前回のあらすじ

ピカチュウの祖父が倒れ、両親と共に遠いポケモン島へ移住する話がでたピカチュウ。

果たしてピカチュウの返事は!?


ピカ父「で、どうすんねん。前回からずっと返事を待ってるのだがね。」

ピカチュウ「・・・・・・・・・。わ、わかったよ。仕方ないもんね・・・。爺ちゃんも心配だし・・・。」

ピカ父「すまんなピカチュウ。辛い思いをさせてしまって。」


次の日、学校

レオン「でさ〜、そんなことがあって・・・」

プリン「あ、ピカチュウ君おはよー!」

ピカチュウ「・・・・・・・・・おはよー。」

レオン「なんだよ朝からテンション低いな〜。」

ピカチュウ「ん〜。そうでもないよ。」

ガラッ

ピカノ「ヘイヘ〜イ!ホームルーム始めるぜ!」

ピカチュウ「ぽけ〜。」

ピカノ「あぁん?おいピカチュウ、なんだその態度は。この野郎!」

ピカノはチョークを飛ばした。

ゴツッ

ピカチュウ「いてっ。」

ピカノ「おお、初めてまともに命中した。」

ヘラクロス「ギャッハハハハハハ!ば〜かば〜か!ピカチュウば〜か!」

プリン「プリンちゃんローキック!!」

ヘラクロス「あいでっ!!」

ピカノ「え〜、んで、もうすぐ授業も全て終了するが・・・そこの電気ネズミみたいに気を抜かないように!以上!お、俺まともなこと言った?な?な?」

うめぼし「言った言った〜!」

たまっち「言った言った〜!だもん。」

ラティアス「・・・別に大したこと言ってないでしょ・・・。」


ピカチュウは結局誰にも何も言えないまま時だけが過ぎていった・・・。

授業も全て終了し、後はだらだらと卒業式の練習をするだけとなった。

そうしているうちに、ピカチュウはこのまま誰にも知られずにポケモン島を去ろうと考えた。

そしてある日の朝。

ピカチュウ「皆、おっはよ〜〜〜うっ!!」

一同「・・・(汗)」

ピカチュウは無理に元気に振舞おうとしたせいでなんか妙なテンションになっていた。

レオン「お、おはようピカチュウ君・・・。」

プリン「・・・ね、ねえ、最近絶対変だよ。なんかあったの?」

ピカチュウ「え〜?何もないよ〜。ないない〜。」

レオン「本当に?」

ピカチュウ「ほ、本当だってば。」

レオン「ふ〜ん。ならいいんだけどさ・・・。」

放課後

ピカチュウ「お〜い!レオン、プリン、一緒に帰ろう!」

レオン「ご、ごめんピカチュウ君。今日はちょっと用事があるから・・・。」

プリン「私も・・・。」

ピカチュウ「えぇ〜。なんだよ2人とも〜。ぶーぶー!」

レオン&プリン「(ぶーぶーって・・・。)」

ピカチュウ「仕方ないなあ。フシギダネとでも一緒に帰るか!そんじゃね!」

レオン&プリン「ばいばーい。」

ピカチュウと別れた後、レオンとプリンは教室に残って話し合っていた。

レオン「絶対変だよね。ここ2週間くらいのピカチュウ君・・・。」

プリン「なにかあったのかなあ。」

バサバサバサ・・・

ホーホー「ふっふっふ。どうしたのかな君達。」

レオン「あ、ホーホーさん。いや、別にどうもしないけど・・・。」

ホーホー「あ、なんだそれ。今あきらかに何かあった雰囲気だったじゃん。話してみなさい。困ったときのホーホー隊と言うだろう。」

レオン「言わないよ。」

プリン「それより学校に入ってきたらまたリザードン先生に追い出されるわよ。」

ホーホー「ふん。そんな心配をしていたら命がいくつあっても足りん。そんなことより話してみろ。やれ話せ。それ話せ。」

レオン「うるさいなあ・・・。実は最近さあ、ピカチュウ君の様子が変なんだよ。だからどうしたのかなあ、って話。じゃ、気が済んだら出てってよ。」

