林間学校3日目。

遭難したピカチュウたちは、なんとか一晩を洞窟で過ごした。

ピカノ「・・・そろそろ吹雪もやんだし、明るくなってきたな。おいお前ら!俺達は生き抜いたんだ!」

レオン「でもさあ、ここ、どこ?」

・・・・・・・・・・・・・・・。

ピカノ「・・・。吹雪の中ずいぶん歩いちゃったからな〜。見知らぬところにいてもおかしくないわな・・・。」

ミュウ「うわああああああ!!僕のせいだーーーーーー!!僕があそこでしっかり止めていればこんなことにはあああああ!!!」

ヘラクロス「そうだ!ミュウ!お前が悪い!お前のせいだ!!」

プリン「プリンちゃんアッパーっ!!」

バキッ!!

ヘラクロス「ぐはあっ!!」

ピカノ「まあ落ち着け。そんじゃ、俺が宿まで飛んでいって助け呼んでくるから少し待ってろ。」

ピカチュウ「あ、そっか。吹雪が晴れたからもう飛んでいけるのか。」

ピカノ「じゃ、行ってくる。」

ピカチュウ「寒いんだから早くしろよー!」


リザードン「さて、お土産買ったら早々に帰るか。」

プクリン「結局ピカノ先生達は戻ってきませんでしたね。」

フーディン「ここには戻ってこなかったが奴らは土に戻ったんだよ。」

フーディンはボコボコにされた。

ピカノ「おーい!」

校長「おお、やっと戻ってきた。」

ピカノ「いやー、ひどい目にあったぜ。あー、腹減った。飯は?」

プクリン「・・・ピカノ先生、それよりピカチュウ君達は?一緒じゃなかったんですか?」

ピカノ「・・・あ?ああ、あいつらなら洞窟にいるよ。」

リザードン「洞窟ってどこの洞窟だよ。目印は?」

ピカノ「・・・え、え〜っと・・・・・。」

リザードン「お前、もしかして・・・。」

ピカノ「目印なんてつけてましぇ〜ん!!」

プクリン「バカーーーーーー!!」


ピカチュウ「あ〜、寒い・・・。なにやってるんだあいつ・・・。」

ミュウ「・・・ピカノ先生、もしかしてここがわからなくなったんじゃ・・・。」

プリン「ああ!もう!あの親父ぃ〜!!!」

ヘラクロス「プリン、寒いのか?俺の体でお前をあたためてやろうか?」

プリン「プリンちゃんナックル!プリンちゃんスクリューアッパー!プリンちゃん頭突き!メガトンパンチラッシュ!!捨て身タックル!!爆裂パンチ!!」

バキッ!ズゴッ!ゴスッ!

ヘラクロス「ぴくぴく・・・。僕もう死んじゃうよお・・・。」

ミュウ「プ、プリンさん・・・。僕、暴力はよくないと思うなあ・・・。」

レオン「うひゃあ、こりゃひどい。」

ピカチュウ「しかし寒い・・・。これからどうなるんだ僕たち・・・。ピチュー達が僕の帰りを待ってるのに・・・。」

プリン「私だってププリンが・・・。」

レオン「そういえばミュウ君、テレポートとか使えないの?」

ミュウ「ああ、覚えるのは簡単だけど僕は生き物は歩くことが大切だと思ってるからあえて覚えずにいるんだ。」

ピカチュウ「ちっ。」

ミュウ「え!?なんで舌打ち!?僕なんかいけないこと言ったの!?」

ピカチュウ「そうだ、ヘラクロス!お前も飛べるだろ!今度は目印ちゃんと付けて助け呼びに行けよ!」

ヘラクロス「ぴくぴく・・・。」

レオン「ダメだ、意識が定かでない。」

プリン「(ちょっとやりすぎたかしら・・・。(汗)」


そして数時間が経過した。

ミュウ「くっ!こうなったら少々危険だが、自分達の力で下山するしかない!!」

レオン「おお、ミュウ君らしくない決断だ。」

ピカチュウ「でもまあ、そうするしかないだろうね。レオン、一緒にヘラクロスかつごう。」

こうしてピカチュウ達は、下山をはじめた。

ピカチュウ「ひい、ひい・・・。」

ミュウ「みんな!頑張るんだ!ゴールはもう少しだよ!!」

ピカチュウ「お前はヘラクロスかついでないからいいよ・・・。」

ミュウ「・・・ん?しかし何か忘れてるような・・・。」

ピカチュウ「おいおい、こんなときに忘れ物の心配か?」

ミュウ「いや、そうじゃなくて・・・。あ!」

プリン「どうしたの?」

ミュウ「羽がないけど僕も飛べるんだった!!」

ピカチュウ&レオン&プリン「早く気づけ馬鹿ーーーーーー!!!」

ミュウ「ま、まあまあ。僕は普段飛ばずに歩いて生活してるから自分でも忘れかけてたんだよ。とにかく、ここら辺の雪に大きな目印つけて行くから。少し待っててよ。」

レオン「うん、早くしてね。」

プリン「ふう、これでやっと助かるのね・・・。」

ピカチュウ「しかしむかつくのは学校だな。僕たちが遭難してるってのになにしてるんだ?」


そのころ、バスの中のみなさん。

ピカノ「やっほお!もうすぐ林間学校もフィナーレだ!今のうちバスで騒いどけ!!」

校長「いやっほおおおおおおおお!!」

ロコン「(プリンちゃん達、本当に大丈夫かなあ・・・。)」

ヤドラン「あ、前にいるのミュウじゃないか?」

ピカノ「おお、やっと戻ってきたか。おい、バス止めてくれ!」

キキィーーッ

ピカノ「ようミュウ。やっと戻ってきたか。他の奴らはどうした?」

ミュウ「先生こそ助けにもこないでなにやってるんですか!!」

ピカノ「いや〜、なんか場所がわからなくなっちまってさあ。はっはっは。よくあるよくある。」

ミュウ「・・・・・。と、とにかく目印はつけてきたんで助けに行きましょう!!」

こうして、その後ピカチュウ達はシンタロウによって保護された。


レオン「うわ〜ん。怖かったよ〜。」

ピカノ「はっはっは。よおピカチュウ。みんなとっても心配したんだぞ?」

ピカチュウ「ほう。そこで校長が酔ってるのはどういうことだ?」

校長「ひぃ〜っく!!」

ピカノ「・・・・・・・・。」

ピカチュウ「おい。」

レオン「お酒・・・。飲んでたんですね。僕達のことほっといて。」

ピカノ「あ、あ〜・・・。これはだなあ、お前らが生きているって信じてたからの行動であって・・・。」

ピカチュウ「・・・・・・。」

レオン「・・・・・・。」

プリン「・・・・・・。」

ピカノ「・・・(汗)。はっはっは!いや〜、楽しい旅行だったなあ!はっはっは!!」

ピカチュウ&レオン&プリン「んな訳あるかーーーーーー!!!」

その後、お土産を買って2年生最後の思い出、林間学校は何事もなかったように終了したそうな。

次回から3年生編!!
続く


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