
シャワーズ「は、はい!」
レオン「ロコンちゃん、大丈夫?」
ロコン「なんとか・・・。」
ハンター8号「ふふふ・・・。」
ヤドラン「しまった!ハンターだ!見つかった!」
ハンター8号「ピカチュウ、ロコン、ヤドラン、スリーパー、テッカニン、ドーブルか。・・・ん?おい、そこのピカチュウ!」
レオン「な、なんだよ!」
ハンター8号「この顔を覚えてないか?なあ?レオン・・・。」
レオン「お、お前は・・・!!」
ヤドラン「な、なんだよレオン。知り合いか?」
レオン「間違いない・・・!こいつ・・・僕がポケモン島に来る前に一緒にいたトレーナーだ!!」
ヤドラン「なんだって!?」
ロコン「レオン君の・・・トレーナー・・・。」
ハンター8号「元、な。その頭のくせっ毛、変わらないな。喋れるようになってんのはビックリだけどな。」
レオンの十万ボルト!
ハンター8号「おっと!」
レオン「ち、近づくな!」
ハンター8号「へぇ。お前、弱すぎて使えないから捨てたのに、結構強くなってんじゃん。面白い。どうだ?もう一度、俺のポケモンになってみないか?」
レオン「なんだって・・・!?」
ハンター8号「本当なら捕まえたらコレクターかなんかに売っちまうんだけど、お前は特別だ。俺の手持ちポケモンにしてやるって言ってんだ。どうだ?悪い話じゃないだろう?」
レオン「・・・!」
ロコン「レオン君、聞いちゃダメ!隙を見て逃げよう?」
レオン「・・・僕がもう一度、お前のポケモンになったら・・・ここの皆を見逃してくれるか・・・?」
ロコン「レオン君!」
ハンター8号「それは無理。俺は今ハンターだからな。レアポケモンを売って生活してるんだよ。」
レオン「・・・交渉決裂か・・・。仕方ない!」
レオンの電磁砲!
ハンター8号「受け止めろサイホーン!」
サイホーン「サイ!!」
レオン「くっ・・・!」
ハンター8号「クロバット!奴らを逃がすな!」
クロバット「クロバッ!!」
ヤドラン「げっ!回り込まれた!」
スリーパー「くそっ!ここは私の催眠術で!よし、この輪を見つめろ!」
ハンター8号「クロバット!つばさでうつ!」
クロバット「クロバッ!!」
スリーパー「ぐわっ!いてえ〜!見ろよ輪!空気を読め!これじゃ催眠が!」
ハンター8号「マスターボール!」
スリーパー「うわあああああ!!」
テッカニン「スリーパー殿!!」
ロコン「嫌!嫌〜〜〜!!」
ヤドラン「まずい、ロコンちゃんが動揺している!」
ドーブル「うむむ・・・!こ、ここは私の絵を実体化させて・・・!」
ハンター8号「おっと!余計なことすんじゃねえよ!マスターボール!」
ドーブル「うわあああああ!!」
テッカニン「ド、ドーブル殿!くっ!まずいでござる・・・!」
ハンター8号「あっ!待ちやがれ!ちっ。テッカニンは逃げたか。すばしっこい奴め。」
ミュウ「ふう、なんとか逃げ切れたね。」
たまっち「作成中の機械も無事だもんよ。」
ピカチュウ「たまっち!ミュウ!どうしたの!?学校は!?」
ミュウ「そ、それがかくかくしかじか・・・。」
ピカチュウ「攻め込まれた!?」
たまっち「でもピカチュウ君にあえて良かったもん。サベルペロートは入手できたもんか?」
ピカチュウ「ああ、これ。」
たまっち「おお、サンキューだもん。」
ルカリオ「ううう・・・。」
ジラーチ「先輩!さっきからルカリオ先輩の様子がおかしいんです!」
ピカチュウ「ルカリオ!どうしたんだ!?」
ルカリオ「いや、さっきポケモンマウンテンに行った時からなんだか頭が・・・。な、何か思い出せそうな気が・・・。」
ジラーチ「本当ですか!?」
ルカリオ「はっ!」
ピカチュウ「どうした!?」
ルカリオ「僕ってパイナップルアレルギーなんですよねえ。」
ピカチュウ「って結局どうでもいい記憶が蘇ってるじゃん!」
ミュウ「いや、アレルギーをなめちゃいけないよ。」
ピカチュウ「ふう。で、どうする?はぐれた皆を探す?」
たまっち「いや、せっかくサベルペロートが手に入ったことだし、僕は一旦機械作りに集中したいもん。ミュウ君、手伝ってほしいもん。」
ミュウ「わかった!僕にできることがあれば何でも言ってよ!」
ルカリオ「うう、すいません。僕はここにいます・・・。まだ頭がぼーっと・・・。」
ピカチュウ「そっか。僕は皆が心配だから探しに行くよ。ジラーチ、ルカリオを頼むよ。」
ジラーチ「はい、任せてください先輩!」
テッカニン「ピカチュウ殿!!」
ピカチュウ「テッカニン!」
テッカニン「大変でござる!レオン殿が!レオン殿が危ないでござる!」
ピカチュウ「レオンが!?」
テッカニン「拙者達は南地区方面に逃げたでござるが、レオン殿を含めた数名のポケモンがレオン殿の元トレーナーを名乗るハンターに追い詰められているでござる!すまないでござる・・・!拙者、煙玉も無くなり、素早さを生かして情報伝達くらいしか出来ぬとは情けない・・・!」
ピカチュウ「大変だ!レオン!!」
果たして、レオン達の運命は!?
続く
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