ピチュー「ピカチュウにいちゃ〜んお風呂はいろ〜!」
ピチューとトゲピーがピカチュウをお風呂に誘いに来た。
ピカチュウ「ん?あ、そういやまだお風呂わかしてないな・・・。」
ピカチュウは珍しくゲームに夢中で風呂を沸かしていないことにも気付いていなかった。
ピチュー「お風呂はいりた〜い!」
風呂に入れないことがわかってピチューとトゲピーはだだをこね始める。
ピカチュウ「ふう・・・じゃあ銭湯にでも行こうか?」
ピチュー「戦闘!!?」
目を丸くしてビックリするピチュー。
ピカチュウ「銭湯だよ!でっかいお風呂のこと!どこで戦闘なんて言葉覚えたんだよ!まったく、じゃあ行くよ。二人とも支度して。」
「ほう、銭湯か。ならば我々も同行させてもらおうか。お前らが風呂をわかさないと我々も風呂に入れないのでな。」
上の方から太い声がする。ピカチュウ、ピチュー、トゲピー以外にこの家にいるポケモンなどあいつしかいない。
ピカチュウ「ホーホー!またお前は勝手に僕の家の屋根裏に!つーか風呂まで勝手に使ってるのか!?どうりでたまに湯船に羽がういてるわけだ!」
ホーホー「まあ気にするな。しかし少しは屋根裏を掃除したらどうなんだ?ほこりっぽくてかなわん。」
反省するそぶりもなくホーホーは下に降りてきた。
ピカチュウ「なんでお前らの為に屋根裏なんか掃除しなくちゃならないんだよ!」
ピカチュウが怒るのは当然である。
夜通し上でどんちゃん騒ぎすることすら我慢しているのに、こんな態度をとられたらたまったもんじゃない。家賃でも取り立てたいところである。
ホーホー「フン、まあいい。屋根裏は今度エーフィ殿にでも掃除してもらうさ。じゃ、行こうか。」
怒るピカチュウを後目に、ホーホー達はバスタオルを用意していた。
ピカチュウ「大人数で来るな!追い出されちゃうだろ!」
ホーホー「ちっ。文句の多い奴だ。では私だけ行くか。お前らはここで待っていろ。」
こうしてピカチュウ一家そして部下に文句を言われまくっているホーホー隊長は戦闘・・・じゃなくて銭湯に向かった。
ピカチュウ「せっかくだから他にも誰か一緒に連れて行くか。」
ピカチュウは提案した。
ホーホー「どうでもいいが早くしてくれ。私は早く風呂に入りたいのだ。」
相変わらず偉そうなホーホー。
さすがのピカチュウもこいつ焼き鳥にしてやろうか?まずそうだけど。と、思わずにはいられなかった。
ホーホー「で、誰を連れて行くんだ?」
ピカチュウは考え込んだ。
ピカチュウ「そうだな・・・プリンは女の子だからどうせ別々になっちゃうし・・・。」
ホーホー「いや、女性を呼ぶのは私も賛成だ。」
ピカチュウ「お前のぞく気だろ?このエロフクロウめ。」
ホーホー「フン、本当にのぞきたいのはお前だろ?」
ピカチュウはホーホーを無視し、再び考え始めた。
と、いうかのぞいて何をする気なのだろうか。
ピカチュウ「やっぱりここはレオンかなあ・・・。一番よく遊ぶし。」
ホーホー「ああ、あのネズミか。まあ風呂上がりの食事にはいいかもしれんな。」
ホーホーはとうとう電気ショックをくらった。
ピカチュウ「う〜ん・・・でも待てよ、ピチュー達もいるし、ぜにぼうとフシギダネでも連れて行くか。」
そんなわけでフシギダネ家
フシギダネ「よおピカチュウ。どうした?」
ピカチュウ「あのさあ、もう風呂入った?」
フシギダネ「まだだけど?」
ピカチュウ「じゃあさあ、僕達今から銭湯に行くんだけど一緒に行かない?」
フシギダネ「銭湯?そうだなあ・・・どうするぜにぼう?」
「いきた〜い!!」
「いきた〜い!!」
ピカチュウ「・・・?今2人いたような・・・。」
不審に思いピカチュウは辺りを見回した。
「うむあ〜。」
