校長「ピカノ!ピカノはおるか!?」
ピカノ「あぁ?なんだよジジイ。」
校長「ジジイとはなんじゃ!」
ピカノ「悪い悪い。すまなかったなハゲジジイ。」
校長「悪くなっとる!前よりも悪くなっとるぞ!校長先生と呼ばんか!」
ピカノ「で、何だよ校長先生のハゲジジイ。俺さ〜、昨日競馬で負けて機嫌悪いんだよね〜。」
校長「だからそのハゲジジイをやめんか!!ったく!そんなんだからこの年まで結婚できんのじゃ!」
ピカノ「あぁ!?余計なお世話だ!俺はなあ、好きで独身貫いてんだよ!その方が自由だし楽だからな!」
校長「何を言うか。ほれ。これを見ろ。」
ピカノ「何だこりゃ。・・・うわっ!これ見合い写真じゃねえか!何のつもりだ!」
校長「お前も家庭を持てば少しは落ち着くかと思ってのお。見合い話を持ってきてやったんじゃ。」
ピカノ「だーから余計なお世話だっつってんだろうが!興味ねえよ!」
校長「ならん!ならんぞ!絶対に誰かしらとはお見合いさせるからな!」
ピカノ「てめえ!勝手に決めんな!おいリザードン!このハゲに何か言ってやってくれよ!」
リザードン「あ?いや〜、いいんじゃねえか?家族っていいもんだぜ?ほら、この写真。これが俺の妻で、こっちが息子のリザード。こっちが娘のヒトカゲ。いや〜、これがもうかわいくてかわいくて・・・。」
ピカノ「ちょ・・・プクリン先生!」
プクリン「お見合いですか・・・。いいですねえ・・・。私なんかもう30過ぎて完全に婚期逃してますよ・・・。ふふふふふふ・・・。」
ピカノ「おい!何で嫉妬してんだよ!」
ニョロゾ(国語担当)「いや〜、私もいいと思いますよ。大体、ピカノ先生はいい年して騒々しすぎますからねえ。これを期に少し落ち着いてもらいたいものです。」
バリヤード(英語担当)「ミスターピカノ。おめでとうございま〜す。」
ラッタ(数学担当)「いやいや本当にめでたい。」
ニドキング(社会担当)「僕のように妻に尻にしかれないように気をつけてくださいねピカノ先生。」
ピクシー(家庭科担当)「結婚式には呼んでくださいね、ピカノ先生。」
ピカノ「お前ら普段出てこない癖に何で今日に限って出て来るんだよ!こんなにいたのか教師!」
校長「まあまあ。とりあえず目だけでも通してみい?気に入る女性がおるかもしれんぞ。」
ピカノ「しっつけ〜なあ。俺は独身ラブだっつってんだろうがよ。」
ぶつくさいいながら見合い写真をめくり始めるピカノ。
ピカノ「(え〜と・・・ユキメノコにビークインに・・・。はぁ。まあ綺麗だとは思うが・・・。ゲッ!ルージュラ!うげげ〜!すっごいブス!これはちょっとなあ・・・。)」
校長「ふむ・・・。」
次の日
校長「おお、ピカノ。この前の見合いの話じゃがな。」
ピカノ「だからその話はもういいって。めんどくせえんだよ。」
校長「うむ。今度の日曜に決めといたから。」
ピカノ「ああ、それでいい・・・ってなにい!?おい!どういうことだ!あ、相手は!?ユキメノコか!?ビークインか!?」
校長「ルージュラさんじゃ。」
ピカノ「ななななななな・・・なにいいいいいい!!?おいコラ!何を勝手なことしてくれてんだよ!」
校長「いや、昨日見合い写真見てたときにルージュラさんの写真を見たときだけ反応したじゃろ?しっかり見ておったぞ。」
ピカノ「どう見ても好意的な反応じゃなかったろうが!俺は絶対の絶対に行かねえからな!」
校長「そうはいかん!もう約束したんじゃ!大体、相手にお前の紹介をしたのもワシじゃ!あっちもこの見合いに全てを賭けとる!引きずってでも連れてくからな!逃げたりしたらクビじゃ!」
ピカノ「パワーハラスメント反対!パワーハラスメント反対〜!!」
2年3組教室
ピカノ「帰りのホームルーム始めるぞ・・・。」
チコリータ「先生!どうしたんですか!顔色が悪いですよ!?」
ピカノ「それがよお・・・。かくかくしかじかでよお・・・。これが相手の写真・・・。」
ピカチュウ「ピカノがお見合い!?」
ソーナンス「わははははは!こら傑作やで!」
たまっち「わはははははははは。わははははははははだもん。」
