12月24日。

ポケモン島に近づいてくる影・・・。

デリバード「サンタさんで〜す!!今日はクリスマスイブ!!今宵は俺が1年で最も輝ける日なのだ!!しかも!今年は俺がサンタ見習から正式にサンタになって始めての仕事!がんばるぞ!なあ、相棒!」

オドシシ「・・・そうだな。(こいつのテンションうぜ〜・・・。)」

デリバード「さて・・・もうすぐ0時か。そろそろいいだろう。ではレッツゴー!!」

デリバードは空飛ぶそりにまたがり、オドシシを鞭でひっぱたいた。

オドシシ「いてえ!いってえよ馬鹿!」

こうしてデリバードとオドシシはポケモン島へ降り立った。


ヘラクロス家

ヘラクロス「ぐがー。」

デリバード「おじゃましま〜す。よしよし、よく眠っているな。」

早速デリバードは靴下に張ってあるプレゼントリクエストを見た。

デリバード「なになに・・・。『プリンが欲しい。 ヘラクロス』こういうときに食べ物頼むか普通?おい、オドシシ!プリン持ってる?」

オドシシ「あるかそんなもの。」

デリバード「仕方ない。これくらいならコンビニで売ってるだろう。買ってくるか。」

こうしてヘラクロスの枕もとにプリンが置かれた。


うめぼし家

デリバード「うわっ。なんか書いてあるけど字が汚くて読めない!えっと・・・最後だけ読めるな。うめぼし・・・?」

オドシシ「また食べ物か。」

デリバード「くそっ!なんて食い意地の張ったガキどもだ!これではデパートで大量におもちゃを買ってきた俺が馬鹿みたいじゃないか!」

オドシシ「おいおい今はサンタだろ。ガキとか言っちゃダメだって。」

デリバード「むうう・・・。次行くぞ。」


フーディン家

デリバード「『金をくれ!そしてあわよくば私の本を買って行ってくれ!!』だそうだ・・・。」

オドシシ「それはまた・・・。」

デリバード「くっそー!サンタをなんだと思ってるんだ!許せん!!」

文句をいいつつフーディンの本を一冊自分の袋に入れ、代金を枕もとに置いた。

デリバード「むう。それでこっちは・・・。『兄さんが幸せになれますように。 ユンゲラー』」

オドシシ「泣かせるねえ・・・。」

デリバード「うむ。すばらしい兄弟愛・・・ってなんだよこれ!今日は七夕か!?俺は彦星か!?」

オドシシ「静かにしろよ。起きちゃうだろ。」

デリバード「つ、次だ次!」


キレイハナ家

デリバード「『別に何も欲しいものはありませんわ。 キレイハナ』じゃあ書くなやっ!!」

オドシシ「どうする?こうは言ってるがサンタとして何もあげないわけにもいかないだろ?」

デリバード「むう・・・。何かいらないものを置いておくか。よし、次だ。」


ラティアス、ラティオス家

デリバード「『馬鹿兄貴を消して。 ラティアス』サンタとヒットマン間違えてるよこの子〜〜〜!!じゃあそっちの兄の方は?」

オドシシ「『ラティアスと一生幸せに暮らせますように ラティオス』」

デリバード「また七夕〜〜〜〜〜!!おもちゃの在庫あまりまくりだよ!!どうすんだよ!次!」


ブースター、エーフィ家

デリバード「『高性能掃除機を下さい エーフィ』だからそんな現実的な電化製品とか用意してないのっ!!」

オドシシ「『手編みのマフラー ブースター』」

デリバード「なに!?それって俺が編まなきゃいけないの!?もう!次!!」


フシギダネ、ぜにぼう家

デリバード「こっちの亀の子供の・・・。『あhfぢおhfぱおへpwrは ぜかhf』読めない・・・。まずいぞこれは。」

オドシシ「こっちのカエルの。『隣のぜにぼうのリクエストは魚釣りセットです。』」

デリバード「このカエルさりげ苦労人だな・・・。」

オドシシ「『ちなみに俺のリクエストはPSPとニンテンドーDSとipodとノートパソコンとDVDレコーダーです。 フシギダネ』」

デリバード「このカエルさりげ欲張りだな!!」

オドシシ「『あ、後ついでに電子レンジが壊れたんでください。』」

デリバード「それくらい自分で直してもらえよっ!くそ!次!」


ブーバー家

デリバード「『かっこいい顔 ブーバー』俺は整形師かっ!!」