ホーホー「なんだその態度は。食われたいのかネズミ。しかしなんだ。そんなことで悩んでたのか?」

レオン「そんなこととはなんだよ!」

ホーホー「なんだ。知らんのか。あいつ卒業式が終わったら遠いポケモン島に引っ越すんだぞ。」

数秒間、教室に沈黙が流れた。

レオン「・・・え?」

プリン「・・・嘘?」

ホーホー「嘘じゃねえよ。ピカチュウが親と話してるの屋根裏で聞いたもんね。」

プリン「・・・教えてくれてありがとう。でも・・・」

ホーホー「ん?」

プリン「そういう大事なことはもっと早く言いなさいよ馬鹿ーーーーー!!!」

プリンの爆裂パンチ!

ホーホー「ひでぶっ!!!」

レオン「大変だ!こうしちゃいられない!ピカチュウ君の所に行かなきゃ!!」

プリンとレオンはのびてるホーホーをほっといて教室を急いで飛び出した。


ピカチュウ「はっはっは。楽しいねえダネちゃん。」

フシギダネ「・・・あ、ああ。」

うめぼし「らぴぱー。」

※うめぼし語でらぴぱー。とは楽しいときに使うのだ。

レオン「ピカチュウ君!!」

ピカチュウ「あれ、レオン。どうしたの?用事じゃなかったの?」

レオン「ピカチュウ君!この・・・」

プリン「この大馬鹿野郎ーーーーー!!!」

レオンのビンタが炸裂する前に、プリンの鉄拳が炸裂した。

プリン「馬鹿馬鹿馬鹿!!なんでそういう大事なことを早く言わないのよ!!」

ピカチュウ「・・・・・・・。」

レオン「プリンちゃん、ピカチュウ君のびてるのびてる。おーいピカチュウ君、話が進まないから早く起きて。」

ピカチュウ「・・・聞いちゃったの。誰に?」

レオン「ホーホーさんに。」

ピカチュウ「・・・ちっ。いつの間に聞きつけたんだあいつめ・・・。」

レオン「ってことはやっぱり本当なんだ・・・。」

ピカチュウ「うん・・・。」

フシギダネ&うめぼし「うむあ〜・・・?」

話についていけない人が2名。

レオン「どうしても・・・?」

ピカチュウ「うん・・・。」

プリン「そんな・・・。」

あの最強無敵のプリンの目に涙が浮かぶ。

ピカチュウ「な、泣くなよプリン。僕だって辛いんだから。」

レオン「ピカチュウ君、なんで黙ってたんだよ。このままずっと話さないつもりだったの?」

ピカチュウ「だってさあ・・・。なんかこの寂しい雰囲気になっちゃうのが嫌だったから・・・。」

レオン「そういうもんじゃないだろ!このままじゃ何も言えないままお別れになっちゃったんだよ!?」

ピカチュウ「う、うん。ごめん・・・。」

レオン「僕、明日皆に話すからね。」

ピカチュウ「・・・・・いや、皆には僕から話すよ。」

レオン「・・・そう。ならそっちの方がいいんだけどさ。」

プリン「ピカチュウ君・・・。」

ピカチュウ「プリン・・・。僕はこういう湿っぽい空気になるのが嫌だったから引っ越すこと黙ってたんだよ。お願いだからそんな悲しい顔しないでよ。」

プリン「うん・・・。」

フシギダネ「ってお前引っ越すのかあ!?」

うめぼし「うえ〜ん。ピカチュウ君がいなくなるの嫌だよ〜!」

やっと取り残された2人も状況を把握したようだ。

ピカチュウ「だからさあ・・・卒業まで今までと変わらず接して欲しいんだ。お願いだから。ね?」

レオン「・・・わかった。約束するよ。どこまで出来るかわからないけどさ。」

ピカチュウ「ありがとう、レオン。」


次の日、ピカチュウは学校で全てを話した。

やはり大騒ぎにはなったが、ピカチュウの頼みで卒業式の日までなるべくいつもと変わらない時が流れていった。

次回、とうとう卒業式!!
続く


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