突然だが、11月20日はブースターの誕生日である。

サワムラー「今年こそは祝うぞ!!」

エビワラー「一昨年はどうなったんだっけ?」

カイリキー「パーティを開こうとしたら11月22日誕生日のプリンと合同誕生パーティーを開いてしまって俺達が入れなかった。」

エビワラー「去年は?」

カイリキー「ちょっと騒ぎすぎてエーフィ姉さんに追い出されてしまった。」

サンダース「今年こそは成功させねばならんな。」

サワムラー「そこは大丈夫。今年は8月の時点で予定を空けるように言っておいたからな!」

エビワラー「エーフィ姉さんはどうするんだ?」

サワムラー「ポケモン山に大量にゴミを撒いておいた。まともに掃除すれば夜までかかる。これをエーフィ姉さんが見逃すはずが無い。」

サンダース「・・・フッ。馬鹿にしてはよく考えたな。では、ここから僕達はライバルだ。それぞれ祝う方法を考えるんだな。」

カイリキー「おうよ。」


そして来る11月20日。

サワムラー&エビワラー&カイリキー「ハッピーバースデーブースター!!」

サンダース「誕生日おめでとう、ブースター。」

サンダースはブースターに花束を渡した。

ブースター「皆ありがとう!」

サワムラー「さあ、まずは俺の料理だ!特製ケーキをどうぞ!!」

エビワラー「それは省略。」

サワムラー「あれ?」

カイリキー「さっそくだがブースター。俺のプレゼントを受け取ってくれ!」

ブースター「うわあ、大きいね。なんか悪いなあ・・・。」

カイリキー「ささ、開けてくれ!」

ガサガサ・・・。

中に入っていたのは等身大カイリキーリアルフィギュアだった。

サワ&エビ&サン「(よっしゃ!滑った!)」

ブースター「・・・あ、ありがとう。大切にするね。」

サワ&エビ&サン「(でも明日にはエーフィ姉さんに捨てられるんだろうな・・・。)」

エビワラー「よし、次は俺のプレゼントだよブースター!開けて開けて!」

ブースター「うん。」

ガサガサ・・・。

中に入っていたのはCDだった。

ブースター「・・・これは?」

エビワラー「聞いてみればわかるさ。」

ブースターはCDを再生した。

エビワラーの声「んっんんっ!(咳払い)え〜・・・この一曲、ブースターに贈ら・・・贈ります。聞いてください、『ブースター・フォーリンラヴ』」

サワ&サン&カイ「ラブソングだーーー!!しかも大事なところで噛んだ!!」

エビワラーの声「ブ〜スタ〜は僕の〜女神〜さ〜Yeah〜。ラブラブラブラブブ〜スタ〜!ラブラブラブラブブ〜スタ〜!」

サワムラー&サンダース&カイリキーは笑いをこらえている。

エビワラーの声「好きさ!好きさ!好きさブースター!もう!僕には君〜しか見〜え〜無い〜!Yeah!」

サワ&サン&カイ「(Yeahじゃねえよ。ププププププ・・・。)」

エビワラーの声「ラブラブラブラブブ〜スタ〜!ラブラブラブラブブ〜スタ〜!僕は君のため〜な〜ら死〜ねる〜!フォ〜〜リ〜〜ンラ〜〜ブ!!Yeah!」

サワ&サン&カイ「ギャハハハハハハハハハハ!!」

エビワラー「笑うな!こういうのは気持ちなんだよ!気・持・ち!!」

ブースター「あ、ありがとう。繰り返し聞くね。」

サワ&サン&カイ「(もう二度と聞かないだろうな。プププ・・・。こいつも滑ったな。)」

サワムラー「よし、次は俺だ!サワムラー抱き枕!!」

エビ&サン&カイ「(また滑った!!)」

ブースター「あ、ありがとう。使わせてもらうね。」

エビ&サン&カイ「(これも捨てられるな・・・。)」

サンダース「さあ、お待たせ。次は僕のプレゼントだ。」

サンダースは小さな箱を取り出した。

ブースター「・・・それは?」

サンダース「フッ。指輪さ。さあ、手をだしてブースター。」

サワ&エビ&カイ「(なにい!!?)」

ブースター「た、高かったんじゃないこれ?なんか悪いよ。もらえないよ。」

サンダース「なに、気にすること無いさ。これは僕の気持ちだから。さあ、手を。」

