高校生、ということでピカチュウとレオンはコンビニ『ポケモンマート』でバイトを始めることにした。
今日はバイト初日。
ルギア「え〜・・・君達が今日から入るバイト?」
ピカチュウ「ピカチュウです。」
レオン「レオンです。」
ルギア「ピカチュウ君とレオン君ね・・・。じゃあ君達には早速あっちで働いてもらうけど大丈夫?」
レオン「大丈夫でーす。」
ルギア「じゃ、あっちのバイトにやることとか聞いてね。」
ピカチュウ「はーい。」
フーディン「お前らが新入りのバイトか!この世界は厳しいぞ!」
・・・。
フーディン「あ。」
ピカチュウ「あ、フーディンだ。」
フーディン「い、いやいやいや違う違う!フーディンではないぞ!いやフーディン族なんだけど君達の知っている天才占い師のフーディンではないぞ!あの・・・俺の名前はフディノフディノ助だ!」
ピカチュウ「ピカノかお前は!」
フーディン「け、敬語を使え!私は先輩だぞ!」
レオン「別に隠すこと無いじゃん。なんでフーディン君はバイトを?」
フーディン「知らん!知らんぞ!本が売れなくて大赤字でバイトでもしなければ生活できないとかそういうのは全く無い!!」
ピカチュウ「・・・なるほど。まあいいや。で、僕たちは何をすればいいんだ?フディノ助さん。」
フーディン「え〜と・・・ピカチュウはモップで床を掃除しろ!レオンは商品の補充!」
ピカチュウ「はーい。」
ピカチュウとレオンは仕事を始めた。
レオン「え〜と・・・この商品は・・・あっちか。こうしてこう並べて・・・あれ?誰だよこの商品の位置動かしたのは。え〜と・・・それでこれがあっちで・・・え〜と、え〜と・・・がああああああああああ!!!」
レオンは棚をひっくり返した。
フーディン「あああっ!!!ちょっとおおおおおお!!なにしてんの!!!早く戻せ!早く」
ピカチュウ「あ〜あ〜!なにやってんだよフーディン!」
フーディン「俺!?」
ルギア「お〜い!そっちのほうで凄い音が聞こえたぞ?どうかしたか?」
フーディン「あわわわわわ!なんでもありません店長!」
ルギア「そうか?」
プルルルルルル・・・。
ルギア「ん?もしもし?え?レスキューの仕事?わかった。すぐ行く。おい君達!ちょっとここ頼むよ!」
フーディン「ってあれ?店長?どこ行くんすか!?おいっ!!」
ピカチュウ「あーあ。レジが空いちゃった。フーディン、僕たちレジのやり方わからないからやってよ。こっちは僕らが片付けるからさ。」
フーディン「う、うむ・・・。私もあまりレジの経験は無いのだが・・・。」
しぶしぶフーディンはレジに入った。
フーディン「大変なことになったな・・・。そういや私の占いでも確かあまり良くない相がでてたかもしれないような気がしないでもない。あ、そういや今はフディノ助だった。占いとか言っちゃいけないな。」
とか独り言を言っていると客が入ってくる。
ピロピロピロピロ・・・(コンビニに入ると鳴る音)
フーディン「いらっしゃいませー。」
ピカチュウ&レオン「いらっしゃいませー。」
アブソル「え〜と、雑誌は・・・。」
ピカチュウ「うわ、アブソルだ。災い持ってこなかっただろうな。」
ピロピロピロピロ・・・(コンビニに入ると鳴る音)
フーディン「いらっしゃいませー。」
ピカチュウ&レオン「いらっしゃいませー。」
カモネギ「・・・。」
レオン「・・・ん?あの人どっかで見たような・・・。」
カモネギ「金を出せ。」
フーディン「・・・は?」
カモネギ「金を出せって言ってんだこの野郎!!!」
カモネギは銃を取り出しフーディンに突きつけた。
フーディン「ひいいいいいいい!!」
ピカチュウ「うわ、強盗だ!!」
カモネギ「ついでにお前は人質だ!!」
アブソル「うわあああああああ!!」
カモネギ「そこの2人も伏せろおおおおおお!!」
何発か威嚇射撃を撃つカモネギ。
ピカチュウ「まずい、伏せろレオン!」
レオン「そ、そうだ!あいつロコンちゃんとのデートの時の強盗だ!!逮捕されたはずなのに!!」
ガシャアアアアアアン!!
窓が割れて何かが入ってきた。
ヒトデマン「そ、そこまでだ強盗!!せ、正義のヒーローヒトデマン参上!!ぐふっ。」
ピカチュウ「窓ガラスの破片で血まみれだー!!」
ヒトデマン「し、心配するな少年!自己再生!ほ〜ら大丈夫!あ〜痛かった。」
窓の割れ目から更にポケモンが入ってくる。
テッカニン「正義の忍者テッカニン!見参でござる!」
ホーホー「ポケモン軍事部隊ホーホー隊!参上!!!」
ピカチュウ「馬鹿ヒーロー、馬鹿忍者、馬鹿軍人の3馬鹿がそろった!!!」
テッカニン「喰らえ!テッカ手裏剣!!で、ござる!!」
グサッ
手裏剣は真っ直ぐ飛んでいき・・・人質のアブソルに命中した。
アブソル「うぎゃあああああああ!!血が!血があああああああ!!」
ホーホー「何をしているんだ!ここは私に任せろ!必殺!ホーホーウルトラスペシャルスーパーミラクルウルトラ・・・」
バン!