ゴースト「あはははははははは!結婚式には是非、写真を撮りに行かせていただきますよ。あははははははは!」
ラティアス「よかったじゃない。結構お似合いよ。お幸せに。うふふっ。」
サンダース「ふっ。恋する2人は美しい・・・。ふ・・・ふふふっ。ぷぷっ!」
ピカノ「ば、馬鹿をいうな!本気で嫌なんだぞ俺は!助けてくれよ!な!ピカチュウ!」
ピカチュウ「な!じゃねえよ!うわ、泣きつくな!」
サンダース「さて、皆。帰ろうか。」
たまっち「わはは。先生さようなら〜!だもん。」
ラティアス「先生さようなら。二つの意味で。」
ミュウツー「私もワンちゃん達の散歩とカルピスタイムがあるので失礼する。」
チコリータ「えっと・・・先生、お大事に・・・。」
ピカノ「あ、あああ・・・。」
キルリア「・・・ピカノ先生かわいそ〜。無理やりお見合いさせられちゃうのね。よ〜し!キルが協力してあげるっ☆」
ピカノ「本当か!?キルリア〜!お前は最高の生徒だ!よし、今度のポケモン学の成績は無条件で5にしてやるからな!」」
ピカチュウ「不正の瞬間を今目撃!」
レオン「ピカチュウ君!一緒に帰ろう!」
ピカチュウ「あ、レオン。それじゃ、僕はこれで。」
ピカノ「おいおいおいおいおい!ちょ、待てよ!」
ピカチュウ「な〜ん〜だ〜よ〜!」
レオン「どうしたのピカチュウ君?へぇ、お見合い?今度の日曜に?ふ〜ん。協力してあげたら?」
ピカチュウ「おいおい!何を言ってるんだよレオンまで!」
ピカノ「レオン、お前も協力してくれよ!」
レオン「あ、それがさ〜、無理なんだ。実は今度の日曜はロコンちゃんと出かける約束でさ〜。えへへ。」
ピカノ「な・ん・だ・とおお〜!!?俺がこんなに困り果ててるというのにお前という奴は高校生の分際で〜!!」
レオン「そういうことなんで!僕はこれで!」
ピカノ「レオンのバ〜カ!薄情者!地獄へ落ちろ!ゴートゥーヘル!」
キルリア「で、ピカノ先生はどうしたいの?逃げたいの?」
ピカノ「それなんだよなあ・・・。逃げたら逃げたで後で校長に何を言われるか・・・。っていうか本気で引っ張ってでも連れてかれそうだからなあ・・・。」
キルリア「それじゃあ嫌われちゃえばいいんじゃない?」
ピカノ「う〜ん。何か策があるのか?」
キルリア「まあまあ、キルに任せて!ね、ピカチュウ君!」
ピカチュウ「意地でも僕に協力させる気なんだな・・・。」
ピカノ「よ、よし!任せたぞ!」
日曜日
結局ピカノは校長に引っ張られながら来てしまった。
ピカノ「・・・。キルリア?ピカチュウ?」
辺りを見回すも2人の姿は無い。
ピカノ「あいつらああああああ!!ばっくれやがったなあああああああああ!!!」
校長「こりゃ!静かにせんか!もうすぐ来るぞ!」
ピカノ「(くっそお・・・。こうなりゃヤケだ。会っていきなり破壊光線でもぶちかませば嫌われるだろう・・・。やるっきゃねえ・・・!)」
ルージュラ父「いや〜、遅れてすいません。ルージュラの父です。ほら、ルージュラ。ご挨拶を。」
ルージュラ「ルージュラです・・・。よろしく・・・。ぐふふ・・・。」
ピカノ「(うげげ〜!!写真で見るより100倍ひどい!っていうか何だよ父って!ルージュラは♀しかいないはずだろうが!気持ち悪いんだよ!)」
校長「・・・。あ、どうも。保護者代わりに参りました。ポケモン高校校長、坂東輝正です。ほ、ほれ。ピカノ。挨拶じゃ。」
ピカノ「・・・うっせ〜なあ。わかってるっつーの。・・・ピカノピカノ助だ。」
ルージュラ「写真で見るより100倍素敵・・・。惚れた・・・。ちょっとワルそうなところがス・テ・キ。ぐふ・・・。」
ピカノ「(えええ〜っ!!?何で今の挨拶で好印象!?何でいきなりいいスタートダッシュ切っちゃってんだよ!?やめろよ!もっと俺を嫌え!俺を嫌えええええええ!!)」
校長「・・・うげっ。ええと、それじゃあ後は2人に任せてワシらはここら辺で去りますかの。」
ピカノ「(校長〜!今小さい声でうげっって言っただろ!聞こえたぞ!!)」
ルージュラ父「そうですな。そろそろ・・・。」
ピカノ「あ・・・あ〜っ!!手が滑って破壊光線が〜!!」
ピカノの破壊光線!