ブースター「う、うん・・・。」

ブースターは手を伸ばした。

サンダース「(長かった・・・。バイトにバイトを重ねた日々・・・。ついにこの瞬間が・・・。)」

・・・。

ブースター「・・・。」

サンダース「は、はまらない・・・。」

サワ&エビ&カイ「(よっしゃ来た!!!)」

サンダース「こ、こんな馬鹿な・・・。こんな馬鹿な!!」

ブースター「い、いいよそんなに気にしなくて。大事に飾っておくから。」

サンダース「す、すまない・・・。」

サワムラー「しかし・・・これではブースターに嫌な誕生日の思い出として刻まれてしまうかもしれないぞ。」

エビワラー「それはまずいな。どうにかブースターをサービスで喜ばせなければ!」

カイリキー「よっしゃ!頑張るぜ!!ブースター!俺、ブースターの変わりに食器洗うよ!誕生日だし楽にしてよ!!」

ブースター「え、そんな悪いよ・・・。」

カイリキーは台所に走った。

サンダース「まずいな・・・。」

エビワラー「何が?」

バリン!バリン!バリン!

カイリキー「割っちゃった・・・。」

サンダース「やっぱり・・・。」

カイリキー「すいません!ブースターすいません!!」

ブースター「だ、大丈夫。大丈夫だから・・・。」

エビワラー「カイリキーのアホが!俺に任せろ!よし、ブースター!俺は洗濯をするぜ!」

エビワラーは洗濯機の前に走った。と、共に洗剤を落として床にぶちまけた。

サンダース「なにやってるんだ!グローブはずすとかすればいいだろう!!」

エビワラー「だって・・・。つーかはずせるのかな俺のグローブ。ごめんブースター・・・。」

ブースター「い、いいよ。お姉ちゃんがすぐ掃除してくれると思うし・・・。」

サワムラー「よし、俺は・・・俺は・・・あ〜、何をしよう!!」

サワムラーは家の中を走り回り、等身大カイリキーフィギュアにつまづき転び、テーブルを倒し、サワムラー特性ケーキが宙を舞い・・・

ベチャッ!!

エビ&カイ「ブースターの顔に・・・」

サワ&サン「ジャストミート・・・。」

サワムラー「すいません!すいません!ブースターすいません!!!マジでわざとじゃないんです!!!」

ブースター「い、いいよ気にしなくて・・・。」

サンダース「馬鹿!ひやひやしたぞ!!」

サワムラー「反省します・・・。」

掃除などで時間が流れ数分後。

エビワラー「・・・。なあ、なんかこの部屋暑くないか?」

サワムラー「暖房のつけすぎじゃないのか?」

サンダース「いや、そんなはずは・・・。」

ブースター「・・・。」

サンダース「こ、これはもしかして・・・ブースターが怒ってるんじゃ・・・。」

サワムラー「どういうことだ?」

サンダース「ブースターが怒って体内温度が上昇して更にそれに伴って外部の気温まで上昇してるとか・・・。」

カイリキー「ま、まさかあ・・・。」

4人はブースターの方を見た。

ブースター「・・・。」

メラメラメラメラメラメラ・・・。

4人組「(メラメラ言ってるーーー!!メチャメチャ怒ってるよーーー!!!)」

サンダース「も、もうだめだ・・・。僕達は完全にブースターに嫌われた・・・。なんてことだ・・・。」


気まずいまま更に数分後

ガチャッ

プリン「ブーちゃん!誕生日のお祝いに来たよ!」

ロコン「おめでとうブーちゃん!」

レオン「おめでとー!ってうわ、なんか家の中ボロボロ・・・。」

ピカチュウ「あ、サワムラー達・・・。これもしかして・・・・・・やっちゃった?」

4人組「・・・・・・・やっちゃった・・・。」

・・・・・・・・・・・・。

この後、プリン達によるちゃんとした誕生日パーティーでなんとかブースターのご機嫌は直った様子。

なんとか楽しい誕生日パーティーがすごせてめでたしめでたし。

しかし4人組にしては苦い思い出となってしまったとさ。


続く


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