たまっちは、家の大掃除をしていた。
たまっち「わはは。機械がいっぱいで家が狭くなってきたから片付けるもん。」
腕時計君「早ク片付ケルノダ。」
シンタロウ「ハテ、コレハナンダッケ?」
たまっち「それは確か入れ替わりマシーンだもん。このボタンを押すと人格を入れ替えることが出来るんだもん。」
シンタロウ「ホウ。ソレハソレハ。」
たまっち「でもあまり使い道が無かったからいらないもん。捨てちまうもん。」
シンタロウ「リョーカーイ。」
・・・。
しかし、それを物陰から見ていたポケモンが一人。
ツボツボ「ケケケ。入れ替わりマシーンだって?面白そうだな。ちょっと借りるぜ。ケケケ。」
ツボツボ「え〜と、どうやって使うのかな?このボタンかな?よし、あそこにいる奴らに向けて・・・発射!」
ブースター「きゃっ!」
ラティアス「!?」
ツボツボ「ケケケ。どうなったかな?」
サワムラー「おーい!ブースター!」
ブースター(ラティアス)「は?」
エビワラー「いや〜、偶然だなあ。俺たちもちょうどブースターに会いに行こうと思ってたんだよ。」
サンダース「ブースター。今日の君は一段と美しい・・・。」
ブースター(ラティアス)「何を言ってるの?あんた達。」
カイリキー「え?何を言ってるって・・・嫌だなあ。今日は俺たちと遊ぶ約束じゃ・・・」
ブースター(ラティアス)「はぁ!?冗談じゃないわ。とっとと消えなさい。この変体共。」
サワムラー「なっ!?」
エビワラー「え・・・あの、ごめん、聞こえなかった。もう一回言って。」
ブースター(ラティアス)「何度でも言ってやるわよ。消えなさい。この変態共。」
カイリキー「うわあああああ!!ブースターがおかしくなってしまったあああああ!!」
ブースター(ラティアス)「(・・・あら、さっきから何かおかしいと思ってたら体が何故かブースターさんになってる。どうりで・・・。)」
サワムラー「いやだー!いやだー!こんなブースターいやだー!!」
ブースター(ラティアス)「悪いけどこれが私の本性だから。幻滅したなら二度と私の前に姿を現さないで。じゃあね。永遠に。」
カイリキー「ブ・・・ブーシュダアアアアアアア!!待ってくれええええええええ!!」
エビワラー「うう・・・。グ〜ッバイ僕の女神〜♪君はどこか遠くへぇ〜♪ぐすっ。ブ〜スタ〜戻ってきてくれえ〜っ!!」
サンダース「・・・。」
ツボツボ「ケケケ!本当に入れ替わってるぞ!こいつは面白い!もっとやろうっと!!」
ツボツボは入れ替わりマシーンを持って走っていった。
ラティアス(ブースター)「・・・。どうしよう。気づいたら体がラティアスさんになってる・・・。いつ変わっちゃったのかなあ・・・。」
ラティオス「はっはっは。おお、ラティアス!どうした?何か悩み事か?」
ラティアス(ブースター)「あ、ラティオスさん。」
ラティオス「ラ、ラティオスさん!?何でそんなに他人行儀なんだ?お兄ちゃんって呼んでくれていいんだぞ!」
ラティアス(ブースター)「あのお、お兄ちゃ・・・じゃなくてラティオスさん。これには理由が・・・。」
ラティオス「ノーノーノー!だからラティオスさんじゃなくてお兄ちゃんって呼びなさい!さあ、リピートアフターミー!お兄ちゃ〜ん!はい!」
ラティアス(ブースター)「お・・・お兄ちゃん。」
ラティオス「グッド!グッド!!グーッド!!」
ラティアス(ブースター)「えっと、あのお、実は・・・」
ラティオス「何も言うな!兄ちゃんがいなくて寂しかったんだな!よし、今日は兄ちゃんに甘えていいんだぞ!」
ラティアス(ブースター)「そ、そうじゃなくて・・・。」
ツボツボ「ケケケ!入れ替わりビーム!」
フシギダネ「お〜い!ぜにぼう!どこにいるんだ〜?」
ラプラス(ぜにぼう)「あ、パパー!!」
フシギダネ「え?うわあああああ!!」
フシギダネはラプラスの体をしたぜにぼうに潰された。
ラプラス(ぜにぼう)「あれ?パパ、なんか小さくなった?」
フシギダネ「ははは。お前が大きくなったんだよ、ぜにぼう。ガクッ・・・。」
ツボツボ「入れ替わりビーム!」
オコリザル(カラカラ)「おらあ!待てカラカラ!」
カラカラ(オコリザル)「ちょ、嘘つけ!てめえがカラカラだろ!」
オコリザル(カラカラ)「うるさい!今は僕がオコリザルなんだ!日ごろの恨み!オコリザルパンチ!オコリザルキック!」
カラカラ(オコリザル)「いてえ!くっそー!てめえ、元に戻ったら覚えてろよ!!」
校長(ヒトデマン)「待て!弱いものいじめは許さんぞ!!と〜う!!」
グキッ!
