ポケモン島にあるポケモン競技場でドッジボール大会が開かれた。

たまには島の皆でいい汗を流そうという、さわやかな企画である。

主催はラフレシア財閥。一チーム12人+補欠数名

優勝チームには一人につき賞金10万ポケ円贈呈

ピカノ「出るぞピカチュウ!メンバーは俺が集めてくる!!」

ピカチュウ「やれやれ・・・。」


ブルー「さあ、やってまいりました!ポケモン島大ドッジボール大会!いつもどおり、実況は、金よりも実況命のこの私、ブルーがお送りいたします!!では早速参りましょう!第一試合!ピカノズの入場です!」

メンバー:ピカノ、ピカチュウ、レオン、ゴースト、ラティオス、テッカニン、カイリキー、キルリア、サワムラー、サンダース、ドガース、オコリザル

ピカノ「はっはっは!優勝はもらった!」

レオン「頑張ろうねピカチュウ君!」

ピカチュウ「チーム名が凄く嫌なんですけど・・・。」

ブルー「続きまして!対するヤドラン率いるポケポケポッケーズの入場です!」

メンバー:ヤドラン、ビリリダマ、フシギダネ、ヘラクロス、ガラガラ、フーディン、エレブー、ミュウツー、ヤルキモノ、ベトベター、ミュウ、ルカリオ

ヤドラン「っていうか誰だよ!このチーム名つけた奴!」

フシギダネ「(かっこいいと思ったんだけどな・・・。)」


ルギア「ジャンプボール!」

ミュウツー「だあっ!」

カイリキー「があっ!!」

ブルー「さあ、試合が始まりました!ジャンプボールは背の高さでミュウツーの勝利!ポッケーズの攻撃から始まるぞ!」

ヤドラン「よっしゃ!このためだけにミュウツーを入れたんだ!」

ミュウツー「私の価値はジャンプボールだけ!?くそ!今夜はヤケカルピスだ!」

ヤルキモノ「よし!俺が投げるぞ!」

ピカチュウ「来るぞ!」

ヤルキモノ「だあ〜っ!!!」

ゴースト「うわっ!」

スカッ!

ゴースト「な〜んちゃって。ゴーストタイプなんで、ボールもすり抜けるんですよ。あははははははは。」

ピピーッ!

ルギア「そんなのダメ!反則!外野行きだ!」

ゴースト「チェッ。ケチですねえ。」

ピカノ「くそっ!作戦その1が失敗した!もうゴースト使えねえじゃねえか!」

ゴースト「いや、そんな使えないとか言わなくても・・・。」

ブルー「早速一人目の外野行きが出たぞ!ここまでの試合はどうですか?ソーナンスさん!」

ソーナンス「ゴーストはんもドジやなあ。ドッジだけに。」

ブルー「はい、ポッケーズの攻撃が続きます!元外野のフシギダネが投げた!」

ソーナンス「スルーでっか。」

カイリキー「ふんがっ!」

ブルー「カイリキー、これをキャッチ!」

カイリキー「どおりゃああああああっ!!」

ブルー「カイリキー、得意の馬鹿力で投げ返したっ!!」

ヤルキモノ「ふんっ!!」

ドカアッ!

ブルー「ヤルキモノ、真正面から身体でぶつかっていったあああ!!!」

レオン「・・・ぶつかっていった?」

ピカチュウ「つまり・・・。」

ルギア「ヤルキモノ、アウト。」

ヤドラン「何やってんだお前は!!」

ヤルキモノ「男は痛みに耐えて強くなるのだあああああああああ!!!!!」

ピカチュウ「そういうスポーツじゃねえよ!!」


ブルー「代わってポッケーズの攻撃!エレブーが投げます!」

エレブー「ふふん。」

エレブーは札束をピカノズ側のコートにばら撒いた。

ドガース「うおお!金だ金だ〜!!」

エレブー「はっ!」

ドカッ!