ピカチュウ「この意味不明な言葉は・・・うめぼし!!なんでこんなところにいるんだ!!」
フシギダネ「(・・・こんなところ?)こいつはたまたま遊びに来てるだけだ。こいつ一人暮らしだからよくここに泊まったりもするぞ。特にぜにぼうが来てからは。」
ピカチュウ「そうか。じゃあお前も行くか?」
うめぼし「はみら〜。」
またもや意味不明の言葉をつぶやくうめぼし。
ピカチュウ「なんて言ってるんだ?」
つーかちゃんとしゃべれよ・・・。と思いながらピカチュウはフシギダネに聞いた。
フシギダネ「僕も行くって言ってる。」
ピカチュウ「今のでわかるんだ・・・。」
こうしてフシギダネとぜにぼうとうめぼしが仲間に加わった。
ホーホー「久しぶりだなカエルよ。」
ホーホーがフシギダネに言った。
フシギダネ「あ、お前は体育祭の時にバカやらかしたフクロウか。なんでここにいるんだ?」
ピカチュウ「こいつは僕の家の屋根裏に勝手に住んでるんだよ。で、今回も勝手についてきた。」
ピカチュウは皮肉を込めながらホーホーを紹介した。
ホーホー「なんだなんだ。それではまるで我々が自分勝手に暴れて迷惑をかけているみたいではないか。」
ピカチュウ「実際そうなんだよ!!」
フシギダネ「おい、着いたぞ漫才コンビ。」
フシギダネもまた皮肉を込めて言った。
ピカチュウ「誰が漫才コンビだ!!」
ピカチュウはムッと来た。
ホーホー「うむ、コンビ名はフクロのねずみだ。」
ホーホーを無視し、ピカチュウ達は銭湯に入った。
ピチュー「わ〜いわ〜い!」
ピカチュウ「こらピチュー!トゲピー!あんまり騒いじゃダメ!」
フシギダネ「ぜにぼうもだ!あ、うめぼしまで!お前俺たちと同い年だろ!」
ホーホー「まったく・・・ガキはこれだから困る。」
ピカチュウ「おい!ホーホー!」
ホーホー「ん?」
ピカチュウ「ダニは落とせよ。」
ホーホー「なっ!お前こそノミを落とせ!」
ピカチュウ「はいはい。言ってろ。あ〜いい湯だ。フシギダネも来いよ。」
フシギダネ「おう。じゃ、おじゃましま〜す。ってあっちいいいいいいいいいいい!!!」
ピカチュウ「あっ!悪い悪い。お前暑がりだったな。絶対みんな忘れてる設定だけど。」
ホーホー「まったく・・・ガキは本当にこれだから困る。私のようにもう少し落ち着きを持ったらどうだ。」
ホーホーはゆっくりと湯船につかる。
ピカチュウ「おいホーホー!お前も出た方がいいぞ!」
ホーホー「何故だ?ダニならとったぞ。」
ピカチュウ「鶏ガラスープが出来ちゃうぞ。」
ホーホー「なにい!?貴様〜!!」
フシギダネ「いやいや、それは違うだろ。こいつの場合『チキンスープ』だろ。」
ホーホー「くっ!このカエル〜!!」
ピカチュウ「いやいやいや、こいつフクロウだから『オウルスープ』じゃないか?」
ホーホー「むがああああああ!!貴様らもうゆるさん!!もう頭に来た!!もう覚悟しろ!!」
ピカチュウ「バカ!暴れるな!!大体お前がさっきから偉そうにしてるのが悪いんだろ!!」
ホーホー「うるさいうるさいうるさい!!貴様らでカエルとネズミのワンタンスープを作ってやる!!」
しかしホーホーは湯船の中では羽が濡れて思うように動けなかった。
ピカチュウ「十万ボルト!!」
ホーホー「ぎゃあああああ!!湯船の中では効果抜群だ!!」
アブソル「ぎゃああああああああああ!!なんだなんだ!?しびれるううううう!!」
もちろん、巻き添えを食らってるのは不幸の男、アブソルである。(つーかいたのかよ・・・。)
ちなみにピチュー達子供とフシギダネは湯船の外で背中ながしっこをしている。
フシギダネ「こらうめぼし!石けんを食べるな!!」
うめぼし「梅干しよりおいしいよ〜。」
うめぼしの泡を吐く!!