校長(ヒトデマン)「うぎゃあ〜っ!腰が!腰があああ!!」
ピンポンパンポーン
ポケモン島、島内放送です。ただいま東地区を中心に謎の入れ替わり事件が発生しています。東地区のポケモン達は気をつけてください。以上。
ピカチュウ「入れ替わり事件か〜。変な事件もあるもんだなあ。」
シャワーズ「ピカチュウウウウウウウウ!!大変だああああああああ!!」
ピカチュウ「うわああああああ!!シャ、シャワーズちゃん!?」
シャワーズ(デオキシス)「違ええええええええ!!俺だ俺だ俺だああああああ!!デ!オ!キ!シ!ス!デオキシスだああああああああっ!!!」
ピカチュウ「な、なるほど。入れ替わっちゃったのか。」
デオキシス(シャワーズ)「ふえ〜ん。」
ピカチュウ「うわ、うじうじしたデオキシスがしずしずとこっちに向かってくる・・・。こっちがシャワーズちゃん?」
デオキシス(シャワーズ)「え〜ん。こんな格好じゃ外を歩けないよお・・・。」
シャワーズ(デオキシス)「おいおいおいおいおいおいいいいいいいい!!お前さりげな〜っく酷いこと言ってないかああああああああ!!?」
ピカチュウ「うひゃあ。これは怖いな。僕も気をつけなくちゃ・・・。」
ラグラージ「ピカチュウく〜ん!!大変だあああああ!!」
レオン「ぐぺぺぺぺぺぺ!!」
ピカチュウ「うわあああああああああ!!」
ラグラージ(レオン)「ピカチュウく〜ん。僕たちも入れ替わっちゃったよ〜。明日ロコンちゃんと遊びに行く約束なのに〜!」
レオン(ラグラージ)「ぐひゃひゃひゃ!ぐぺぺぺぺ!」
ピカチュウ「な、なんだ。あ〜、ビックリ・・・。」
次の瞬間、ピカチュウの目の前は真っ白になった。
ピカチュウ「あれ?何これ。目の前が真っ白ってゲームオーバーか?」
・・・。
ヘラクロス(ピカチュウ)「ってうわあああああ!!ヘラクロスになってるううう!!」
ピカチュウ(ヘラクロス)「・・・これは?げ!なんでこんなことに!・・・でも待てよ。この体ならプリンに・・・。」
ピカチュウ(ヘラクロス)はプリンの方へ走り出した。
ヘラクロス(ピカチュウ)「はっ!まさか!やめろヘラクロス!!」
ピカチュウ(ヘラクロス)「プリイイイイイイン!!」
プリン「?」
ピカチュウ(ヘラクロス)はプリンに熱い口付けを・・・。
プリン「・・・何のつもりだピカチュウ。」
ピカチュウ(ヘラクロス)「え?この口調、もしかしてプリンじゃないの・・・?」
プリン(ブーバー)「俺、ブーバー。」
ピカチュウ(ヘラクロス)「ぎゃあああああ!!オエ〜!オエ〜!ぺっ!ぺっ!汚ねえ!」
プリン(ブーバー)「わかったぞ!お前ヘラクロスだろ!おえっ!俺だって気持ち悪いんだよ!!」
ピカチュウ(ヘラクロス)「はっ!と、いうことはブーバーの体をしたプリンは・・・?」
ブーバー(プリン)はその頃、海に身投げしようとしていた。
プリン(ブーバー)「やめろおおお!!それ俺の体だぞ!!」
ピカチュウ(ヘラクロス)「うう、プリン・・・なんて醜い姿に・・・。」
プリン(ブーバー)「醜いって言うな!!」
ツボツボ「ケケケ。今度はどいつを入れ替えてやろうかなあ。」
エーフィ「ふう。なんだか最近どんどん島が汚くなってますね。今度皆さんに注意しないと・・・。」