ルギア「ドガース、アウト!」

ピカチュウ「何やってんだお前は!」

ピカノ「くそっ!作戦その2、ボール投げられた時にドガースの臭い息を吸わせて気絶させる作戦も失敗した!」

ピカチュウ「お前も何を考えてるんだよ!」

エレブー「ふふん。僕ちゃんの欲しい物は賞金じゃない。心さ。キレイハナさんのね。今ので経済力のあるところと力強さをアピールできた。これでキレイハナさんの心は僕ちゃんに釘付け・・・。」

キレイハナ「(ふぁ〜あ。退屈ですわ。暇つぶしにもなりませんわね・・・。)

エレブー「あくびしてるーーー!!僕ちゃんのこと全然気にしてねえ〜っ!!」

フーディン「エレブーさ〜ん。ドガースだけってのはちょっとずるいんじゃないの?是非、こっちにもお金を・・・。」

エレブー「ええい、うざったい!」


ブルー「続いてピカノズの攻撃です!」

サワムラー「俺が行くぜ!うおりゃああああああ!!」

ルカリオ「わあっ!」

グシャアッ!!

ルギア「あ〜っと!サワムラーの剛速球がルカリオの顔面にヒ〜ット!しかしこれは顔面セーフです!ルカリオは大丈夫か!?」

ルカリオ「うう・・・。」

フシギダネ「大丈夫かルカリオ!」

サワムラー「す、すまん!わざとじゃないんだが・・・。」

ルカリオ「し、心配要りません。大丈夫です。」

ミュウ「立てるかい?ルカリオ君。」

ルカリオ「はい・・・。それどころか・・・。忘れていた記憶まで思い出しました・・・。」

ピカチュウ「マジで!?」

ルカリオ「僕・・・いや、私は、本当は・・・本当は・・・!」

ピカチュウ「本当は!?」

ルカリオ「私、本当はアイドルを夢見る女子高生だったの〜♪」

レオン「えええええ〜っ!!?」

ピカチュウ「っていうか頭おかしくなってるだけじゃねえか!!」

チコリータ「麻酔付き葉っぱカッター!」

ルカリオ「きゃんっ!zzz・・・。」

チコリータ「はい、彼は私が医務室に連れて行きますので、皆さんは心配せずに試合を続けてくださいね。」

ピカチュウ「(麻酔って・・・。この子も結構無茶するなあ・・・。)」


ルギア「ポッケーズはルカリオの代わりに補欠を入れられるけど、どうする?」

ヤドラン「もちろん入れるぜ!あの噂の正義のヒーローをな!」

ジャ〜ン!ジャ〜ン!ジャジャ〜ン!ジャ〜ジャ〜ジャッジャジャ〜ン!ジャッジャジャ〜ン!!

ヒトデ7「ヂュワッ!ヒトデセブン参上!」

ヤドラン「あれ?何かいつもと違う。」

ヒトデ7「ぼそぼそ・・・(ほら、俺さ〜、今ちょっと警察追われてるんだよ。だからここはヒトデセブンってことで頼むわ。)」

ヤドラン「まあどっちでもいいが・・・。」

ルギア「よし!ポッケーズボールで試合再開!」

ヒトデ7「よっしゃ!くらえ!ヒトデボールだ!!デュワアアアアアアッ!!!」

パシッ。

キルリア「わ〜い!キル、キャッチしちゃった〜!」

ヤドラン「うおおおおおおおおいっ!!お前が参加したいって言うから補欠で入れてやったんだぞ!?何やってんだよ!!」

ヒトデ7「は・・・はっはっは!最初は肩ならし!あえてワザと取らせたのだ!」


サンダース「ボールを貸せ!僕が投げる。」

キルリア「キャ〜☆サンピー(サンダースのこと)頑張って〜!」

ブルー「サンダース、ボールを投げた〜!!」

ミュウツー「ぬっ。意外と緩い球だ!もらった!」

ブルー「ミュウツー、これをキャッチ!」

バリバリバリバリバリーンッ!!

