秋。

たまっち「やあピカチュウ。こんにちはだもん。」

ピカチュウ「この口調は・・・たまっち!どうした?」

たまっち「このポケギアを君にやるもん。」

ピカチュウ「ポケギア?なんで?」

たまっち「君はそれを使って『怪物戦隊ポケレンジャー』の一員になるんだもん。」

ピカチュウ「怪物戦隊!?なんだそれ!つーかポケギアの使い方バリバリ間違ってるだろ!!」

たまっち「いいからポケギアを天にかざしてみるんだもん。」

ピカチュウ「・・・こうか?」

その時、持っていたポケギアが光り輝き、たちまちピカチュウは光に包まれた。

黄色チョッキの戦士、ポケイエローの誕生である。

ピカチュウ「・・・なんだこれ?」

たまっち「ノリが悪いもんねえ。ここで決めぜりふをいうもん。『ほとばしるイカズチ!ポケイエロー!』って。」

ピカチュウ「なんだよそれ!大体一瞬で変なチョッキ着せられただけじゃないか!!」

たまっち「とにかく、これで君はポケイエローだもん。」

ピカチュウ「そこだよ!なんで主人公の僕がリーダーのレッドじゃなくてイエローなんだよ!」

たまっち「君のボデーが黄色だからだもん。ちなみに僕はこのポケレンジャーの司令官だもん。だから君は僕の言うことを聞くしかないもん。」

ピカチュウ「・・・。で、他のメンバーは?いるんだろ?」

たまっち「もちろんだもん。おーい!そろそろ出てくるもん!」

たまっちの号令で他のメンバーがさっそうと登場する。

プリン「正義の歌姫!ポケピンク!」

ピカチュウ「プリン!何やってるんだ!そんなノリノリで!!」

プリン「えへ、一度やってみたかったの♪」

プリンに続いて茂みからどんどんヒーローが飛び出てくる。

フシギダネ「みなぎる自然のパワー!ポケグリーン!」

ピカチュウ「フシギダネ!お前そういうキャラじゃないだろ!」

うめぼし「うなる水の力!ポケブルー!」

ピカチュウ「うめぼしかよ!弱そうだー!!で、レッドは?」

ロコン「・・・熱く燃える炎の魂(ソウル)!ポケレッド!」

ピカチュウ「ロコンちゃん!?ってかリーダー女かよ!!」

たまっち「他にレッドがいなかったもん。リザードン先生とラティアスさんはものスゴく怒ったし僕は司令官だし。」

ピカチュウ「と、とにかく!僕はこんなのやらないからな!降りた!ロコンちゃんだってイヤならやめてもいいんだよ!?」

たまっち「ロコンちゃんは困るもんけどイエローは他に変わりがいくらでもいるからいいもん。ライチュウとか。」

ピカチュウ「・・・ライチュウ?待て!あんな地味だった奴に僕の変わりなんてさせるわけにはいかん!僕がやる!」

たまっち「よしよく言ったもん。さて、さっそくポケレンジャー最初の仕事のようだもん。」

ピカチュウ「え?」

そこにはあのバンギラスが立っていた。

バンギラス「てめえ!この前はよくも!ぶっとばす!ぜってーぶっとばす!!」

ピカチュウ「は?なんのことだ?僕は知らないぞ!なあプリン。」

プリン「さあ・・・。なにかしら・・・。(汗)」

たまっち「よし、じゃあみんな、変身だもん!」

「「「「「ポケモン変身!」」」」」

ロコン「熱く燃える炎の魂(ソウル)!ポケレッド!」

うめぼし「うなる水の力!ポケブルー!」

ピカチュウ「ほとばしるイカズチ!ポケイエロー!(あ〜、やっぱ恥ずかしい・・・。)」

フシギダネ「みなぎる自然のパワー!ポケグリーン!」

プリン「正義の歌姫!ポケピンク!」

「「「「「5人そろって!怪物戦隊ポケレンジャー!!!」」」」」

何故か5人が決めポーズを取った後ろで大爆発が起こる。ただの演出のようだ。

バンギラス「なんだそりゃ!?ふざけるな!行け!戦闘員ホーホー!」

ホーホー「ホー!」

ピカチュウ「なにやってるんだホーホー達!?」

ロコン「ポケレッドファイヤー!!(炎の渦)」

フシギダネ「ポケグリーンカッター!!(葉っぱカッター)」

ピカチュウ「ポケイエローサンダー!!(十万ボルト)」

うめぼし「ポケブルースプラッシュ!!(つば吐き)」

ピカチュウ「一人だけ弱っ!!」

プリン「ポケピンクラッシュ!!(メガトンパンチ連発)」

ピカチュウ「こっちは強っ!!」

たまっち「よし、後はバンギラスだけだもん!行けー!だもん。」

バンギラス「くっ!こうなったら巨大化だ!!」

バンギラス50メートルくらいになった!!

ピカチュウ「ぎゃあああああああ!!なんだこれ!?なんかおかしいぞさっきから!!どうなってるんだ!?」

たまっち「よし、みんな!この5つのポケメカに乗って戦うもん!」

シンタロウ「ハヤクノリナサイ。」

ピカチュウ「全部シンタロウじゃん!!なんで増えてるんだ!?」

バンギラス「こざかしい!岩雪崩!!」

シンタロウ「イテッ。」

ピカチュウ「うわあ!シンタロウが!」

たまっち「よし、みんな!超ポケメカ合体だもん!」

ピカチュウ「やっぱり合体できるのかこのシンタロウ!」

「合体!超たまっちロボ!!」

5台のシンタロウはこれまた50メートルのたまっちロボに変形した。

ピカチュウ「しょぼっ!!」

たまっち「何を言うもん。メチャクチャ強いもんよ。ボタンを押すもん。スーパーたまっちキャノンだもん。」

ピカチュウ「マジで?スーパーたまっちキャノン発射!!」

ズドオオオオオオオオオン

バンギラスは黒こげパンのようになってしまった。そしてポケモン島東地区はほぼ焼け野原となった。

ピカチュウ「おいっ!ほのぼのギャグ小説にしては威力強すぎないかこれ!!」

たまっち「わはははははははは。わははははははははははははだもん。いや〜、なかなか面白かったもん。じゃ、僕はそろそろ起きるもん。」

「え?」

そうです、もちろんこの惨劇はたまっちの夢だったのです。


たまっち「あ〜、面白い夢だったもん。また見たいもんねえ。わはははははは。」

たまにはいいんじゃない、夢オチなんてのも。
続く


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