ホーホー「ぐはあ!!」
ホーホーは撃たれた。
カモネギ「隙だらけだぞお前。ってかウルトラって2回言っただろ。」
ホーホー副隊長「隊長!!しっかりしてください!」
ホーホー「ふ、副隊長・・・」
ホーホー副隊長「隊長・・・隊長!隊長おおおおおお!!死ねやああああああ!!副隊長キック!」
ホーホー「ごっはあっ!!!」
ピカチュウ「えええ!!?」
ホーホー副隊長「ははははははは!!これで隊長の座は私の物だああああああ!!わはははははははは!!」
ホーホー「ふ、副隊長貴様あああ・・・。」
ホーホー副隊長「あ!ちょ、てめえ!離れろ!しぶといぞ!」
バン!バン!バン!
痺れをきらせたカモネギは更に威嚇射撃を放った。
カモネギ「てめえらふざけてんじゃねえぞ!!おらお前、とっとと金を出せ!!」
フーディン「は、はひい〜!!」
ピーポーピーポーピーポー
警察が事件を聞きつけやってきた。
ハクリュー「脱獄犯カモネギ!人質を解放して出てきなさい!後ヒトデマンも!」
カモネギ「くそ、もうサツが聞きつけやがったか!てめえがちんたらしてるからだぞ髭野郎!」
フーディン「ごごごごごごごめんなさいいいいいいい。」
ヒトデマン「やべ、警察だ。おい、そこの忍者!煙玉使え煙玉!逃げるから。」
テッカニン「馬鹿お前あれ結構高いんだぞ!それに犯人まで逃げちゃうかもしれないだろ!で、ござる!」
フーディン「あ、そうだ!いいこと思いついた!」
カモネギ「!?おい、下手なことするとただじゃおかねえぞ!」
フーディン「テレポート!!」
一同「1人だけ逃げたあああああああああああ!!!」
その頃、外の警察。
ハクリュー「出てくる気配がありませんね・・・。ずっとこのままなら強行突破もやむをえないかもしれません・・・。」
ドーブル「ここは私に任せてください。」
ハクリュー「あなたは?」
ドーブル「いやあ、通りすがりの画家ですよ。カモネギの母親を書いて・・・。」
カモネギの母の絵が実体化した。
カモネギの母の絵「カモネギ!!」
カモネギ「!?か、母ちゃん!?」
カモネギの母の絵「カモネギ・・・母ちゃんはあんたをそんな子に育てた覚えは無いよ!」
カモネギ「うう、母ちゃん・・・。」
カモネギの母の絵「昔はあんなにやさしい子だt」
ドーブル「あ、10秒経ったから絵が消えた。」
ハクリュー「・・・。」
そこにポケモンが2匹。
キモリ「なんだなんだ?この騒ぎは。」
ラグラージ「ぐへへへへへへ。キモリ!あそこ!」
キモリ「ん?コンビニ?ああ、おやつ買って欲しいのか。仕方がないな。寄っていこうか。」
ハクリュー「あ、あなた達!危険です!戻って来なさい!」
ピロピロピロピロ・・・(コンビニに入ると鳴る音)
ラグラージ「アブソルウウウウウウウ!!!」
アブソル「うぎゃああああああああ!!!」
カモネギ「うわああああああ!!なんだこいつは!?」
アブソルを凄い力で抱きしめるラグラージ。
カモネギはそれに向かって何発か発砲するも全然ダメージはない。
ラグラージ「アブソル!アブソル!アブソルううううう!!!」
アブソル「あがががががが・・・。」
カモネギ「ちょ、おい!そこの緑の奴!お前保護者だろ!この化け物をなんとかしろ!」
キモリ「今週のツーピース面白いなあ。」
カモネギ「何お前は普通に少年漫画雑誌立ち読みしてるの!?空気読めよ!!」
その時、空に何かが現れた。
フーディン「ふはははははははは!私があのままあっさりと逃げると思うか!?フーディン様、シンタロウに乗って再登場だ!!やれ!レーザーを撃て!!」
シンタロウMAX「ホントウニウルサイヒゲデスナア。シンタロウレーザ・・・ア、ネンリョウギレダ。ツイラクシマスゾ。」
フーディン「・・・は?」
真っ直ぐコンビニのレジに向かって墜落するシンタロウ。
ドカアアアアアアン!!
フーディン「な、なんで急に燃料が・・・。ぐふっ。」
カモネギ「あががががががが・・・。」
アブソル「もういや・・・。ガクッ。」
ラグラージ「ぐひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!あー面白かった!あ、キモリ!これ欲しい!」
キモリ「すみません。レジいいですか?」
レオン「あ、はい。え〜と・・・609円です。」
ハクリュー「カ、カモネギは気絶しました!突撃!」
ホーホー「おい警察共!ここに大怪我している勇気ある隊長様がいるのは無視かコラ!」
テッカニン「これにて一件落着!さらば!で、ござる!」
カモネギはこうして再び逮捕された。
でもヒトデマンはどさくさに紛れて逃げていた。
ルギア「おいバイト!何これ!?店の中ボロボロじゃん!!一体何したんだ!?ってかフーディン!あんた何で仕事中に堂々とレジで寝てるの!?もうお前らクビだああああああああ!!」
ピカチュウ&レオン「ええええええええええええ!!?」
ピロピロピロピロ・・・(コンビニに入ると鳴る音)
エーフィ「あら、ここはずいぶん掃除のしがいがありそうなコンビニですね。ブースター、あなたも手伝いなさい。うふふ・・・。」
ブースター「もう・・・お姉ちゃんったら・・・。」
続く
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