ミュウツー「ぎゃああああああ!!」

ブルー「おおっと!これはズルい!ボールに電気を帯びさせていたぞ!ミュウツー、ボールを落としてアウト!」

サンダース「フッ。さすが僕。」


ベトベター「てめえ!卑怯なマネしやがって!俺が行くぜ!」

ブルー「ベトベター、ボールをつかんで投げた〜っ!!ボールがヘドロまみれ!」

サンダース「うわっ!汚い!」

ピカチュウ「危ねっ!」

ブルー「おおっと!ピカノズ、全員これをスルー!続いてポッケーズの外野の攻撃だ!」

フシギダネ「汚い!」

ミュウツー「こんなものが触れるか!」

ブルー「あ〜っと!外野もボールが投げられない!」

ヤルキモノ「何をしているんだ!俺が投げるぞ!」

ブルー「ああ〜っ!ヤルキモノがつかんだ!きったね〜っ!何を考えてんだこいつは!?」

ヤルキモノ「だあ〜っ!!」

ピカチュウ「避けろお〜っ!!!」

ベチャアッ!!

サンダース「ぐああああああっ!!」

サワムラー「サンダース!」

ブルー「うわっ!汚いボールがサンダースにヒット!うえっ!マジ汚ねえ!」

サンダース「僕の顔が!僕の顔がああああああっ!!」

エーフィ「皆さん、どいてください!今から彼を集中治療室に連れて行きます!」

ピカチュウ「やりすぎだろ!!」

ブルー「ああ無念!サンダース、負傷退場です!皆さん、彼のナイスファイトに惜しみない拍手を!」


ルギア「サンダースの代わりの外野は?」

ピカノ「ププリンだ!」

ピカチュウ「ええっ!?」

ププリン「頑張りま〜す!」

ヒトデ7「気にするな皆!数合わせだ!もしくは敵は我々の動揺を狙っているのだ!」

フシギダネ「お前、こういうときだけ強気なのな。」

ブルー「さて、ピカノズに意外な選手が加わり、ボールがあまりにも汚いので交換され、ピカノズボールで試合再開です!」

ピカノ「ヘイ!パス!パス!」

ピカチュウ「ほら。」

ブルー「おっと!さりげなく元外野のピカノにボールが渡った!」

ピカノ「ほら、ププリン。」

ププリン「わ〜い!」

ブルー「なんと!ププリンに投げさせるつもりだぞ!?」

ヒトデ7「恐るるに足らず!皆!キャッチに行くぞ!」

ププリン「えいっ!」

次の瞬間、会場のポケモン達は目を疑った。

ププリンの投げた剛速球がポッケーズコートめがけて放たれたのだ。

ヤドラン「うおっ!?」

ミュウツー「ヤドラン!」

ドゴオッ!!

ミュウ「う・・・うう・・・。」

ブルー「おおっと!ププリン凄い!なんという剛速球!ヤドランに向けて放たれたかと思われたボールはミュウにヒットです!」

ミュウ「ヤ・・・ヤドラン君・・・。何で僕を盾に・・・?」

ヤドラン「お前が数合わせだからだ。」

ミュウ「うう・・・。そんな・・・。ガクッ。」


ブルー「動揺を隠せない中、ポッケーズの攻撃です!」

ヘラクロス「うおおおおおおおお!!見ててくれプリン!!」

テッカニン「忍法・煙玉!!」

ヘラクロス「うお!煙幕か!前が見えない!くっそー!」

ブルー「ヘラクロス、突然の目潰しに苦しみながらボールを投げた!」

カイリキー「ってこっちも避けれねええ!!」

バキャアッ!!