ホーホー「いてえ!目に入った!!私の目は大きいのだぞ!貴様!貴様〜!!」
ぜにぼう「パパ〜!高い高いして〜!!」
フシギダネ「まったく、しょうがないなあぜにぼうは。ほらたかいたか〜い。」
ガシャ〜ン!!
フシギダネ「あ、ツルのムチのばしすぎて天井つきぬけちゃった♪」
天井に穴があいたとたん、大量のホーホーが入ってきた。
「ホーホーホーホーホー!」
ホーホー「ああ!!我が部下達!!何故ここに!?」
ホーホー隊隊員A「隊長ばかり汗流しやがって!!ずるいぞ!」
ホーホー隊隊員B「私たちだって風呂に入りたいんだ!!」
大量のホーホー達は一斉に湯船に入ってきた。
ザバ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ピカチュウ「バカ!全員で入ったらお湯があふれちゃうだろうが!!」
フシギダネ「もうあふれてる。」
ルギア「コラア!そこのフクロウ共!何をしてるんだ!!ちゃんと金払ったのか!?」
番台のルギアがフクロウ共をどなりつける。
ホーホー隊隊員A「す、すいません・・・。」
ホーホー隊隊員B「か、かたじけない。」
ホーホー隊隊員C「も、申し訳ない・・・。」
ホーホー隊隊員D「ご、ごめんなさい。」
ホーホー隊隊員E「ゆ、許してください・・・。」
全員平謝りするホーホー達。
ルギア「罰としてここの掃除をしてもらう!オラ、キリキリ働け!!」
ホーホー「まったく・・・馬鹿な部下をもって私は隊長として非常に恥ずかしいぞ!!」
ルギア「ほらよ。」
ホーホー「・・・ん?」
デッキブラシを渡されるホーホー隊長。
ホーホー「おいコラ!なんだこれは!」
ルギア「デッキブラシ」
ホーホー「そんなことはわかっている!なんで私まで掃除しなければならないのだ!金は払ったぞ!!」
ルギア「連帯責任。」
ホーホー「な、なにい!?」
アブソル「で、なんで僕まで掃除を?僕もお金払ったんですけど・・・。」
ルギア「お前も連帯責任。」
かわいそうなアブソル。
ピカチュウ「じゃ、僕達はあったまったし、そろそろでようか?」
ピチュー「ピカチュウにいちゃ〜ん!僕コーヒー牛乳のみた〜い!!」
トゲピー「トゲトゲ〜!」
ピカチュウ「じゃ、僕も飲もうかな。」
ぜにぼう「パパ〜僕も〜。僕も〜。」
フシギダネ「わかってるって。」
うめぼし「うむあ〜!僕も〜。僕も〜。」
フシギダネ「うめぼし!お前は自分で買え!」
ホーホー「コラお前ら!私を置いていくつもりか!お前らも手伝え!!」
ルギア「んなこといってないで手を動かせ!!」
ホーホー隊隊員A「番台様!自分、羽が濡れて思うように動けません!!」
ルギア「馬鹿者!羽が濡れたくらいでガタガタぬかすな!!俺なんか羽が濡れても全然大丈夫だぞ!」
ホーホー隊隊員A「そりゃああんたはそうだろうよ!」
ルギア「ほら文句ばっかいってないで働け!働け!!」
ホーホー隊隊員B「は〜い・・・。」
ホーホー達って軍事部隊より掃除部隊の方が向いてるかもね。
続く
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