11月。

ピカノがホームルームを始めた。

ピカノ「そんなわけで、もうすぐ修学旅行だ!!」

ピカチュウ「この前林間学校行ったばっかのような気がするんだけど。」

ピカノ「は?何を言っているんだ。もう8ヶ月以上も経っているぞ。」

レオン「で、どんな場所へ行くの?」

ピカノ「うむ。西地区の伝統的な場所へ行ってポケモン島の歴史を学ぼうというコンセプトと見せかけて西地区の美味いものとかいっぱい食ったりいっぱい遊んじゃおうという企画だ。」

ピカチュウ「それ本当に学校の行事なのか!?」

ピカノ「とにかくレオン、班割とか決めといて。以上。」

結局1組の班割りは自由ということになった。

そして、修学旅行の日がやってきた。


プクリン「みなさ〜ん!ここで自由行動にします!バスの時間までにはここに戻ってきてくださいね!」

生徒一同「はーい!!」

ロコン「じゃ、私たちもいきましょう?」

レオン「そ、そうだね。どこ行こうか?(ロコンさんと一緒に行けるなんて・・・最高だあ。)」

地図を開いたレオンの顔は明らかにデレデレしていた。

ピカチュウ「ここ行こうよ。ポケモン島記念タワー。」

ヘラクロス「いいねー。」

レオン「じゃ、そこにしようか。」

ピカチュウ、レオン、プリン「・・・・・・・・・・・・。」

ヘラクロス「どうした?」

プリン「なんであんたが交じってるのよーーーーー!!!」

ヘラクロス「だって自由だろ?俺はプリンと一緒に行く!ピカチュウとレオンはどっか行ってもいいぞ。」

プリン「冗談じゃない!林間学校の時だって遭難したのほとんどあんたのせいじゃない!!」

ヘラクロス「頼むよプリ〜ン。俺あんまり友達いないからここで見放されたら一人なんだよ〜。」

ロコン「まあまあ。連れて行ってあげたら?」

レオン「さすがロコンさん!やさしいなあ。」

ピカチュウ「僕はまあ・・・プリンがいいなら・・・。」

プリン「・・・。変なことしたらすぐに追い出すからね。」

ヘラクロス「ひゃっほおおおおおおう!!いやったあああああ!!!」

こうしてピカチュウ、レオン、プリン、ロコン、そしてヘラクロスの5人はポケモン島記念タワーへ向かった。


そしてあっと言う間にポケモン島記念タワー。

ピカチュウ「ついたね。」

ミュウ「やあピカチュウ君達。君達もここに来たんだね。」

レオン「あ、ミュウ君。それにゲンガー君も。」

ゲンガー「ヘロー!ミスターリオン!」

レオン「レオンね。始めて会った時も間違ってたでしょそれ。」

ミュウ「ここにはね、ポケモン島に一番古くからいるという長老ジーランスさんが住んでいて、歴史の話を聞けるんだよ!」

ピカチュウ「ふーん。」

ミュウ「ふーんって・・・君達は歴史を学びに来たんじゃないのかい!?」

ピカチュウ「とりあえず立派だから記念写真でも撮ろうと思っただけなんだけど。」

ロコン「でも折角来たんだし中に入ってみようよ?」

ゲンガー「イエーイ!イッツEnter!!」

こうして7人はポケモン島記念タワー内部へ。そしてポケモン島長老の間へ。

ミュウ「ここにポケモン島の長老がいるのか・・・。うわあ。なんかワクワクしてきたよ。」

ヘラクロス「そうかあ?」

ミュウ「失礼します!!」

ミュウは勢いよく扉を開けた。

ジーランス「・・・・・・。」

ミュウ「す、すごい!すごい風格がただよっている!!」

ジーランス「・・・・・・zzz・・・。」

ピカチュウ「って寝てるーーーーーーー!!!」

ジーランス「・・・・・・・・。?」

レオン「あ、起きた。」

ミュウ「あのー・・・ジーランスさん?」

ジーランス「・・・・・・・。」

ミュウ「ジーランスさん?僕達歴史についていろいろお聞きしたいと・・・。」

ジーランス「・・・・・・・・・・あ?」

一同「ボケてるーーーーーーーーー!!!」

ジーランス「・・・・・zzz・・・。」