ブルー「カイリキーにヒット!」

ピカノ「この馬鹿セミ!」


ブルー「続いてピカノズの攻撃!」

レオン「頑張れププリンちゃん!」

ププリン「頑張る〜!」

エレブー「か、金をやる!だから僕ちゃんには当てないでくれ!」

フーディン「わ、私は『フーディンの占い読本』をやる!だから私には当てるな!」

ブルー「おおっと!ポッケーズ、完全に腰が引けています!」

ヒトデ7「あわわ・・・。小さくなる!」

ヤドラン「逃げるなヒトデマン!」

ププリン「え〜いっ!」

ブルー「ププリン投げたあっ!」

ヤルキモノ「うおお!男は痛みに耐えてこそ強くなるうううううっ!!」

ブルー「ヤルキモノが前に出たあっ!!」

ドゴオッ!!

ブルー「そしてヒット!」

フシギダネ「お前、本当にキャッチする気ないだろ!」


ブルー「続いてポッケーズの攻撃!」

ヤドラン「この野郎!」

サワムラー「緩い球だ!キャッチ・・・!」

ビリリダマ「・・・。」

サワムラー「はっ!」

ドガアアアアアアン!!!

ピカチュウ「サ、サワムラー!」

レオン「ボールの代わりにビリリダマ君を投げるなんて卑怯だぞ!」

ヤドラン「はっはっは。すまん!間違えた!戻って来いビリリダマ!」

ビリリダマ「・・・。」

ヤドラン「おい、汚いから片付けておけよ、そのボロクズを!」

ブルー「これは酷い!しかもボールはポッケーズ側にあるのでポッケーズの攻撃はまだ終わっていません!」


ピカノ「負傷したサワムラーの代わりに補欠、トゲピー!」

ミュウツー「・・・トゲピー?何のつもりだ?今度こそププリンのような隠されたパワーなど無さそうだが・・・。」

ルギア「はい、そろそろ元外野、コート内に入って。」

ブルー「さあ、盛り上がってまいりました!フシギダネが投げます!」

ピカノ「トゲピー!行け!」

ブルー「おおっと!トゲピーがボールを取りに行ったぞ!?」

フシギダネ「なめるな!」

トゲピー「トゲー!」

フシギダネ「・・・うっ!」

ブルー「ん?フシギダネの動きが止まったぞ!?」

トゲピー「トゲトゲー!」

フシギダネ「ううっ・・・!な・・・投げられない!こんな無邪気な子供に・・・!」

ピカノ「わははははは!どうだ!これが作戦その3だ!」

フシギダネ「ううう・・・。し、仕方ない。他の奴に・・・!」

ガラガラ「貸せ。」

バキャアッ!!

トゲピー「トゲ〜!」

ブルー「ああっと!ガラガラ、おもいっきりトゲピーにヒットさせた〜っ!!」

ピカノ「なにっ!?」

トゲピー「うえ〜ん!」

キルリア「マジKY〜!」

ガラガラ「女子供が相手でも手は抜かない。それが我が武士道・・・。」

ブルー「外道!なんという外道!観客からも大ブーイングだ!」


ピカチュウ「ボール貸せっ!」

レオン「あっ!」

ドガアアアッ!!

ガラガラ「ぐぶえええええっ!!!」

ブルー「ああっと!ピカチュウの怒りの一撃がガラガラにヒット!!ボールが跳ね返ってピカノズの連続攻撃!」

ピカチュウ「おりゃあああああっ!!」

フーディン「右に避けろっ!」

ベトベター「よしっ!」

グチャアアアアアッ!!

ブルー「連続ヒット!ベトベターの身体のヘドロが飛び散った!!」

フーディン「うっ。す、すまん。私の占いでは確かに右だったのだが・・・。」

グシャアッ!

