卒業式の日。

晴天で桜も咲いているまさに卒業式びより。

ピカノ「よ〜し!1組入場するぞ!!」

ピカノを先頭に、1組が入場する。

次にプクリン先生を先頭に2組。

そしてリザードン先生を先頭に3組。


ピカチュウ「いよいよ卒業か・・・。そしてポケモン島ともお別れか・・・。」

ピカチュウが思い出に浸っていると、どうやらこの学校の国語教師だったらしいニョロゾ先生が司会を勤める。

ニョロゾ「これより、第25回、ポケモン東学園、卒業証書授与式を開式いたします。卒業生、起立!」

ガラッガラッ

うめぼしが少し遅れた。

ニョロゾ「礼!着席!卒業証書授与!」

ピカノ「3年1組!うめぼし!!」

うめぼし「ふぁ〜い。」

よりによってトップバッターはうめぼしだった。

校長「卒業証書。うめぼし。あなたはこの学校を卒業することをなんたらかんたら・・・以下省略。」

うめぼし「あのねあのね〜、うめぼしってあだ名なんだけど。」

校長「んなことは知らん。卒業おめでとう。ギリギリだけど。」

続いてどんどん名前が呼ばれていく。

ピカノ「エビワラー!」

エビワラー「はい!」

校長「卒業おめでとう。お前もギリギリだけど。」

エビワラー「イエ〜イ!ブースター!見てる見てる〜?はっはっは!!」

ブースター「・・・・・(汗)。」

エビワラー「さて、ここで一曲披露いたしましょう。『マジで愛してるぜブースター第33章』拍手!!」

校長「早く降りろ馬鹿たれが。」

サンダース「・・・馬鹿め。卒業式だぞ。まったく。」

ピカノ「カビゴン!」

カビゴン「・・・ふぁい。」

校長「あ〜、お前はステージに上がらなくていい。ステージが壊れる。ワシの方からそっち行くから。」

ピカチュウ「・・・大変だな校長も。」

ピカノ「カイリキー!」

カイリキー「おっす!!」

校長「卒業おめでとう。またまたギリギリだけど。」

カイリキー「イエーイ!ブースター!イエイイエ〜イ!」

カイリキーは自慢の4本の腕の2本でピースをし、残りの2本の手で卒業証書をみせびらかせていた。

サンダース「・・・どいつもこいつも。」

ピカノ「カラカラ!」

カラカラ「はい!」

校長「卒業おめでとう。よく頑張ったな。よく耐えたな。・・・いじめに。」

カラカラ「先生達にも少しは助けて欲しかったよ・・・。」

ピカノ「キャタピー!」

雷虫「はい!」

校長「卒業おめでとう。1つアドバイスするとライチュウの所にいたらお前の未来は無いぞ。」

雷虫「え、あ、はい・・・。」

ピカノ「たまっち!」

たまっち「は〜〜〜い!だもん。」

校長「卒業おめでとう。」

たまっちを初めて見る父母は宇宙人の登場にざわついている。

たまっち「にやり。」

不敵な笑みを浮かべたたまっちは卒業証書を丸呑みして見せた。父母のざわめきは大きくなる。

校長「やめんか!」

ピカノ「なみのりピカチュウ!」

ピカチュウ「はい!」

ピカ父「・・・。」

ピカ母「・・・。」

ピチュー&トゲピー「にいちゃ〜ん!」

プリン「ピカチュウ君・・・。」

校長「卒業おめでとう。あっちの島でもつっこみ頑張れよ。」

ピカチュウ「え、ああ、どうも・・・。」

ピカノ「ビリリダマ!」

ビリリダマ「・・・!!」

元気よく返事をしたいビリリダマだった。

校長「卒業おめでとう。」

ビリリダマ「・・・。」

校長「・・・。」

手も口もないので証書が持てなかった。

ピカノ「フシギダネ!」

フシギダネ「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ぜにぼう「パパー!」

父母A「パパですって。もう子供がいるのかしら。」

父母B「怖いわね〜。最近の若い人は。」

フシギダネ「・・・なんか凄い誤解されてる・・・。」

ピカノ「ブーバー!」

ブーバー「はい!」

校長「卒業おめでとう。不細工でもめげるなよ。」

ブーバー「そんな露骨に言わなくても・・・。」

ピカノ「プリン!」

プリン「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ヘラクロス「プリーーーーーン!!!」

プリン「あんの馬鹿・・・!」

バキッ!ドカッ!