もろに直撃して吹っ飛ぶルージュラ。
校長「おわあああああ!!何をしとるんじゃああああああ!!」
ピカノ「いや〜、すいませんすいません。手が滑っちゃったな〜、なんて。嫌われちゃったかな〜、これ。」
ルージュラ「ぐふふ・・・。ワイルドな人、素敵・・・。ぐふ・・・ぐふふふふふ・・・。」
ピカノ「(えええええええええ!!?何だこいつは!?ヘルプ!ヘルプミー!!誰か〜!!)」
その時、ピカノの頭に声が響く。
キルリア「(ピカノ先生〜!遅れてごめんね〜!キルだよっ☆今ね今ね、先生たちが見える場所に隠れてテレパシーで話しかけてま〜すっ!ピカチュウ君も一緒だよっ☆)」
ピカノ「(キルリア!ピカチュウ〜!待ってたよ〜!早く助けて〜!)」
キルリア「(でもねでもね、ちょっと遠すぎてピカノ先生たちの会話は全然こっちに聞こえないから気をつけてね!もちろんピカノ先生が心で何か思っててもこっちには伝わらないから!キル、人の心を読む能力はないんだ〜。ごめんねっ!だから〜、そっちの状況がわかるようにオーバーリアクションで行動してねっ!わかったら右手あげて!)」
ピカノは右手を挙げた。
キルリア「(オッケー!それじゃ、まずは破壊光線でもぶちかましちゃえ〜!!)」
ピカノ「いや、それはさっきやった・・・。」
校長「あ?何を言っとるんじゃ?それじゃ、今度こそワシらは・・・。いいかピカノ!さっきのようなマネは二度とするんじゃないぞ!いいな!」
ピカノ「ちっ。わかったよ。」
ルージュラ「2人っきり・・・。ぐふふ・・・。」
ピカノ「(うげ〜・・・。早く終わらせよう・・・。とりあえずキルリア達に破壊光線は逆効果ってことを伝えなければ・・・。)」
ピカノは腕で×を作った。
キルリア「(何?ダメなの?)」
ピカノは大きく頷いた。
キルリア「(それじゃあね〜、今からピカチュウ君がそっちに行ってルージュラを襲うから〜、ピカノ先生はヘタレなところを見せて嫌われちゃって!)」
ピカノは右手を挙げた。
ピカチュウ「ええっ!?そんなの嫌だよ!」
キルリア「お願い〜!ねっ?もう先生に伝えちゃったし〜!」
ピカチュウ「え〜!?・・・くぅ〜・・・!あ〜、もう!やればいいんだろ!やれば!」
キルリア「キャー!ピカチュウ君頑張って〜!」
サングラスをかけてガラを悪くしたピカチュウはピカノ達のいる場所へ乗り込んだ。
ピカチュウ「ヘイヘイ兄ちゃん達!イチャイチャしてんじゃねえよ!あぁん?」
ピカノ「(意外とノリノリだな・・・。)」
ピカチュウ「あぁん?見てんじゃねえぞコラ?」
ピカノ「ひいい〜!僕こわ〜い!助けて〜!見逃してくださ〜い!こわいよ〜!ママ〜!」
ピカチュウ「オラア!パンチを食らえ!」
ピカノ「うわ〜!やられた〜!弱いからやられた〜!ヘタレだからやられた〜!パパ〜!うぎゃあ〜!」
ルージュラ「キイイイイ!!私のピカノ助さんをよくもおおおおおお!!」
ピカノ「(誰が私のだ誰が!っていうかピカノ助さんって呼ぶなよ気持ち悪い!)」
ルージュラ「キエエエエエエエエエエエ!!」
ルージュラの冷凍パンチ!間一髪で避けた!
ピカチュウ「(うわっ!あっぶね!)うわ〜!やられたぜ!今日のところはこれくらいにしといてやるぜ!覚えとけなんだぜコラ!」
ピカチュウは足早に逃げ出した。
ピカノ「・・・。い、いや〜、怖かった。すっごく怖かった!どうもすいませんねえ。ヘタレなところ見せちゃって。嫌いになりましたよね?」
ルージュラ「ぐふふ。いいえ、むしろ守ってあげたくなった・・・。ぐふふふふふ・・・。」
ピカノ「(なにいいいいいいいい!!?)」
またピカノは腕で×を作った。
キルリア「あれれ〜?ピカチュウ君、何だか今のダメだったみた〜い。ガッカリ〜。」
ピカチュウ「ええ〜。せっかく頑張ったのに・・・。」
キルリア「(それじゃあ〜、オナラでもして下品なところをアピール!)」
プゥ〜!!