フーディン「ん?」

フーディンの足の下では、小さくなっていたヒトデマンがぺしゃんこになっていた。

エーフィ「今からコートを掃除しますので、そろそろ休憩をお願いします。」

ルギア「ハーフタイム!」


ヤドラン「危ないところだったぜ。あのままピカチュウを放っておいたら全滅していた。」

レオン「ピカチュウ君、落ち着いて!」

ピカチュウ「グルル・・・。」

ブルー「さあ、ここでスペシャルゲストの登場です!なんと!あのアイドルのサーナイトちゃん!」

観客「うおお〜っ!!!」

ブルー「を、呼びたかったのですが、こんなただのドッジボール大会に呼べるはずもないので、代わりにエビワラー君が歌います。」

エビワラー「イエ〜イッ!!」

カイリキー「あいつ、大会に出てないと思ってたらあんなことを・・・。」

エビワラーは、観客の「引っ込め!」「エビフライになれ!」「海老天になれ!」とのブーイングの中、気持ちよさそうに歌っていった。


ブルー「さあ、ハーフタイムも終了!いよいよ終盤戦です!」

ルギア「ポッケーズ、ヒトデマンの代わりは?」

ヤドラン「そっちがトゲピーの可愛さで攻めてくるなら、こっちはその逆だ!ブーバー!」

ブーバー「・・・。」

ブルー「まずはポッケーズボール!フシギダネが投げたボールをピカノズのオコリザルがつかんで・・・?」

ヤドラン「いけ!ブーバー!」

オコリザル「問答無用でぶっ飛ばす!!」

ドカアッ!!

ルギア「ブーバー、アウト!」

ブーバー「やっぱり!!」

ブルー「続いてポッケーズボール!反撃なるか!?」

フシギダネ「行くぞ!」

テッカニン「忍法・分身の術!どうだ!本物が分からなければ当てられないでござろう!」

ブルー「おおっと!コート内に無数のテッカニンが!!」

が、ピカノズ側のコートはテッカニンだらけで身動きできなくなってしまった。

ピカノ「馬鹿!増えすぎだ!」

フシギダネ「もらった!」

オコリザル「ぐわっ!」

ブルー「身動きができなくなったオコリザルにヒット!跳ね返って更にポッケーズボール!」


ピカノ「元に戻れテッカニン!」

テッカニン「ぎょ、御意!」

フシギダネ「だあっ!」

テッカニン「うわっ!」

ブルー「連続ヒット!続いてピカノズボール!」

ラティオス「よし、俺が投げよう!さっきからまるで活躍していないからな!ラティアスに賞金取ってこないとドラゴンクローって言われてるし。まあドラゴンクローはドラゴンクローで悪くない気も・・・。」

ピカチュウ「この変態が!早く投げろ!」

ラティオス「はあっ!」

ヘラクロス「取れる!」

ヘラクロスがボールをキャッチしようとしたその瞬間、目の前にプリンが現れた。

プリン「ねえヘラクロス!」

ヘラクロス「ん?プリン!?何でここに!?」

プリン「ねえヘラクロス、もっとこっちに来て♪」

ヘラクロス「わ、わかったよプリン!」

ドカアッ!!

ルギア「ヘラクロス、アウト!」

ヘラクロス「あ、あれ!?プリンがいなくなった!?プリンは?ねえプリンは?」

ピカノ「わはは!教えてやるぜヘラクロス!今のプリンは幻だ!作戦その4!」

キルリア「キルのドキドキ幻惑術♪大成功〜!」

ピカチュウ「キルリアにこんな特技あったんだ・・・。」

レオン「エスパータイプだしね。」

ブルー「おっと!ピカノズ!これは強烈な隠し奥義だ!」

ラティオス「お〜い!投げた俺も少しは褒めてくれ〜!」


ブルー「またしてもボールが返ってピカノズボール!」

ピカノ「レオン、30000×25分の3+3201−1100・15÷12=?」

レオン「え、ええっと・・・ええっと・・・んがああああああああああああ!!」

ブルー「レオンがキレモードで投げたあ!!」

ヤドラン「うわっ!」

ドッカアアアアアン!!