ピカノ「ヘラクロス!」

ヘラクロス「・・・はい。」

校長「卒業おめでとう。・・・後、大丈夫か?」

ヘラクロス「はい・・・。」

ピカノ「ペルシアン!」

ペルシアン「はい!」

校長「卒業おめでとう。モテるっていう設定が全然活かされてなくても頑張れよ。」

ペルシアン「・・・はい。」

ピカノ「ポニータ!」

ポニータ「はい!」

校長「卒業おめでとう。出番があったの1年の体育祭くらいだっけ?まあ頑張れよ。」

ポニータ「・・・はい。」

ピカノ「ミュウツー!」

ミュウツー「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ワンちゃん「ワンワン!!」

ライオンのライちゃん「ガオガオー!!」

キリンのキリちゃん「キリーン!!」

ピカチュウ「あんなの体育館に入れるなよ・・・。(汗)」

ピカノ「ラッキー!」

ラッキー「はい!」

校長「卒業おめでとう。君も出番体育祭くらいだっけ?あんまり気にするなよ。」

ラッキー「はい・・・。」

ピカノ「ラティアス!」

ラティアス「・・・はい。」

校長「卒業おめでとう。」

ピカチュウ「・・・あれ?てっきしラティオスが騒ぐと思ったのに静かだな。」

ラティオスは騒ぐ前に体育館の後ろのほうでボコボコになっていた。

ラティオス「ラ、ラティアス・・・。」

最後の気力を振り絞って名前だけは呼ぶことが出来ましたとさ。

ピカノ「レオン!」

レオン「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

レオンはロコンのほうをチラリと見た。

レオン「(よし、後でこのプレゼントを・・・!)」

ピカノ「ロコン!」

ロコン「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ロコン「(う・・・。なんかヤドラン君とレオン君が凄い目でこっち見てる・・・。)」

ピカノ「以上!3年1組!礼!」


プクリン「3年2組!ウソッキー!」

ウソッキー「はい!」

校長「卒業おめでとう、と言いたいところだが・・・」

ウソッキー「?」

校長「お前は留年。卒業証書はない。」

ウソッキー「えええっ!?」

校長「嘘。」

ウソッキー「ぐっ・・・!だまされた!」

ピカチュウ「あいつ意外と自分自身もだまされやすいな・・・。」

プクリン「カブトプス!」

カブトプス「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ザクッ

カブトプス「あ。」

ピカチュウ「やっぱり斬っちゃった。証書。」

プクリン「キングラー!」

キングラー「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

チョキッ

ピカチュウ「やっぱり同じオチ。」

プクリン「サンダース!」

サンダース「はい。」

校長「卒業おめでとう。」

サンダースは卒業証書を受け取るやいなや、たてがみをかき分けてカッコをつけた。

サンダース「・・・フッ。決まった。」

そしてなんか勝手に満足してステージを降りていった。

プクリン「シンタロウMAX!」

ウイイイイイイイイン

バババババババ・・・。

ステージに凄い音を立てて飛んでくるシンタロウ。

校長「卒業おめでとう。」

シンタロウ「ドウモドウモ。」

普通に証書を渡された機械の登場に父母は驚きを隠せなかった。

プクリン「ストライク!」

ストライク「あうあう・・・。ステージ高い・・・。怖い・・・。」

校長「・・・やれやれ。」

校長はステージを降りて証書を渡しに行った。

スパッ

ピカチュウ「また斬ったよ証書。ワンパターンだな。」

プクリン「ソーナンス!」

ソーナンス「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ソーナンス「卒業式・・・卒業式ね・・・。う〜ん・・・。」

