ピカチュウ「そんなわけでさ、大変だったんだ。」
部活見学後、帰宅したピカチュウはピチューとトゲピーに学校であったことを話していた。
ジリリリリリリ・・・
そんなとき、ピカチュウ家の電話が鳴る。
ピカチュウ「あ、電話だ。もしもし?ああ、ププリンちゃん?」
電話の主はプリンの妹、ププリンだった。
ププリン「お姉ちゃんが帰ってこないんだけどそっちにいない?」
ピカチュウ「プリン?こっちにはいないよ?帰ってないって僕たちよりずっと先に帰ったはずなんだけど・・・。」
ププリン「そんな・・・。じゃあいったい何処に・・・。」
泣きそうなププリンをピカチュウはなだめた。
ピカチュウ「大丈夫、僕が探してきてあげるから安心して待っててよ。ね?」
ガチャ・・・
ピチュー「どうかしたの?」
困った様子で電話を切ったピカチュウにピチューがたずねる。
ピカチュウ「何でもないよ、それよりちょっと出かけてくるね。」
ピチュー達を留守番させて、ピカチュウは出かけていった。
その後、ピカチュウはレオンとミュウを誘って学校の前でプリン捜索の為に集まっていた。
レオン「ピカチュウ君、確かプリンちゃんはカブトムシ君と一緒に帰ったんだよね?」
ピカチュウ「そのはずなんだけど・・・。」
ミュウ「カブトムシ君というのはヘラクロス君のことかい?入学して1週間も経ってるんだからクラスメイトの名前くらい覚えなきゃダメだよ!」
ピカチュウ「(くそ、ミュウを誘ったのは失敗だった・・・。)」
ピカチュウは口うるさいミュウの態度に腹が立った。
レオン「それよりさ、警察とか先生とかに連絡した方がいいんじゃない?」
レオンの提案はもっともだった。
ピカチュウ「先生って誰だよ?ピカノか?僕はごめんだよ。」
ミュウ「先生にはどっちみち後で連絡するとして、僕達もできる限りのことはしよう。とりあえずヘラクロス君に話を聞くのが先決だと思うよ。」
ピカチュウ「でもさー、どうやってそのヘラクロスと連絡取るのさ?」
ミュウ「え?ピカチュウ君がてっきし電話番号でも知ってると思って・・・。」
ピカチュウ「何で名前も知らなかったような奴の電話番号なんか知ってなくちゃいけないんだよ!!」
あんまり勝手なことを言われたピカチュウはまた怒った。
ミュウ「まだ連絡網も配られてないし、まいったね・・・。」
レオン「昼ならまだしも夜じゃ街の中を僕らだけで捜索するのも危険だよ。やっぱりさっさと先生に連絡した方が・・・。」
困っていた3人の所に急に聞き覚えのないでかい声が響いてきた。
「ワハハハハハハハ!!そういうときは我らに任せろ!!」
ピカチュウ「いや、誰だよ!!新キャラか!?」
ホーホー「我らはポケモン軍事部隊、ホーホー隊だ!!我々は夜も目がきくし、捜索にはもってこいだろう!!」
ピカチュウ「明らかに怪しいけど・・・、どうするミュウ?」
ミュウ「お金を取らないなら手伝ってもらってもいいんじゃないかな?」
ホーホー「それなら心配はいらん!!金がないなら我々の好物、そこのネズミ2匹を我々に下されば・・・」
次の瞬間、ホーホー隊はピカチュウとレオンの電撃にやられていた。
ピカチュウ「無料でいいな?」
ホーホー「わ・・・分かった。無料でいい!!だから命だけは!!」
「隊長〜!!」
たくさんの部下ホーホー達は情けない声をだした。
しめしめといった感じでまんまとホーホー達を味方に付けたピカチュウ達はさっそくプリンの写真を取り出した。
ピカチュウ「この写真の子を見つけてくれ!!」
ホーホー「よし、引き受けた!!ホーホー隊、出動だあああああ!!!」
「ホーーーッ!!」
何千羽いるのだろうか、たくさんのホーホー達はいっせいにプリンを捜しに飛び立った。
続く
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