ピカチュウ達は遠足にやってきた。

この行事を通して、学校全体の仲を深めようというイベントである。

ピカノ「え〜、今からクラスごとに分かれてもらい、協力してカレーを作ってもらう!我々教師一同が審査し、一番と認められたクラスには商品も出るので各自頑張るように!期待しているぞ!では解散!」


1組

ブースター「じゃあ、野菜を切ろうか?」

サンダース「よし、野菜だな。おいお前ら!ちゃんとブースターの言うとおりにしろ!」

うめぼし「じゃあ切るよ〜。」

ドス!ドス!ドス!

レオン「ちょ、その包丁の使い方は危ないよ!」

うめぼし「ふえ?」

レオン「ほ、ほら、ちょっと貸して!」

うめぼし「はい!」

うめぼしは包丁を投げた。

レオン「うわっ!」

ズドッ!

レオンが避けた包丁はアブソルの頬をかすめた。

あまりの恐怖でアブソルは気絶した。

レオン「やれやれ・・・。じゃあ、気を改めてじゃがいもの皮むきを・・・。」

・・・。

レオン「やってられっかああああああ!!!」

ブースター「い、いいよ私がやるから。」

レオン「はぁ、はぁ・・・。そ、そう?」

サンダース「え〜と、火は・・・。つけるものがないな・・・。」

レオン「自分達の特技を使えって事みたいだけど。」

ドーブル「それなら私に任せてください。」

レオン「なんで?」

ドーブル「私の特技は絵に描いたものを実物にすることなんです。」

そういいながらドーブルがスケッチブックにライターの絵を書くと、それが実物化した。

レオン「おお、凄い!じゃあ火をつけて・・・」

と、とたんにライターが消えた。

レオン「あれ?どういうこと?」

ドーブル「私の書いた絵は10秒で消えるのです。」

ブースター「じゃあ、火は私が吐くから。」

サンダース「さすがブースター。」

ドーブル「・・・無視ですか。」

その傍らで、ミュウツーは水の中にカルピスを入れていた。


2組

ブルー「さあ、カレー作りが始まった〜!しかし我が2組はチームワークがグダグダで全然進まないぞ〜!!」

オコリザル「ブルー!てめえ、ふざけてるとぶっ飛ばすぞ!!」

キルリア「キルは〜、辛すぎるのは苦手だからぁ〜、甘くして欲しいなぁ〜☆」

デオキシス「嘘付けええええええええええ!!!ただ辛いの苦手とか言った方がかわいいからだろおおおおおおおがあああああああ!!!」

キルリア「ぷぅ〜!デオちんってばまたひどいこと言う〜!」

レックウザ「は・・・は・・・ハックションッ!!!」

ピカチュウ「わあああああああ!!カレーに鼻水がああああああ!!」


3組

サワムラー「まずはとろろこんぶとゴーヤと梅干と塩辛とイチゴ大福を入れて・・・」

ミュウ「サ、サワムラー君!なにを考えてるんだい!」

キレイハナ「ならフカヒレやキャビアを入れれば美味しくなるんじゃなくて?」

ミュウ「い、いや、もったいないからやめたほうが・・・。」

シンタロウMAX「オイル、イレマ〜ス。」

ミュウ「そ、それじゃ君しか食べれないから!!あ!あ!火に近づけちゃダメだよ!!」

サワムラー「じゃ、更に牛肉を・・・。」

ケンタロス「モー!」

ミュウ「ちょ、それはケンタロス君だよ!!」

サワムラー「じゃあ豚肉を。」

ブーピッグ「ブヒー!!」

ミュウ「それはブーピッグ君だよ!初登場なんだからこんな悲惨な登場の仕方させちゃダメだよ!」

ワニノコ「ハブネークが4組のザングースと喧嘩を始めたぞ!」

シャワーズ「え〜ん。怖いよ〜。」

ミュウ「シャ、シャワーズさん下がってて!ハブネーク君!やめるんだ!あ〜、全然進まない!!」


4組

ソーナンス「カレーはかれえ。なんちって。」

ラティアス「くだらないこと言ってると鍋に入れて煮込むわよ。」

ソーナンス「うひゃあ。怖いわ〜。」

ブーバー「よし、火は俺がつけたぞ!」

ラティアス「猛毒の完成ね。」

ブーバー「ひ、火をつけただけなのに・・・。」

テッカニン「で、たまっち殿。これが手裏剣でござる。高かったんでござるよ〜。バイトしてやっと手に入れたんでござるよ〜。」

たまっち「わはは。食えるもんか?」

テッカニン「あ、やめろ!食い物ではないでござる!あ!あ!あああ〜っ!!!」

ロコン「ちょ、ちょっと皆真面目に・・・。」