ツボツボ「あ!あいつには43話の時の恨みがあるぞ!よし、あいつに決めた!ベトベター辺りと取り替えてやろうっと。くらえ!入れ替わりビ・・・」
サンダース「・・・そうか。こういうことだったか。最初から今日のブースターは変だった。それに加えて入れ替わり事件の多発・・・。おかしいと思ったよ。フッ。」
ツボツボ「げ!見つかった!」
サワムラー「この悪ガキ!」
エビワラー「おしおきしてやるぜ!」
カイリキー「おらあ!爆裂パンチ!」
ツボツボ「いてえ!!」
サワムラー「おらおらあ!お尻ペンペンだ!」
サンダース「フッ。そのくらいにしておけ。ブースターがここにいたらきっと暴力はダメだって言うぞ。」
カイリキー「ふん。それもそうだな。おい糞ガキ!早く元に戻せ!」
ツボツボ「ちっ。わかったよ。元に戻すボタン・・・ポチっとな。」
カイリキー「よし、それでいい。一件落着だ。それじゃ、もうそんな機械はいらねえな。捨てちまえ!」
カイリキーは入れ替わりマシーンを放り投げた。
ラティオス「はっはっは。さあラティアス、次は何処へ行きたいんだ?」
バシッ
ラティアス「触んないで。この糞兄貴。」
ラティオス「あ、あれ?ラティアス?どうしたの?さあ!リピートアフターミー!お兄ちゃ〜ん!はい!」
ラティアス「朝起きたらユンゲラーになってしまえ馬鹿兄貴。」
ラティオス「ラ、ラティアス?お〜い、何処へ行くんだ?もっと兄ちゃんに甘えてくれ〜!ラティアス〜!」
オコリザル「オラア!さっきはよくもやってくれたなカラカラ!」
カラカラ「ひいい!許してえ!」
校長「ううむ、なんか腰が痛いのお・・・。」
ピカチュウ「お、元に戻った。」
レオン「ふう。今日の事はトラウマになりそうだな・・・。」
ヘラクロス「同じく。」
プリン「史上最悪の一日だったわ。一生の汚点ね。」
ブーバー「そこまで言わなくても・・・。」
翌日
うめぼし「うむあー。何か機械が落ちてる。なんだろー。このボタン押してみよ〜っと。」
これによってヤドランとアブソルが入れ替わった。
ヤドラン(アブソル)「ひいい。なんだなんだ?今度はどんな不幸だ?」
アブソル(ヤドラン)「あれ?なんだこの体?何が起こった?もしかして昨日騒いでた入れ替わりって奴か!?」
驚く間もなく、ヤドラン(アブソル)に野球のボールが飛んできて、アブソル(ヤドラン)にはサッカーボールが飛んできた。
と、思ったら次はヤドラン(アブソル)はドブにハマり、アブソル(ヤドラン)は倒れてきた看板にぶつかった。
アブソル(ヤドラン)「うおお、なんだこれは!おいアブソル!お前の体、どうなってるんだ!」
ヤドラン(アブソル)「いや〜、入れ替わったせいかな?不幸が僕の体に降りかかる不幸と僕の魂に降りかかる不幸に分かれていつもの二分の一くらいになってる気がする。ねえ、もう少しこのままでいてもいい?」
アブソル(ヤドラン)「は?ふざけるな!おい!待て!うわあ!ハトの糞が!おい!アブソル!待て!待ってくれえええ!!誰か戻せえええ!!」
続く
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