ピカチュウ「また寝たーーーーーーー!!!」

ミュウ「おじいさ・・・じゃなくてジーランスさん!起きてくださいよ!僕達歴史について教えて欲しいんですよ!」

ジーランス「んん。歴史ぃ?」

プリン「そう!歴史!」

ジーランス「あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜たくあんが好きじゃああああああああ」

一同「はぁ!!?」

ジーランス「ファッファッファッファッファッファ。ファッファゲホッ!ゲホゲホオオッ!!ゲッホゲホゲホッ!!グフゥッ!!」

ピカチュウ「うわあああああじいさあああああん!!!」

ミュウ「だ、大丈夫ですか!?」

ゲンガー「Emergency(緊急事態)!Emergency!!」

レオン「保健委員!保健委員!!」

ピカチュウ「だからそういうレベルじゃないだろ!!」

ジーランス「・・・うるさいのお。なんじゃそうぞうしい。」

プリン「あんたのせいでしょうがあんたの!!」

ヘラクロス「プリンのいうとおり!プリンのいうとおり!!」

ピカチュウ「っていうか元気じゃねえか!」

ジーランス「zzz・・・。」

ロコン「また寝ちゃった・・・。」

ミュウ「・・・行こうか。」

レオン「・・・うん。」

こうしてピカチュウ達はミュウ達と別れ、ポケモン島記念タワーを後にした。


プリン「お腹すいたねー。」

ロコン「なにか食べに行こうか?」

レオン「あそこのお好み焼き屋なんかどう?」

ピカチュウ「いいねー。」

ヘラクロス「ん?なんか騒がしいぞ。」

お好み焼き屋からボーマンダが出てきた。

ボーマンダ「なってないっ!!お好み焼きの極意が何一つわかってない!!」

ルギア(お好み焼き屋)「ははーっ。申し訳ございませんっ!!」

ボーマンダ「いいか、お好み焼きというのはな・・・」

ボーマンダはお好み焼きの極意を長々と説明し始めた。

ピカチュウ「別のところ行こうか・・・。」

プリン「うん・・・。」

別の場所で昼食を済ませた一同はポケモン大仏を見に、ポケモン寺に来た。

ロコン「おっきいねえ。」

レオン「うん・・・。」

プリン「ぼそぼそ・・・。(なんかレオンとロコンちゃんがいい感じになってるから2人だけにしてあげない?)」

ピカチュウ「ぼそぼそ・・・。(そうだね。ほら、ヘラクロスも行くぞ。)」

ピカチュウとプリンとヘラクロスはこっそり外にでた。

ピカチュウ「ひひひ。レオンめ。僕達がいないのに気づいたらあわてるぞ。ねえプリン。」

・・・。

ピカチュウ「あれ?プリンとヘラクロスは?」

その頃、プリンとヘラクロスはピカチュウとは逆方向の場所に隠れていた。

プリン「あれ?ピカチュウ君は?」

ヘラクロス「と・・・とうとうプリンと2人きりになれた!!プリン!俺とこの後ずっと2人で・・・」

プリン「絶対お断り!!」

ヘラクロス「なんでだよ〜。せっかく俺達もいい感じになったのに〜。ね〜2人だけでさ〜。」

プリン「あんた・・・変なことしたらすぐ追い出すって言ったよね?」

ヘラクロス「ギクッ!ちょ、プリン?」

プリン「爆裂パアアア〜ンチッ!!」

ヘラクロス「わあああああ!!」

ドガアアアアアアアアン!!!

プリン「ちっ。はずしたか。お寺に穴あけちゃったわ。」

バキバキバキ・・・。

レオン「・・・あれ?ピカチュウ君達は?も・・・もしかしてこれって・・・。」

ロコン「レオン君・・・。」

レオン「はっはいっ!!」

ロコン「なんか変な音しない?」

レオン「へ?」

プリン「プリンちゃんアッパー!!」

ヘラクロス「ぐぶああああああっ!!」

思いっきりぶっ飛ばされたヘラクロスは勢いで寺に突っ込んだ。

ガラガラガラガラガラ・・・。

レオン「わあああああああ!!寺が崩れてきた!!!」

レオンとロコンは急いで寺から脱出した。

ドガアアアアアアアン!!!

