林間学校2日目。

ピカノ「そんなわけで、ポケモン山へ来たぞ!!みろ!この一面の雪景色!!」

一同「おおーっ!!」

ピカノ「では、諸君!時間まで勝手に遊んでくれ!以上!」

一同「っておいっ!!」

ピカノ「よ〜し!校長!リザードン先生!雪だるま作ろうぜ!」

リザードン「よっしゃー!!」

校長「ホッホッホ。リザードン先生、興奮しすぎて雪をとかすなよ〜?」

プクリン「ちょっと先生方!あ、みんな、あんまり遠くに行っちゃいけませんよ〜?それじゃ解散!!」


ズシャアアアアアッ!!

レオン「うわあ、ピカチュウ君、スノボうまいな〜。」

ピカチュウ「フッ。今日のボクは雪乗りピカチュウだぜ。な〜んちゃって!」

プリン「ピカチュウ君って昔っからこういうのは得意だよね〜。」

ヘラクロス「うおおおおおおお!プリン!オレのスキーテクを見てくれええええええええ!!!」

プリン「(チッ。こんな時まで追ってきた・・・。)」

レオン「でもさりげに結構すごいよヘラクロス君!」

ヘラクロス「わははははは!そうだろそうだろ!!ピカチュウなんかよりずっとすごいぞオレは!」

ピカチュウ「なんだと?」

プリン「まあまあ。ほっといてあっち行きましょう?」

ヘラクロス「ああ、待ってよプリ〜ン。」

ミュウ「ちょっと待った!そこの君たち!!」

ピカチュウ「あ、ミュウか。なんだよ。」

ミュウ「あんまり遠くに行っちゃダメって言われただろ!」

プリン「うっさいわねえ。注意するならこの変体カブトムシを注意したらどうなの?」

ミュウ「え?あ〜、ヘラクロス君!人が嫌がってることはしちゃダメだって教えられただろ!」

ヘラクロス「あ?オレは人の嫌がることは進んでしましょうって教えられたぞ!」

ミュウ「いや、それは多分、掃除当番とかを進んで引き受けましょうって意味で・・・。」

プリン「さ、いきましょ二人とも!」

ピカチュウ「あ、待ってよプリン。」

ヘラクロス「あ、待ってよプリ〜ン!」

ミュウ「こら!だからそっちはダメだって!!」


プリン「ちょっと〜!ついてこないでよ!!」

ヘラクロス「えへへ。」

ピカチュウ「まあまあプリン。林間学校なんだからそんなピリピリしないで・・・。」

ミュウ「ああ、ボクまでこんな奥に来てしまった・・・。はやくみんなを連れて戻らないと・・・。」

ビュゴオオオオオオオ・・・。

ヘラクロス「ヘックション!!」

レオン「なんか吹雪っぽくなってきたような・・・。」

ビュオオオオオオオオオオオオオオ!!!

