ポケモン高校体育館。
シャワーズ「体育館に忘れ物しちゃった・・・。急がないと授業始まっちゃうよお・・・。」
シャワーズが体育館に駆け込んだその時だった。
ヘラクロス「・・・。」
なんと、目の前にはヘラクロスが血まみれになって倒れているではないか!
シャワーズ「キ・・・キ・・・」
シャワーズは『キャー』と言えずに気絶してしまった。
その後、体育館内は傍観者でいっぱいになった。
リザードン「死亡確認」
ピカチュウ「ヘ、ヘラクロス・・・。」
レオン「・・・まさかヘラクロス君が・・・。」
カイリキー「くうう・・・いい奴だった・・・よな?」
エーフィ「さて、このままじゃ体育館に血の臭いが残ってしまいますから皆さんで掃除しましょうか?」
ピカチュウ「そういうこと真顔で言えるところがすごいよエーフィさん・・・。」
ピカノ「待った待った待った〜!!現場を荒らされちゃ困るぜ!!」
ピカチュウ「ピカノ?」
ピカノ「その事件、この名探偵ピカノピカノ助にお任せだ!!いいか、全員体育館から出るんじゃねえぞ!!」
ピカチュウ「誰か〜。他の人いない〜?」
ピカノ「お任せって言ってんだろうがコラ!」
リザードン「お前・・・この事件が解けるとでも?」
ピカノ「そうだ!犯人はこの中にいる!!」
一同「!!?」
ピカノ「ズバリ犯人は・・・プリン!お前だ!!」
プリン「!?」
ピカチュウ「!」
レオン「!」
リザードン「!」
ライチュウ「!」
ピカチュウ「・・・いや、ライチュウ無理やり出てこなくていいから・・・。何の脈絡もなしに雑ざって・・・。」
ライチュウ「え?あ、そう?いや、すいまっせん。」
プリン「で、何で私が犯人なのよ?」
ピカノ「簡単だ。お前、いつものようにヘラクロスに迫られていつもの勢いでぶっ飛ばしたら打ち所が悪くて死んでしまった、とかそんな感じだろう?」
ピカチュウ「(何かその光景が凄く想像しやすいのが怖い・・・。)」
ピカノ「そうだな・・・。例えばヘラクロスをぶっ飛ばすついでに新技のテストでもしたら思いのほか破壊力が強くて・・・とかもありえるな。」
レオン「そんな!プリンちゃんはそんなことしないよ!」
ピカチュウ「そうだ!推測だ!」
ピカノ「しかしこれを見ろ!ヘラクロスは死ぬ前に自分の血でダイイングメッセージを残しているのだ!その文字とは!」
リザードン「『プ』」
レオン「『リ』」
ピカチュウ「『ン』!?」
ピカノ「ま、そういうことだ。」
ピカチュウ「う〜ん。でもヘラクロスって年がら年中プリンの事しか考えてないからなあ。死ぬ間際でもプリンの事しか考えて無かったとかそんなんじゃない?」
プリン「それに私はずっとブーちゃんと一緒にいたわよ。」
ブースター「うん。一緒だったよ。」
ピカノ「あ、じゃあ違うわ。」
ピカチュウ「切り替え速っ!」
ピカノ「ふむ・・・ならば犯人はエーフィ!お前だ!!」
エーフィ「!?」
ピカチュウ「!」
レオン「!」
プリン「!」
リザードン「!」
ライチュウ「!!」
ピカチュウ「いや、本当に無駄に出てこなくていいから。」
ライチュウ「いいじゃねえかよ!主人公に俺の気持ちなんかわかってたまるか!!」
エーフィ「で、何で私が犯人?」
ピカノ「お前、さっきすぐにこの現場を片付けようとしたな?もしかしたらこの現場に見られたらまずいものでも落ちてるんじゃないのか?」
エーフィ「いいえ。ただ汚れているのが許せないだけです。」
ピカノ「ヘラクロスの奴、いつもプリンを追っかけて暴れまわってるからな。今回もきっと何かプリンを追っかけるうちに部屋をホコリだらけにしたとかが気に入らなくてやったとか・・・そんな感じだろう?」
エーフィ「何を証拠に・・・。なら好きなだけ現場を調べればいいでしょう?」
フーディン「フッ。言い逃れはできんぞ。何故なら・・・私の占いでもお前が犯人だと出ているからだ!!」
ピカノ「あ、じゃあ違うわ。悪い。」
フーディン「えええっ!!?」
ピカノ「よし、今度こそわかったぞ!犯人はブースター!お前だ!!」
ブースター「!?」
ピカチュウ「!」
レオン「!」
プリン「!」
サワムラー「!」
エビワラー「!」
ライチュウ「!」
カイリキー「!」
サンダース「!」
ピカチュウ「・・・この『!』を皆で連発する奴さあ、長いからもうこれで最後にしようか?」
レオン「そう?推理物っぽくて気に入ってたんだけどなあ。」
カイリキー「それよりピカノ!何でブースターが犯人なんだ!!」
サワムラー「そうだ!ブースターがそんなことをするはずない!!」
サンダース「理由によってはただじゃおかんぞ。」
エビワラー「いいがかりだ!!」
ピカノ「お前、さっきプリンと一緒にいたと言っていたな?それはすなわち、プリンと共犯だということを告げている。つまりプリン、やっぱりお前も犯人だ。」
プリン「何よそれ!!」