校長「はい、次。」

ソーナンス「あ、ちょい待って。今卒業式で1つ洒落言うところやから。」

プクリン「トサキント!」

トサキント「はぁ〜い!」

トサキントはソーナンスを押しのけた。

校長「卒業おめでとう。」

トサキント「ミュウく〜ん。」

ざわざわ・・・。

ミュウ「ああ、僕のイメージが・・・。やめてくれトサキント君〜!」

プクリン「ドードリオ!」

ドードリオ「はい!」「はい!」「はい!」

校長「卒業おめでとう。・・・ところでお前いつ出たっけ?」

ドードリオ「・・・わかんないっす。」

プクリン「ブースター!」

ブースター「はい。」

校長「卒業おめでとう。」

サワムラー&エビワラー&カイリキー「ブースターーーーー!」

恥ずかしいのでブースターは声のするほうを見なかった。

しかし、姉のエーフィが周りの目を気にせずに一生懸命掃除している場面が目に入ってきて、結局恥ずかしい思いをすることになったのだった。

プクリン「ブルー!」

ブルー「はい!さー、私ブルーの一世一代の晴れ舞台、卒業式であります!一段、また一段と階段を上がり壇上へ! そこに待っていたのは禿面の校長だ!その頭はまさに電球いらず!地球にやさしい省エネ仕様であります!!」

校長「・・・卒業おめでとう。」

ブルー「来ました!卒業証書です!この紙を受け取ることによって私は初めて卒業資格を手にすることが出来るのです! さあ、証書が段々と私の手に・・・近づいてくる、近づいてくる・・・!!そして・・・ついに受け取ったーーー!! やりました!今まさに、ポケモン学園の新たな卒業生が誕生したのであります!!」

ピカチュウ「・・・・・・。(汗)」

プクリン「ボーマンダ!」

ボーマンダ「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ボーマンダ「・・・証書よりなんか食い物ください。」

校長「いや、そういうわけには・・・。」

プクリン「メタモン!」

メタモン「はい!だモン。」

校長「卒業おめでとう。」

ラプラス「どうも。」

校長「うわ!お前なんで!?」

ラプラス「変身でした。だモン。」

プクリン「ヤドラン!」

ヤドラン「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ヤドラン「よし、ここでロコンちゃんにアピール・・・」