レオン「本当に吹雪だああ!!!」

ピカチュウ「来ると思った!雪山って聞いたときから雪崩か吹雪が来ると思った!!」

ミュウ「だから早く戻ろうって言ったのにい!!」

?「おい、お前ら!」

ピカチュウ「ん?あ!ピカノ!!」

ピカノ「よお。まったく、あんまり遠くに行くなって言っただろ?(言ったのはプクリン先生だけど。)」

ミュウ「すいません、ボクが連れ戻そうとしたんですが・・・。」

レオン「先生、助けに来てくれたんですか?じゃあ早く戻りましょう!」

ピカノ「いや、オレも迷ったんだ。」


そのころ、宿では。

リザードン「なにい!?ピカノとピカチュウとプリンと(以下略)がいないだと!?」

トサキント「いやあああああ!!ミュウくうううん!!」

プクリン「どうしますか!?救助隊呼びますか!?」

リザードン「救助隊っつってもどうせホーホーとかオニスズメとかだろ!?く、しかしいないよりマシか・・・。よし、呼ぼう。」

プクリン「もしもし、ホーホーさんですか?」

ホーホー(電話の声)「はい、こちらホーホー隊。ご用件で?」

プクリン「北地区のポケモン山で遭難者です!」

ソーナンス「そうなんですよ。もう大変なんや。」

ホーホー(電話の声)「ほう。遭難者か。で、我々にどうしろと?」

プクリン「救助隊をお願いします!」

ホーホー(電話の声)「北地区だろ?寒いからヤダ。じゃ。」

ツー・ツー・ツー・・・。

プクリン「・・・・・・・。」

リザードン「野郎、今度あったら焼き鳥にしてやる。」

プクリン「えっと、もしもし、オニスズメさんですか?」

オニスズメ(電話の声)「はいはい。こちらオニスズメ隊。」

プクリン「北地区で遭難者が・・・」

オニスズメ(電話の声)「北地区?管轄外だな。断る。」

ツー・ツー・ツー・・・。

プクリン「そ、そうだ。ルギアさんって救助隊もやってたような・・・。もしもし?」

ルギア(電話の声)「はい、こちらルギア引越しセンターです。」

プクリン「え?あれ?あ、間違えました。」

ツー・ツー・ツー・・・。

リザードン「あ〜、どいつもこいつも!!」

フーディン「心配するな。私の占いではもう奴らは天国に行けたはずだ。」

フーディンは袋叩きにされた。

リザードン「ゴーストッ!お前、寒さとか関係ないんじゃないか?行って来い!」

ゴースト「無理ですよ。この雪じゃあ私だって前が見えませんし、なんといっても大事なカメラが危険ですから。あははははは。」

ラティアス「もうほっとけば?あいつら頑丈そうだし、どうせ後でひょっこり帰ってくるでしょ?」

・・・・・・・・・。

リザードン「・・・それもそうだな。」

プクリン「楽しい旅行が台無しですもんね!」

校長「よ〜し、じゃあ今日もワシの歌と踊りで盛り上げるぞ!!」

ボーマンダ「あいつらの分の飯はオレが全部食ってやる。」

ラティオス「さすが我が妹!!この暗い雰囲気を一言で打ち消した!!ラティアス最高だーーー!!」

・・・・・・・・・。

ラティアス「なんでバカ兄貴がここにいるのよ。」

ラティオス「フッ。心配でしかたなくってなあ。兄ちゃん、いてもたってもいられなくて、つい来てしまったよ。はっはっは。」

ラティオスは吹雪の中、外に放り投げられた。


ピカノ「ムガガガ・・・。さぶいぞ・・・。」

レオン「雪で前が見えない・・・。」

ミュウ「と、と、と、とにかく、ほら穴を掘ってその中に入ろう。少しはマシかもしれない・・・。」

ピカチュウ「よ、よし、ヘラクロス、お前、その角でそこの壁に穴彫れ。ほら。はやく。」

ヘラクロス「なにい!?オレの角はそんなためにあるんじゃ・・・」

プリン「ねえ、お願い。」

ヘラクロス「よっしゃ任せろ!うおおおおおおおおお!!!」

ザックザックザックザックザック!

レオン「おお、あっという間に穴が。さすがヘラクロス君。(と、いうかさすがプリンちゃん?)」

ピカノ「ああ、しっかし寒い寒い。せめて誰かが炎ポケモンならなあ・・・。」

レオン「ボク、なんか眠くなってきたよ・・・。」

ピカチュウ「おい!レオン!寝ちゃダメだ!!」

ミュウ「(く、みんなが希望を失いかけている・・・。ここはボクがなんとかしなければ・・・!)」

ミュウは立ち上がった。

ミュウ「よし!みんな!歌を歌おう!!」

ピカチュウ「は?」

レオン「そ、そうか。歌を歌えば少しは元気出るかも。」

ピカノ「よし、そうと決まれば・・・。♪北風〜小僧〜の寒太郎〜!冬で〜ござん〜す〜ヒュルルルルルルゥ〜!!」

ピカチュウ「寒くなる歌を歌うな!!」

ミュウ「♪ぼぉ〜くらはみんな〜生〜きて〜い〜る〜!!」

レオン「♪あぁ〜!あこがれの〜!ポケモンマスターにぃ〜!!」

ヘラクロス「♪あぁ〜!プリン!プリン!L!O!V!E!プリン!!」

ピカチュウ「なんだヘラクロスその歌は!!まあいいや、ボクも!♪世界に〜ひ〜と〜つだ〜け〜のは〜な〜!!」

プリン「よし、私も!!」

ピカチュウ&レオン&ピカノ&ミュウ「ちょっと待ったああああああ!!!」


こうして、一夜が明けた。

次回に続く!
続く


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