ピカチュウ「なんだって!?アイドルになる!?」

プリン「うん!私とブーちゃんとロコンちゃんとで歩いてたらなんかスカウトされちゃって!」

ピカチュウ「マ、マジっすか。」

プリン「それでね、さっそく今度『ポケモンミュージック』に出ることになったから絶対見てね!」

ピカチュウ「はあ・・・。もちろん見ますけど・・・。」

プリン「じゃ、私さっそく打ち合わせにと練習に行って来るね!それじゃ!」

ピカチュウ「あ、うん。ばいばーい。」


そんなこんなで、プリン達の出演する『ポケモンミュージック』の放送日。(生放送)

ピカチュウ達はみんなで集まってテレビを見ることにした。

ピカチュウ「しかしあのプリンがアイドルか・・・。昔から一緒にいた僕にはいまいち実感がわかないよ・・・。」

ヤドラン「俺も同じような気持ちだ。ロコンちゃんとは昔から一緒だったからなあ。」

ヘラクロス「プリン・・・。このまま俺の手の届かないところに行ってしまうのだろうか・・・。ううっ。ぐすっ。」

ラティアス「あんたは元から相手にされてないから安心しなさい。」

ヘラクロス「なんだとコラ!」

ラティオス「はっはっは。ラティアス!お前は絶対にアイドルなんかにさせないぞ!ずっと兄ちゃんの物だ!!」

ラティアス「・・・。」

ラティオス「ん?兄ちゃんに大事にされて言葉も出ないほど嬉しいか。はっはっは。」

ラティアス「・・・。ねえお兄ちゃん、お願いがあるの♪」

ラティオス「な・・・なに?ラティアスが兄ちゃんにお願い?ううっ。こんなの初めてだ・・・。兄ちゃんは嬉しいぞ・・・。さあ、なんでも言ってみなさい。」

ラティアス「お願いだから・・・消えて。

ラティオス「なっ・・・!兄ちゃんショーーーーーック!!!」

ピカチュウ「ってかさあ、プリンが歌ったらみんな眠っちゃうんじゃないの?」

レオン「なんかそこら辺はマイクに仕掛けがあって大丈夫みたいだよ。よくわかんないけど。」

ピカチュウ「へぇ。最近の技術はすごいねえ。」

レオン「あ、そろそろ出番じゃない?」


テレビではちょうどポケモン島トップアイドルのサーナイトが歌い終わった所だった。

グランブル(司会)「はい、次は新アイドルグループ、『ポケガールズ』です!」

司会がそういい終わるとプリン達が挨拶する。

プリン、ブースター、ロコン「こんばんはー!ポケガールズで〜す!!」

ヘラクロス「うおおおおおおおおお!!プリイイイイイイイイイイン!!!」

レオン&ヤドラン「ロッコンちゅわああああああああああああん!!!」

サワムラー&エビワラー&カイリキー「うおうおうおーーー!!ぶぅぅぅぅぅすたあああああああああっ!!!」

ピカチュウ「こいつらっ・・・!(マジうるせ〜・・・。)」

サンダース「フッ。はしたない奴らだ。少しは静かに見守るということが出来ないのか・・・。」

プリン「プリンです!よろしくお願いします!」

ロコン「ロコンです!頑張りま〜す!」

サンダース「・・・。」

ブースター「ブースターです!応援してね!」

サンダース「・・・。ふっふふふっ。ブウウウウウウウスタアアアアアアア!!!

ピカチュウ「お前もかいっ!!」

ラティアス「男ってやーね。」

キレイハナ「本当ね。」

そんなテレビの前の状況など知るはずも無く、歌い始めるポケガールズ。

ピカノ「おお、結構うまいじゃねえか。プリンの歌とかまともに聴いたこと無かったが。」

ヘラクロス「ああ、最高だあ・・・。」


ガシャーーーン!!

ピカチュウ「なんだなんだ?」

ポケガールズが歌っていたところに、謎の男が乱入してきた。

???「歌わせろ!俺に歌わせろーーー!!」

グランブル「バ、バクオングさん!あなたは落選だって言ったでしょ!てか声でかいですよ!しかも放送中ですから!」

バクオング「うるせー!俺は歌うぞ!マイクよこせ!!!」

バクオングと呼ばれたうるさい男は、無理矢理ロコンのマイクを奪って歌い始めた。

バクオング「ボエ〜〜〜〜〜〜〜!!!」

ピカチュウ「ぎゃあああああ!!耳が!耳があああ!!」

ピカノ「テレビ消せ!テレビ消せえええええ!!!」

グランブル「ス、スタジオが壊れるうううううう!!!」

バクオングのあまりの汚い声に、スタジオが音を立てて崩れ始めた。

バクオング「ああ、すばらしい声・・・。さすが俺だ。よーし、もう1曲!!」

ピカチュウ「いやいや、お前の声でスタジオがメチャクチャになってるじゃん!なにがすばらしい声だよっ!!」

レオン「ピカチュウ君、テレビにつっこんでもしょうがないよ・・・。」

プリン「プリンちゃんスクリューパンチ!!」

バクオング「ギャアアアアアアアア!!!なにするんだてめえっ!!」

プリン「あんたねえ、私達の邪魔してんじゃないわよ!!」

バクオング「うるせー!俺はテレビで歌いたいんだあああ!!!」

プリン「いいかげんにしなさいっ!!行くわよロコンちゃん、ブーちゃん!」

ピカチュウ「な、なんか大変なことになってるぞ・・・。」

プリン「プリンちゃんスクリューアッパーッ!!!」

ロコン「炎の渦!!」

ブースター「大文字!!」

バクオング「うっぎゃあああああ!!!」


〜しばらくお待ちください〜



ピカチュウ「・・・あれ?」

テレビ「ポケモン警察24時!今回、我々取材班はポケモン警察に24時間密着し・・・」

ピカノ「この前やってた番組の再放送だな。」

ピカチュウ「ど、どうなったんだ一体・・・。」


その後、ポケガールズがブラウン管に移ることは二度と無かった・・・。
続く


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