ピカノ「ブースターは共犯とまではいかなくても少なくともプリンがヘラクロスを殴り殺すところを見ていたという可能性はかなり高いな。」
ブースター「ひどい・・・。」
ピカノ「関わった動機は・・・サワムラー達にいつも追われてることによるストレスとその腹いせってところか。つまり、サワムラーたちも犯人みたいなもんだ。」
サワムラー「なんだそりゃあ!?」
ピカノ「あ、待てよ。サワムラーがあの殺人的料理を使って犯行を行った可能性もあるな。いや、待てよ。カイリキーの4本の腕も嫌な奴をしとめるにはちょうどいいし・・・。」
カイリキー「おい!もう動機とか関係ねえじゃん!推理じゃねえよさっきから!」
プクリン「ピカノ先生、推理するならもっと現場を見てからの方がいいんじゃないですか?」
ピカノ「うむ・・・それもそうだな。じゃ、お前ら体育館から出てもいいぞ。ただし、学校からは離れないように!ちゃんと自分の教室で待機だ!以上!」
サワムラー「おい!疑われた俺たちの立場はどうなるんだ!!?」
2組教室。ヘラクロスの机の上には花が置かれていた。
ゲンガー「very sad・・・。とても悲しいデ〜ス。」
ヒノアラシ「・・・こういう時ってさあ・・・」
ピカチュウ「?」
ヒノアラシ「第二の犠牲者とかが出るんだよねえ・・・。」
ピカチュウ「え、縁起でもないこと言うなよヒノアラシ・・・。」
ヒノアラシ「わかんないよ・・・。次は僕かもなあ・・・。はあ・・・。」
ピカチュウ「なんでお前そんなにネガティブなんだよ・・・。」
デオキシス「そうだぜヒノアラシイイイイイイイ!!テンションが超超チョーウ下がるじゃあねえかあああああああっ!!」
ピカチュウ「全然下がってないよ!!」
オコリザル「てめえデオキシス!少し黙ってろ!うぜえんだよ!」
デオキシス「チェエエエエエエエンジ!ディフェンスフォオオオオオオオオオルム!!」
※説明しよう!いつもうるさいデオキシスはディフェンスフォルムになると黙り、しかもほとんど動かなくなるのだ。
デオキシス「・・・・・・。」
キルリア「わ〜!デオちんが黙っちゃった!ダルマさんみたいでか〜わいい!顔に落書きしちゃお〜っと!」
ダーテング「っていうかよお・・・オコリザルとかかなり怪しいよな。動機とか無くても不良だからってことで十分だしよお。危なそうな顔つきしてるしなあ。」
オコリザル「へっ。留年してる誰かさんがその腹いせで殺っちまったんじゃねえのか?」
ダーテング「なんだとお!?留年したくて留年してんじゃねえやい!!」
ダーテングはオコリザルに向かってビリリダマを投げつけた。
オコリザル「危ねっ!てめえ!上等だコラア!!やんのか!?ああ!?」
ブルー「おおっと!ダーテングとオコリザルのバトルが始まった!オコリザルの空手チョップがダーテングにヒ〜ット!!」
デオキシス「チェエエエエエンジノーマルフォオオオオオオルム!!てめえ!黙ってりゃいい気になりやがって!何を人の顔に落書きしてんじゃあああああああああああああ!!」
キルリア「デオちん、怒っちゃや〜ん。」
デオキシス「くっそおおおお!!油性マジックで書きやがって!!思わず砂になっちまうぜええええええええ!!」
サラサラサラ・・・。
ピカチュウ「何で!?」
ヒノアラシ「はあ・・・。こうやって学級崩壊が始まるんだよね・・・。嫌だ嫌だ・・・。」
レックウザ「うう・・・。何か心配になってきたら急に胃が・・・。」
チコリータ「大丈夫?保健室行く?」
キモリ「今週の週間少年ホップステップは面白いなあ。」
ピカチュウ「お前は相変わらず空気読まずに漫画読んでるのね・・・。」
ペルシアン「・・・皆いいかげんにしないか!」
2組一同「!!?」
ペルシアン「ここで僕達が取り乱したら犯人の思う壺だぞ!ここは皆で一致団結するべきなのではないか!?」
ピカチュウ「ぺ、ペルシアンの言うとおりだよ!皆もうちょっと落ち着こうよ!」
エネコロロ「ごろにゃ〜ん。ペルシアン様素敵過ぎ〜。」
ピカチュウ「(こいつペルシアンに惚れてたのか・・・。)」
オコリザル「んだよ・・・。ぶつぶつ・・・。」
デオキシス「ブツブツブツブツブツブツブツブツウウウウウウウウ!!」
ペルシアン「ほら2人とも、ブツブツ言わずに。ちゃんと座って。」
エネコロロ「そうよあんた達!黙ってペルシアン様の言うとおりになさい!」
ペルシアン「チコリータさん、レックウザ君を保健室に連れて行くなら僕も一緒に行くよ。女性一人で教室に戻ってくるときに襲われたら危ない。エネコロロさん、僕が戻ってくるまでこの教室をお願いするよ。」
エネコロロ「わかりましたペルシアン様ぁ〜ん。」
ピカチュウ「(こいつもなかなかウザいな・・・。)」
ペルシアンがチコリータと一緒に教室に戻ってきた直後。
きゃああああああああああああ!!