たまっち家

デリバード「『サベルペロートが欲しいもん たまっち』なにそれ!!?」


ミュウツー家

デリバード「『カルピスたくさん ミュウツー』また飲食物!!?」


ソーナンス家

デリバード「『サンタさんお疲れ様。まさにサンタ苦労すやな。わはははははは!!』なにこいつ!?地味にむかつく!!」


ミュウ家

デリバード「『参考書をください ミュウ』もっと子供らしいもの頼めよ!!」


ライチュウ家

デリバード「『出番欲しい。 ライチュウ』無理っ!!つーかお前より出番少ない奴結構いるぞ!!」


ゲンガー家

デリバード「なんか書いてるけど英語読めないっ!!」

オドシシ「おいっ!」


デリバード「さて、次は・・・。ん?」

パシャッ!パシャッ!

デリバード「うわっ!なんだなんだ!?」

ゴースト「あはははははは!!ついに撮りましたよ!サンタの写真!早速週刊誌に売り込みます!!」

デリバード「わ〜っ!やめて!恥ずかしいからやめて!!」

オドシシ「そういう理由かよ・・・。」

ゴースト「やめてもいいですけど一つだけ条件があります。」

デリバード「その条件とは?」

ゴースト「最新式のカメラください。」

デリバード「(このやろ〜・・・!!)」

デリバードから最新式のカメラを受け取ったゴーストは大喜びで帰っていった。


プリン家

オドシシ「『ハンドバッグをください。 プリン』」

デリバード「よしよし、乙女チックだな。」

オドシシ「あ、悪い。間違えた。『サンドバッグをください。 プリン』」

デリバード「ボクサー志望!?」

オドシシ「んで、こっちのが『グローブください。 ププリン』」

デリバード「妹まで影響受けてる!!」


レオン家

デリバード「『どうも。レオンです。このたびは長い旅路をご苦労様でした。〜〜〜(←消しカス)』なんか長文書こうとして重要なところ書かずに寝ちゃったよ!!」


ピカチュウ家

オドシシ「『サンタさんへ。デジ○ンが欲しいです。 ピチュー」

デリバード「え〜っ。これやばくない?俺らポケモンのライバルじゃん。大丈夫?まあいいや。」

オドシシ「『サンタさんてかまめし? トゲピー』」

デリバード「はい?」

釜飯はトゲピーが最近覚えた言葉らしい。

オドシシ「『新しいサーフボード欲しい。 ピカチュウ』」

デリバード「普通だ!!」

オドシシ「いいじゃん普通で。」

デリバード「え、ああ。ずっとつっこんでたからなんか普通で拍子抜けしちゃった。次行こうか。」


オドシシ「あ〜あ。ちんたらしてるからもう明るくなってきたぞ。」

デリバード「大丈夫大丈夫。次で終わりだから。今ならぎりぎり寝てるだろ。」

ゴソゴソ・・・。

ハクリュー「こらあ!あなた達何をしているんですか!」

デリバード「やべ、見つかった!」

ハクリュー「泥棒ですね!ちょっとこっちへ来なさい!」

デリバード「え?いや自分サンタでして・・・。なあオドシシ?」

オドシシは空飛ぶそりで逃げていた。

デリバード「あれ?オドシシ?おーい!ちょっと戻って来いよ!俺達2人で1つだろ!?なんとかしてよ!お〜い!!」


翌朝

フーディン「やったーーー!!本が売れた!!サンタさんありがとう!!」

キレイハナ「・・・『フーディンの占い読本』?何でこんなものが・・・?」

ラティアス「・・・消しゴム?これで兄貴を消せと・・・?サンタって・・・馬鹿ね。」

うめぼし「なんで梅干が入ってるんだよ〜!うめぼしってのはプレゼントの注文じゃなくて名前なのに〜!!」

ヘラクロス「なんで食べ物が入ってるんだよ〜!ちくしょ〜!」

ブースター「・・・誰が編んだんだろう?このマフラー・・・みたいなもの。」

アブソル「なんで僕のところだけサンタが来なかったんだろう・・・。僕なんか悪いことしたっけ・・・。」

最後にデリバードが入り損ねた家はアブソル家だった。

そしてデリバードは捕まった後、自分が泥棒でないとわかってもらうのに半日かかったそうだ。



続く


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