ピカチュウ「うわあああああ!!なんだなんだ!?寺がくずれた!大仏が!!」

プリン「さ、みんな早く行きましょ。」

ピカチュウ「なに急いでるの?それにヘラクロスは?」

プリン「いいから。」

ピカチュウ「(なんか何があったのかわかってきたような・・・。)」

ピカチュウ達は集合場所に戻り、バスで宿舎に行った。


夕食をとり終わり、お風呂。

レオン「そろそろ僕達のクラスの入浴時間じゃない?」

ピカチュウ「そうだね、そろそろ行こうか。」

ピカチュウとレオンが大浴場に向かった。

フシギダネ「・・・・・。」

ブーバー「・・・・・。」

ミュウツー「・・・・・。」

たまっち「わはは。わははだもん。」

ピカチュウ「あれ?どうしたの?なんでみんな入ってないの?」

フシギダネ「カビゴンが入ったらお湯があふれてほとんどなくなってしまったんだ。」

ミュウツー「今からお湯を入れていてもうちのクラスの入浴時間が終わってしまうしな。」

レオン「ええ〜。じゃあお風呂なし?」

ガラッ

うめぼし「ふあー。」

ピカチュウ「なんだよ。誰かと思ったらうめぼしか。」

フシギダネ「お、いいこと思いついたぞ。おいうめぼし!水鉄砲だ!水鉄砲で水を入れろ!!」

うめぼし「はーい。」

ピカチュウ「考えたね。これで早く水がたまる。って水じゃどうしようもないんじゃないの?」

フシギダネ「体温の高いブーバーが先に入れば一気に温まるだろ。」

ブーバー「おお、なるほど。」

うめぼし「たまったよ〜。」

ミュウツー「これでカルピスを混ぜて完成だな。」

ピカチュウ「混ぜませんっ!!」

ブーバー「そんじゃお先に。うひゃあ。冷たい。」

待つこと十秒。

フシギダネ「そろそろいいかな。じゃ、失礼。ってどあっちゃああああああああ!!!

ピカチュウ「大丈夫かフシギダネ!!」

レオン「な、なんかお風呂がグツグツいってるんだけど・・・。」

ミュウツー「ブーバー!早く出ろお前!!」

ブーバー「なんで?もうちょうどいいお湯加減だけど。」

たまっち「わはは。そうだもんね。いい湯だもん。それ!たまっち平泳ぎだもん!!」

ピカチュウ「普通に入ってるーーーーーーー!!」


その頃、女湯

プリン「ねえブーちゃん、ロコンちゃん、ポニータさん・・・。このお湯、グツグツいってない?」

ブースター「そう?ちょうどいいよ。」

ロコン「早く入りなよ。」

トサキント「馬鹿ねえん!そんなあっついお湯に入れるわけ無いでしょ!まったくデリカシーないんだからあん。」

ラティアス「あんたはとっとと出て行きなさい。」


そして、就寝時間。

エビワラー「先生とか来たら寝たフリしようぜ。」

ピカチュウ「オッケー。ところでカラカラは?いないみたいだけど。」

カイリキー「あいつならどっかでオコリザルに吊るされてるんじゃないか?」

ピカチュウ「へぇ。そうなんだ。(吊るされる・・・?)」

レオン「それでさー、その時ロコンさんが怪しい光でね・・・。」

ガラッ

ピカチュウ「(来た!みんな寝たフリだ!)」

ヘラクロス「・・・・・・・・・・・。」

ピカチュウ「ってお前かよ!ビックリさせやがって!!」

レオン「うわ、ボロボロ。そういえばあの後ほったらかしだった・・・。ごめんよヘラクロス君。」

ヘラクロス「・・・・・・・・・・・。」

ヘラクロスは何も言わずに布団に入っていった。

ピカチュウ「よっぽどまいったみたいだな・・・。」

ちなみにヘラクロスはあの後、寺を壊した責任まで全部負わされそうになって大変だったそうだ。

ミュウツー「それで私のワンちゃんといったらかわいくてな・・・私になつきながら・・・」

たまっち「わはは。僕のシンタロウもかわいいもんよ。」

腕時計君「・・・ソウカ?」

うめぼし「うむあ〜。」

ガラッ

ピカチュウ「(今度こそ来た!寝たフリだ!!)」

ピカノ「お〜い。ちゃんと寝てるかな〜?」

一同「・・・・・・。」

ピカノ「へっへっへ。どうせ狸寝入りだろ?なあピカチュウ。」

ピカチュウ「・・・・・・。」

ピカノ「ほう。表情一つ変えないとは。そっちがその気ならこっちにも考えがあるぜ。」

ピカチュウ「・・・・・・?」

ピカノ「そらコチョコチョコチョコチョコチョ!!」

ピカチュウ「ギャハハハハハハハハハ!!や、やめろ!!ギャハハハハハハ!!」

ピカノ「やっぱり起きてるじゃねえか!」

ピカチュウ「だからってくすぐることないだろ!!」

ピカノ「さて、次はヘラクロスだ!コチョコチョコチョ!」

ピカチュウ「あ、そいつは本当に寝てる・・・」

ヘラクロス「ギャハハハハハハハハハ!!!なんだなんだ!?」

ピカノ「おらあ!消灯時間はすぎたぞ!!はやく寝ろ!!」

ピカチュウ&ヘラクロス「お前が起こしたんだよっ!!」

修学旅行編、次回へ続く!
続く


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