ピカチュウ「!!」
ペルシアン「理科室の方だ!」
ヒノアラシ「はあ・・・。嫌な予感・・・。」
理科室に駆けつけるとミュウツーが腰を抜かしていた。既に先に駆けつけたギャラリーも数名いる。
ピカチュウ「あの悲鳴はミュウツーかよ!女の子みたいな悲鳴だな・・・。」
ミュウツー「あ・・・あれ・・・あれ・・・。」
アブソル「・・・。」
そこにはアブソルがまた血まみれで倒れていた。
ピカチュウ「ア、アブソルウウウウ!!」
リザードン「・・・死亡確認。」
ピカノ「な、なんてことだ・・・。前々から運の悪い奴だったが・・・。」
リザードン「おい!見ろピカノ!切り傷があるぞ!」
ピカノ「切り傷・・・。ふむ・・・。よ〜しわかったぞ!犯人はテッカニン!お前だ!」
テッカニン「な、何!?で、ござる!」
ピカノ「お前は忍者だからな。暗殺依頼でも受けたんだろう?ヘラクロスとアブソルの。この傷はその手による引っかき傷だ!」
テッカニン「せ、拙者にそんな正式な忍者の依頼など来るはずがないでござる!」
ピカチュウ「自分で言うなよ!」
ピカノ「ま、それもそうか。」
テッカニン「簡単に納得されるのもなんか悔しいでござるな・・・。」
ピカノ「ならばラティアス!お前が犯人だ!」
ラティアス「はぁ?」
ラティオス「俺の妹が犯人なはずが無いだろうが!!」
ピカノ「この傷はドラゴンクローによる引っかき傷。動機はラティオスに日々付きまとわれることに対してのストレスとその腹いせだ。」
ラティアス「教師の癖にヤドン以下の脳みそしかないのね。ドラゴンクローなんてあんただって使えるし、どうせやるならとっくに兄貴本人を殺ってるわ。」
ラティオス「そうだそうだ!俺たち兄妹の絆を見たか!」
ピカチュウ「いや、ちっとも絆が感じ取れなかったんですけど・・・。」
ピカノ「ま、それもそうか。」
ピカチュウ「意見変更が早すぎるぞピカノ!もうちょっと考えてから物を言えよ!って生徒が教師に言う言葉じゃないし!」
ピカノ「わかった!犯人はソーナンス!お前だ!!」
ソーナンス「な、なんやて!?」
ピカノ「お前はヘラクロスとアブソルに立て続けに新作ギャグを披露したが受けなかったのでその腹いせに・・・。」
ピカチュウ「腹いせ好きだね。」
ソーナンス「でもワイ、切り傷ができるような技は持ってへんで!」
ピカノ「そんなのどうせナイフかなんか使ったんだろ。」
ピカチュウ「それじゃ誰だって出来るじゃん!」
ピカノ「う〜む・・・捜査は振り出しに戻ったか・・・。」
ピカチュウ「捜査なんてしてないだろ。最初からあてずっぽうじゃん。」
たまっち「わはは。ここは僕に任せるもん。」
ピカノ「なんで?」
たまっち「じゃ〜ん!犯人探しマシーンだもん!」
ピカノ「おらあ!つばさでうつ!」
ガッシャーン!
たまっち「わはは。何で壊すもんか?」
ピカノ「いいから俺が解決するって言ってんだろうが!こんな便利なもの作ってんじゃねえよ!!」
たまっち「わはは。しかられちった。」
ピカチュウ「あのな・・・。」
キャアアアアアアアア!!
ピカチュウ「!!また悲鳴だ!」
ピカノ「まさか新たな犠牲者か!?」
ピカノたちは悲鳴の元へと駆けつけた。
ピカノ「こ、これは・・・!!」
3人目の犠牲者とは!?
そして犯人は一体!?
次回、解決編へ続く!
続く
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