ボーッ一族一同「ヤドラン〜〜〜!!!」

ヤドラン「あっ!馬鹿!あいつら!アピールのタイミングが!」

プクリン「ワニノコ!」

ライチュウ「プクリン先生!飛ばしてる!俺飛ばしてるーーー!!」

プクリン「・・・失礼しました。ライチュウ。」

ライチュウ「・・・はい。」

校長「卒業おめでとう。」

ライチュウは卒業式とは別の意味で泣いていた。

プクリン「ワニノコ!」

ワニノコ「はい!」

校長「卒業おめでとう。もう体育委員キャラには戻らないのかね?」

ワニノコ「・・・戻りたくてももう戻れないっす。」

プクリン「以上!3年2組!礼!」


リザードン「3年3組!ウツドン!」

ウツドン「はい!」

校長「卒業おめでとう。で、お前はヤドランのボーッ一族のメンバーだっけ?いつまでもそれじゃ食っていけんぞ。」

ウツドン「・・・はい。」

リザードン「エレキッド!」

エレキッド「はい!」

校長「卒業おめでとう。ところで前に一度だけ出たエレブーとは何か関係あるのかな?」

エレキッド「・・・無いです。」

リザードン「オコリザル!」

オコリザル「・・・。」

校長「そ、卒業おめでとうございます。」

オコリザル「・・・ケッ。」

リザードン「キレイハナ!」

キレイハナ「はい。」

校長「卒業おめでとう。」

エレブー「・・・キレイハナ・・・いつか僕ちゃんのモノにしてあげるよ・・・。」

実はこっそり見に来ていたエレブーだった。

リザードン「ゲンガー!」

ゲンガー「オー!イエー!」

校長「卒業おめでとう。」

ゲンガー「オー!サンキュー!」

ゲンガーは校長に抱きついた。

校長「・・・うぷ。」

リザードン「ケンタロス!」

ケンタロス「モー!」

校長「卒業おめで・・・ぐふっ!!」

校長はケンタロスに突進された。

校長「ネクタイ・・・赤かったんだ・・・。」

リザードン「コイル!」

コイル「・・・。」

校長「卒業おめでとう。」

コイル「・・・。」

ピカチュウ「どういうキャラなんだ?あいつ・・・。」

リザードン「ゴースト!」

ゴースト「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ゴースト「いや〜、壇上からの写真なんて滅多に撮れませんからねえ。後何枚か撮らせていただきますよ。」