ピカノ「あ、どうもすいません。へへへ。癖でして。下品でしょ?」
ルージュラ「ぐふふ・・・。香ばしい匂い・・・。」
ピカノ「(げえええええ!!お前は何を言ってるんだ!?)」
ブオオオオオオオッ!!
ルージュラ「あ、私もオナラ・・・。お揃い・・・。ぐふふ。」
ピカノ「(うわっ!何がお揃いだ!揃えなくていいんだよ!)」
ぷぅ〜ん・・・
ピカノ「げほっ!げっほ!!(っていうか臭っ!ルージュラのオナラくっせえええええええええ!!)」
ルージュラ「・・・咳?もしかして・・・風邪?たちの悪いウイルスには気をつけて・・・。ぐふふ。」
ピカノ「(ウイルスはお前だ〜!!)」
ルージュラ「ゲェ〜ップ!!あらん。失礼。ぐふふふふ。」
ピカノ「(追加攻撃来ちゃった〜!!殺されるううううう!!)」
またピカノは咳をしながら苦し紛れに腕で×を作った。
キルリア「(う〜ん・・・。それなら〜、もういっそ正直に嫌いって言ってみる?本当ならそれが一番いいと思うし〜。)」
ピカノ「よ、よし・・・。お、おい!」
ルージュラ「?」
ピカノ「いいか!俺はなあ、お前の事がきら・・・」
ルージュラ「・・・あぁ?」
ピカノ「き・・・きら・・・きら・・・きらきら光る〜お空の星よ〜・・・。」
ルージュラ「ぐふふ・・・。面白い人・・・好き・・・。ぐふふふふふ・・・。」
ピカノ「(ダメだ〜!!嫌いって言ったら殺される〜!!冷凍パンチで殺される〜!!効果抜群で殺される〜!!)」
ピカノはまた腕で×を作った。
キルリア「(またダメ〜?う〜ん・・・じゃあ次は〜・・・。)」
ルージュラ「・・・さっきから何?腕で×みたいなの作って・・・。」
ピカノ「(ギクッ!)ああ、これはその・・・。これも癖みたいなもんでして・・・。」
ルージュラ「・・・。癖・・・。」
ピカノ「は、ははは・・・。そうなんですよ。癖。変な癖でしょ?ははははは・・・。」
ルージュラ「・・・かわいい癖・・・。もう最高・・・。ぐふふ・・・ぐふふふふふふ・・・。」
ピカノ「(ダメだ〜!!俺の行為の全てが好意に繋がる〜!!あ、俺もしかして今うまいこと言った?って、そうじゃないだろ!あ〜、もう!なんなんだよこれ!確実に人生最大のモテ期到来だよ!どうしてこのモテ期が別の時期に別の形で来なかったんだ・・・。くっそ〜・・・。キルリア〜!次の指示はまだか!?)」
キルリア「(先生〜?)」
ピカノ「(おお、来た!次はどうすればいい!?)」
キルリア「(あのね、今〜、ピカチュウ君と相談してるところだから〜、ちょっと待ってて?ねっ♪)」
ピカノ「(マジで!?ねっ♪じゃねえよ!!一刻も早くこの場から去りたいんだよ!何とかしろ!ってこっちの声は聞こえないんだっけか・・・。)」
ルージュラ「・・・ピカノ助さん、教師してるんですか・・・。」
ピカノ「え、ええ。まあ・・・。(うわあ、あんまり話しかけんなっての・・・。)」
ルージュラ「ぐふふ・・・。子供好きなんですね・・・。私も子供好きです・・・。食べちゃいたいくらい・・・。ぐふ、ぐふふふふふふ・・・。」
ピカノ「(お前が言うと冗談に聞こえねえんだよ〜!!まだかよキルリア〜!!)」
キルリア「(先生〜!ピカチュウ君がね、相手はお前の事本気で好きみたいだからマジで結婚しちゃえば?とか言ってるよ〜?)」
ピカノ「(ピカチュウてめえええええ!!裏切る気か!!)」
キルリア「(っていうのは冗談で〜、いったん会って話し合おう?トイレに立ってくれる?)」
ピカノ「あのお、ちょっとトイレ行って来ます。」
ルージュラ「・・・逃げんなよ。」
ピカノ「・・・え、ええ。もちろん。ははは・・・。逃げるなんてそんな・・・。ははは・・・。」
ルージュラ「言っとくけど逃げられないから。逃げようとしたら黒いまなざしで逃げられなくするから・・・。ぐふふふふふ・・・。」
ピカノ「(あちゃ〜・・・。なんてこった・・・。)」
トイレ
ピカノ「ピカチュウ〜!怖かったよ〜!」
ピカチュウ「うわっ!だから泣きつくなっての!!」
キルリア「先生〜、もう嫌われるの無理っぽい〜!今度は逃げる方法考えよう?ねっ?」
ピカチュウ「そうだよピカノ。きっと校長だって本気で辞めさせたりしないって。もし本当に辞めさせられそうになったら僕たちが青春ドラマのノリで『ピカノを辞めさせないで運動』でもして抗議するからさあ。大丈夫だって。ちょっと校長が強引だったんだよ!」
ピカノ「うう、結局こうなるのか・・・。あ、でも奴には・・・」
ガタアアアアアアアアアン!!