レオンの投げたボールは観客席に向かっていった。

ブルー「ファールボールにご注意ください。」

ピカチュウ「ファールボールって・・・。」

ピカノ「オッケーオッケー!相手ビビってるよ!外野!ボールよこせ!」

ブルー「ピカノズ、外野から中のピカノに再びボールが渡って・・・?」

ピカノ「よし、ププリン!」

ププリン「わ〜い!あたしが投げる番〜!えいっ!」

フシギダネ「ぐあっ!」

ブルー「フシギダネにヒット!次はポッケーズボール!」

フーディン「おいヤドラン!やばいぜ!」

ヤドラン「ちっ。やっぱまずはププリンをつぶすか・・・。」

ブルー「ヤドラン、ボールをつかんで・・・?」

ピカチュウ「!違う!ビリリダマだ!」

レオン「避けてププリンちゃん!!」

ププリン「きゃっ!」

ドガアアアアアアン!!!

ラティオス「うぎゃあああああ!!」

ブルー「ププリンが間一髪で避けたビリリダマは後ろのラティオスに命中だ!!」

ラティアス「あら、よかったじゃない。最小限の被害ですんで。」

観客席のラティアスは至って冷たかった。

ピカチュウ「プ、ププリンちゃんまで狙うなんて・・・!ヤドラン!お前、どこまで腐ったんだ!」

ヤドラン「なんとでも言え!俺はロコンちゃんにまた振り向いてもらえるような男になるんだ!そのためにもまずは金を貯めて貯めてプレゼント攻撃!それにドッジボール大会優勝って肩書きもあれば更にポイントアップだ!」

レオン「ロコンちゃんが・・・こんなことして喜ぶわけないだろ!!」

エレブー「ふふん。庶民はかわいそうだねえ。僕ちゃんなんか金が余ってしょうがな・・・」

ピカチュウ「お前は黙ってろ。」

キルリア「ティオッス(ラティオスのこと)かわいそう・・・。せめてキルのドキドキ幻惑術でいい夢見せてあげるね♪」

ラティオス「う〜ん・・・。はっはっは・・・。ラティアス〜。そんなに甘えるなよ〜・・・。」

ラティアス「ちょっとキル〜。うちの馬鹿兄貴に余計なもの見せないでくんない?」


ピカノ「ええと、ラティオスの代わりは・・・」

プリン「私が出るわ。」

ピカチュウ「プリン!今度は本物の!」

プリン「ププリンまで狙うなんて本当最低!」

ピカノ「うう・・・。正直、試合がメチャクチャにされそうだからプリンの投入は避けたかったが・・・。」

ブルー「出たああああああ!!ピカノズ、切り札中の切り札!ピンクの悪魔!インド象を0.001秒で倒す女!プリンの登場だあああああ!!」

プリン「怪物扱いしないで!」

ブルー「す、すいませんでしたあっ!!」

ヤドラン「ボ、ボールはこっちだぜ!」

ブルー「ヤドラン投げたっ!」

バシイッ!!

ヤドラン「うわっ・・・!」

ブルー「プリン、これを普通にキャッチ!」

プリン「あんた、今日ばかりはおふざけがすぎたわね・・・。覚悟しなさい!」

フーディン「ひ・・・ひいいいいい!!」

エレブー「う、うわあああああああ!!パパアアアアアアア!!」

ヤドラン「ああっ!お前ら逃げるな!」

プリン「はあああああああああっ!!」

それは一瞬の出来事だった。

常識を超えたスピードのボールは競技場の壁を破り、ヤドランをはるか遠くへ吹っ飛ばした。

ヤドラン「やな感じいいいいいいい!!!アニメポケモンのお約束!」


ルギア「この勝負!ピカノズの勝ち!」

プリン「ププリン、怪我はない?」

ププリン「ううん、楽しかったよ!」

ブルー「え〜、今の試合を見た他のチームが全て棄権しましたので、優勝はピカノズです!!」

ピカノ「マジか!よっしゃあ!やったぜえ!!」

ブルー「賞金は一人10万ポケ円!」

ドガース「うおおおおおお!!」

テッカニン「やったでござる!」

ブルー「と、言いたいところですが、競技場の修理費がかかるため、賞金は無し!」

ピカノズ一同「ええええええええええええ!!?」


とある無人島

ヤドラン「・・・。ここ何処おおおおお!!?」
続く


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