校長「・・・どうぞご勝手に。」

リザードン「コダック!」

コダック「はい!」

校長「卒業おめでとう。君もヤドランの一味の一人だっけ?まあ頑張れ。」

コダック「・・・どうも。」

リザードン「コンパン!」

コンパン「はい!」

校長「卒業おめでとう。体育祭で出たんだっけ?あの時複数コンパンが出てきたが君はどのコンパンかね?」

コンパン「はい、ボーマンダに食われたコンパンです。」

ボーマンダ「・・・覚えてねえなあ〜。」

リザードン「サワムラー!」

サワムラー「おっす!」

校長「卒業おめでとう。」

サワムラー「イエーイ!ブースター!!」

ピカチュウ「本当にお約束な奴らだな・・・。」

サワムラー「おお、そうだ校長。卒業記念にサワムラー特性弁当をやるよ。」

校長「・・・どうも。(後で捨てよう。)」

リザードン「シェルダー!」

シェルダー「はい!」

校長「卒業おめでとう。もうヤドラン一味の奴らに言うことが無いから以下省略。」

シェルダー「・・・なんかショック。」

リザードン「シャワーズ!」

シャワーズ「・・・は、はい。」

校長「卒業おめでとう。」

シャワーズ「はう、ご、ごめんなさい・・・。」

校長「なんで!?」

リザードン「ズバット!」

ズバット「はい!」

校長「卒業おめでとう。君もあんまり印象にないねえ。」

ズバット「言う?普通卒業式の壇上できっぱりそういうこと言う?」

リザードン「タマタマ!」

タマタマ「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

タマタマ「証書は俺がもらう!」「俺だ!」「いいや、俺だ!」「やめろよ皆〜。」「仕方ないなあ。間を取って俺がもらおう。」「どういう間だよ!」

校長「誰でもいいわいっ!!」

リザードン「チコリータ!」

チコリータ「はい!」

校長「卒業おめでとう。保健委員、影でご苦労様でした。」

チコリータ「はい。」

リザードン「ドガース!」

ドガース「はい!」

校長「卒業おめでとう。貧乏キャラだっけ?キャラ付けされてるのに出番少ないんじゃな。」

ドガース「痛いところつくな・・・。」

リザードン「フーディン!」

フーディン「はい!」

校長「卒業おめでとう。フーディン・・・実はお前の本・・・ワシは買ったぞ!!」

フーディン「こ、校長!ありがとうございます!!」

フーディンは泣き始めた。

ユンゲラー「兄さん・・・良かったね。兄さん・・・!ううっ!」

リザードン「ベトベター!」

ベトベター「はい!」

校長「卒業おめでとう。」

ベトベターが歩いた後を後ろからついてきたエーフィがキレイに掃除していた。

ブースター「もう・・・お姉ちゃん・・・。」

リザードン「ミュウ!」

ミュウ「はい!!」

校長「卒業おめでとう。」

ミュウ「ありがとうございます。うっ。うっ・・・。」

ミュウはマジ泣きしていた。

リザードン「以上!3年3組!礼!」


その後は・・・来賓の話とかまあいろいろあった。

ニョロゾ「以上で、ポケモン東学園、卒業証書授与式を閉式いたします。卒業生、退場!」

こうして卒業式は幕を閉じた・・・。


そしてピカチュウの旅立ちの時。

タクシーの前で皆とのお別れ。

学校関係者以外にもラプラスとかホーホーとかオニスズメとかも見送りに来ている。

ピカチュウ「なんかごめんね。こんなに盛大な見送りしてもらっちゃって。」

ヘラクロス「はっはっは!何を言っているんだ!当然じゃないか!」

ピカチュウ「(絶対喜んでるなこいつ・・・。)」

ミュウツー「ピカチュウ、これ。カルピスギフトセットだ。飛行機の中ででも飲んでくれ。」

ピカチュウ「あ、ありがとう。」

フーディン「これ、私の本だ。飛行機の中ででも読んでくれ。」

ピカチュウ「う、うん・・・。」

最後なので一応受け取るピカチュウ。

サワムラー「これ、校長に渡したものと同じ弁当だ。飛行機の中ででも食べてくれ。」

ピカチュウ「い、いや、さすがに腐っちゃうから・・・。」

サワムラー「・・・そうかな。」

ゲンガー「オー!ミスターピカチュウ!ずっと友達デ〜ス!!」

ゲンガーはピカチュウに抱きついた。

ピカチュウ「ゲンガー、苦しいって苦しい。」

エーフィ「ピカチュウ君、あちらでも整理整頓と身の回りの掃除はかかしてはいけませんよ。」

ピカチュウ「は〜い。」

エビワラー「この一曲、ピカチュウに捧げます。聞いてください。『グッバイサンダーマウス』グ〜ッバイサンダァ〜ッ!♪ピカチュ(以下略)」

ミュウ「ピカチュウ君、あちらに行っても我がポケモン島の恥にはならないように。いいかい?それと・・・うっうっ。(泣)」

ピカチュウ「(こいつこんなに涙もろかったのか・・・。)」

ライチュウ「ピカチュ・・・」

ピカチュウ「でさあ、レオン。」

レオン「え?なに?」

ライチュウ「ぐすん。最後まで俺こんな扱い。」

ピカチュウ「レオンさあ、それでロコンちゃんにプレゼントは渡したの?」

レオン「え?ああ、あれか・・・。僕、告白止めたんだ。」

ピカチュウ「え?なんで!?」