ピカチュウ「何だ!?」
ルージュラ「やっぱり逃げるつもり・・・!許さない・・・!絶対に逃がさない・・・!」
ピカノ「う、うわあああああああ!!追ってきたぞ!!」
ルージュラの黒いまなざし!
ピカノ「ぐわっ!ひ、ひい!に、逃げられない・・・!助けて!誰か助けて〜!!」
ルージュラ「二度と逃げられないように悪魔のキッスで眠らせてやる・・・!ぐふ、ぐふ、ぐふふふふふふふ・・・!」
ピカノ「あ、悪魔のキッス・・・!う、うわ〜!やめろ!やめてくれ〜!!永遠の眠りにつかされる〜!!あああああああああ!!」
ルージュラの悪魔のキッス!
ピカノ「うわあああああああああ!!」
ルージュラ「ぐふふ・・・。眠った・・・。ぐふ、ぐふふふふふふ・・・!」
キルリア「先生〜!」
ピカチュウ「ピカノ〜!!」
ルージュラ「もう彼は私のもの・・・。ぐふ、ぐふふふふふふ・・・。」
ピカノ「・・・?何だ?どうした?」
キルリア「今ルージュラはキルの幻術でデッキブラシがピカノ先生に見えてるの!今のうちに逃げよっ☆早くしないと気づいちゃう!」
ピカノ「おお、そうなのか!どうりで!ナイスだキルリア!黒いまなざしも解けたぜ!」
ルージュラ「ぐふ、ぐふふ・・・。」
その時、ルージュラにかかっていた幻術が解けた。
ルージュラ「・・・!デッキブラシ・・・!ゆ・る・さ・な・いぃぃぃぃぃぃぃ・・・!キエエエエエエエエエエエエ!!」
ピカチュウ「あああっ!凄い勢いで追ってきた!幻術が解けたんだ!!」
ピカノ「ひいい〜!もう一度幻術を!」
キルリア「ダメ!ゆっくり念じる時間がないと出来ないの!」
ピカチュウ「くっそー!これでもくらえ!」
ピカチュウの電磁波!ルージュラはマヒした!
ルージュラ「ぐぐぐ・・・。このガキぃぃぃぃぃぃ・・・!!」
ピカチュウ「よし!マヒして足が遅くなった!今のうちに逃げるんだ!」
ピカノ「ピカチュウ〜!やっぱお前さいっこーだぜ〜!!」
ニョロゾ「ふふふ。今頃ピカノ先生はお見合い中ですかね?いい気味です。大体私はあの男が嫌いだったんです。教師の癖にいいかげんで、にも関わらず生徒には変な人気があって・・・。」
ルージュラ「ぐぐぐ・・・。どこへ逃げた・・・?・・・ん?」
ニョロゾ「・・・え?」
ルージュラ「ぐふ、ぐふふふふふ・・・。いい男・・・。ぐふ、ぐふふふふふ・・・!」
ニョロゾ「え・・・ええっ!?私ですか!?い、いや、私はちょっと・・・!」
ルージュラの黒いまなざし!
ニョロゾ「うわっ!」
ルージュラ「ぐふふ・・・。逃がさない・・・。ぐふ、ぐふふふふふふ・・・!!」
ニョロゾ「ひ・・・ひぎゃあああああああああああああ!!!」
後日、ピカノは校長にこっぴどく叱られたが、ピカチュウ達の説得もあり、辞めさせられるには至らなかったそうな。
続く
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