ガラガラ「その通り・・・。勝負事をやるからには必ず1位を取るのが我が武士道・・・。」

ブーバー「ガ、ガラガラ君、渋い・・・。」

ロコン「ねえ、ところでバルビート君は?」

カイリキー「さっきから1組のイルミーゼといちゃついてる。」

ガラガラ「・・・。いちゃついてるカップルの仲は全て引き裂く。それが我が武士道・・・。ガラガラ、参る!」

ロコン「参っちゃダメ〜!」

ラティアス「ってかあんたの武士道ってただの自己中なだけじゃない。」

その頃、たまっちは鍋を風呂代わりにしてゆっくりつかっていた。


5組

ヤルキモノ「さあ皆!張り切ってカレーを作るぞ!!」

ボーマンダ「いいか、カレーの極意はあ〜だこ〜だ・・・。」

ベトベター「よ〜し、野菜切るぞ〜!」

プリン「あ〜、ベトベター君は一切料理に関わらなくていいから。」

ベトベター「え?なんで?」

ボーマンダ「よし、ストライク!野菜を切るんだ!」

ストライク「オッケー。」

ヤドラン「・・・あのさあ、お前知ってるか?」

ストライク「え?」

ヤドラン「ここってポケモン島の中でも結構高地に位置するらしいぞ。」

ストライク「うわあああああ!!高いところ怖いいいいい!!」

プリン「プリンちゃんタックル!!」

ヤドラン「ごふっ!!」

ヤルキモノ「うおおおおおおおお!!俺は腕立てふせをするぞ!!」

プリン「プリンちゃんかかとおとし!!」

ヤルキモノ「ガハッ!!」

マクノシタ「ぶふっ。魔女っこアゲハントたん、萌え〜。」

プリン「プリンちゃん回し蹴り!!」

マクノシタ「ぐぶひっ!!」

フーディン「う〜む、私のクラスが優勝する可能性は占いによると・・・」

プリン「プリンちゃんハイキック!!」

フーディン「げはあっ!!」

フシギダネ「・・・。(汗)」


そんなこんなで、各クラスのカレーが出揃った。

ピカノ「まずは1組。」

リザードン「いただきま〜す。」

・・・。

レオン「ど、どうですか?」

ピカノ「おえっ!まずっ!」

リザードン「ぐがあっ!」

ミュウツー「まずい?そんなはずはない。私が隠し味にカルピスをたんまりと・・・。」

ピカノ「それだよそれえっ!!1組失格〜!!」

リザードン「げほっ!次、2組!」

ピカノ「あま〜〜〜〜〜い!!あまいよ〜!あますぎるよ〜!!」

リザードン「お子様ランチのカレーかこれは!!」

校長「・・・。おい、んで、このドロっとしたのはなんじゃ?」

ピカチュウ「・・・・・。」

ピカノ「おいてめえ!ピカチュウ!なんとか言え!!」

目の前の鼻をすすりながら大量の汗をかいているレックウザを見たとき、全ての謎が解けた。

校長「おい、まさかこれ・・・。」

ピカノ「おいおいおいおいおい・・・。」

リザードン「がはっ!!2組失格!大失格!!超失格〜〜〜!!!」

ピカノ「げほっ!次、3組だが・・・。」

サワムラー「さあ、どうぞ!!」

サワムラーの持ってきたカレーは既にカレーの色ではなかった。なんか黒っぽい紫色っぽかった。

ピカノ「即効失格!食うまでも無く失格!」

サワムラー「なんで!?」

キレイハナ「ま、そうでしょうね・・・。」

リザードン「次、4組。」

ピカノ「うん、まあ食えるな。」

リザードン「ん?おい、たまっち。何でお前湯上り卵肌なんだ?」

たまっち「そりゃ当然風呂に入ったからだもん。いや〜、いい湯だったもん。」

ピカノ「・・・念のために聞くが、その風呂とは?」

たまっちは笑顔でカレーの入っていた鍋を指差した。

リザードン「ぶふぉっ!!4組も失格〜〜!!」

ピカノ「おいおいおい!頼むぞ!次5組!!」

リザードン「ふむ、うまいな。しかも卵入りか・・・。」

ピカノ「・・・。おい、この卵、でかくね?」

校長「まさか・・・。」

卵をよく見ると、茹で上がって白目をむいたタマタマだった。

リザードン「があああああ!!5組失格〜!!優勝者なしだ〜っ!!!」

一同「えええ〜っ!!?」

校長「じゃ、優勝商品は持って帰る!」

ピカノ「なあ校長、ちなみに商品ってなんだったんだ?」

校長「練りけしとロケット鉛筆。」

一同「いらねえよ!!」
続く


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