レオン「後でさりげなく聞いてみたらロコンさん、同じ高校なんだって。だからここで告白してダメだったらなんかフワフワした関係になっちゃうから・・・。」

ピカチュウ「そうなの?そういう情報はもっと先に仕入れとけよ・・・。でもヤドランに先越されたら・・・。」

レオン「大丈夫。ヤドラン君ならさっき告白して砕けてちょうどフワフワした感じになってる所だから。」

ヤドラン「・・・。」

ロコン「・・・。」

ピカチュウ「本当だ・・・。」

レオン「しかし最後まで人のこと考えてるなんてピカチュウ君らしいね。」

ピカチュウ「・・・そう?ははは。」

カイリキー「しかし寂しくなるなあ。たまっち、お前どこ○もドアとか作れないのか?そうすりゃいつでもあっちとこっちを行き来できて解決じゃねえか。」

たまっち「そんなもん作ったらパクリとか言われちまうもん。」

ピカチュウ「いいよいいよ。そんなことしなくて。仕方ないことなんだから。」

ソーナンス「ピカチュウはん、こんな急に引越しなんて・・・」

ピカチュウ「うん。」

ソーナンス「・・・あんまりやないか!!ううっうっ。(泣)」

ピカチュウ「しゃ、洒落じゃなかった・・・。」

ラプラス「ラプラス〜〜〜ゥ・・・。」

ピカチュウ「そ、そんなラプラスまで悲しそうな声だすなよ・・・。」

ぜにぼう「トゲピーちゃん、ピチューちゃん、このアクセサリー(紙製)、僕が作ったの。あげる。」

ププリン「じゃああたちの宝物のキラキラ(ビー球とかおはじき)もあげる〜。」

ピチュー「ありがとー。」

トゲピー「トゲー。ありがとー。」

フシギダネ「ピカチュウ、思えば俺がひきこもりから脱出できたのもお前のおかげだよ。ありがとうな。」

ピカチュウ「ああ、そういやそんなこともあったっけ・・・。」

ラティアス「あんたの憎たらしい顔も見れなくなるかと思うと意外と寂しいものね。」

ピカチュウ「はは、そりゃどうも。」

ラティオス「はっはっは!今日からお前も俺の弟だ!」

ピカチュウ「あははははは・・・。(汗)」

キレイハナ「ピカチュウさん、来年度のあなたのラッキーカラーは赤です。」

ピカチュウ「うん、参考にしときます。」

ロコン「ピカチュウ君、遠いポケモン島に行っても手紙出すからね。」

ブースター「私も出すね。」

サンダース「おい、ブースターと文通なんてこれ以上ないラッキーだぞ。ありがたく思え。」

ピカチュウ「うん、ありがとう2人とも。」

リザードン「ん?ところでピカノの奴はどうした?」

プクリン「そういえば・・・。」

校長「おお、来たぞ。」

プクリン「なにしてたんですか?」

ピカノ「別に。あ〜あ。なんだなんだ。こんなにぞろぞろ集まっちまって。ったくよ〜。」

ピカチュウ「・・・。」

ピカノ「やっぱ・・・納得いかねえな。」

ピカチュウ「え?」

ピカノ「納得いかねえっつってんだよ!あ〜、ちくしょー!遠いポケモン島なんて行くなこの野郎!!俺は認めねえぞコラ!!」

リザードン「馬鹿、落ち着け!」

ピカノ「うるせ〜!俺は認めねえ!認めねえぞ!!」

ピカチュウ「ピカノ・・・。」

ゴースト「はいはい、では皆さん、最後にピカチュウさんと集合写真撮りますから並んでください!」

パシャッ。

プリン「ピカチュウ君・・・。」

ピカチュウ「プリン・・・。そんな悲しそうな顔するなって。手紙も出すし、絶対に夏休みとかになったら遊びに来るからさ。」

プリン「うん・・・。」

ヘラクロス「はっはっは。心配するなピカチュウ。プリンのことなら俺に任せとけ!」

ピカチュウ「それじゃ、またね。プリン。」

プリン「うん。またね。ピカチュウ君。」

ヘラクロス「な、なんだよ。突っ込まないのか・・・なんか寂しいな。」

ピカ父「ピカチュウ・・・そろそろ時間だ。」

ピカチュウ「・・・うん。それじゃ、皆・・・またね。」

ピチュー「ばいば〜い!」

トゲピー「トゲ〜!」

ルギアの運転する空港行きのタクシーにピカチュウが乗り込む。

ブルー「ああ、ピカチュウ君が・・・とうとうタクシーに乗り込み、皆に見送られ、去っていきます・・・!!」

ホーホー&オニスズメ「ピカチュウに敬礼っ!!!」

レオン「ピカチュウく〜ん!!」

ピカノ「ピカチュウ〜ッ!!!」

ポケモン島にピカチュウを呼ぶ声が響く。

さようならピカチュウ・・・。


タクシー内

ピカチュウ「ぐすん。皆・・・。」

プルルルルルル・・・。

ピカ父の携帯がなる。

ピカ父「もしもし?あ、婆ちゃん。え?爺ちゃんが退院した?ただの食べすぎだった?まったく人騒がせな・・・。あ、すいません。車戻してください。引越し止めるんで。」

ルギア「あいよー。」

ブロロロロロロロロロロ・・・。

バタン

ピカチュウが車から降りた瞬間、沈黙が流れる。

ピカチュウ「・・・なんか、戻ってきちった。」

一同「なんっじゃそりゃあああああああああああ!!!」






ジーランス「最終回じゃないぞよ!もうちっとだけ続くんじゃ!」

ピカチュウ「ってドラゴ○ボールかよ!?」
続く


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