今日は1組からはるばる3組までカラカラ君がピカチュウ君に会いに来ました。
ピカチュウ「やあカラカラ。珍しいね。何か用?」
カラカラ「ピカチュウ君、肩こってるね〜。」
カラカラはピカチュウの肩をもみはじめた。
ピカチュウ「・・・なんのつもりだ?」
カラカラ「・・・じ、実は僕、ピカチュウ君にお願いがあるんだけど・・・。」
ピカチュウ「無い!」
カラカラ「(が〜ん!)ええっ!?無いじゃなくてあるんだけど!!」
ピカチュウ「普段あまり話さないような奴がしてくる頼みなんてろくなもんじゃないからイヤだ。」
カラカラ「そ、そんな!!お願いだよ!!お願いお願いお願い〜!!」
ピカチュウ「うわ!馬鹿!泣きつくな!」
カラカラ「お願いお願いお願い〜!!」
ピカチュウ「わ、わかったわかった!で、何を頼みたいんだ?」
カラカラ「実はさあ・・・。僕、いじめられっこだろ?それが最近よりエスカレートしてきてさあ、そこでメチャクチャ喧嘩の強いピカチュウ君に是非協力を・・・。」
ピカチュウ「何?僕に不良軍団を潰せと?先生にでも頼めばいいじゃん。他にもミュウとかホーホー隊とか頼み聞いてくれる奴はいろいろいるだろ?大体、いつの間に僕はそんな喧嘩最強キャラになったんだ?」
カラカラ「みんな頼りないんだよ〜。」
ピカチュウ「僕だって不良なんかと関わり合いになりたくないよ。」
レオン「やってあげなよピカチュウ君。」
ピカチュウ「あ、レオン。いたの?何で僕がやらなきゃいけないんだよ?」
レオン「だって可哀想じゃん。」
カラカラ「頼むよピカチュウ君!何かお礼はするから!」
ピカチュウ「ったく仕方ないなあ・・・。どうせオコリザルだろ?ならなんとかなるだろ。ほらレオン、行くぞ。」
レオン「え!?僕も行くの!?」
ピカチュウ「レオンが可哀想って言ったんじゃないか。」
レオン「わ、わかったよ・・・。」
カラカラ「ありがとうピカチュウ君!レオン君!こっち!こっちが奴らのアジトだよ!」
所変わってここは不良一味のアジト。使われていない倉庫である。
「ようカラカラ。ちゃんと頼んでおいたジュースは買ってきたんだろうな?」
ピカチュウ「あ!あいつは去年同じクラスだったライチュウ!!おいカラカラ、不良ってあいつのことか!?」
カラカラ「うるせえ!!もうてめえらなんか怖くないぞ!!こっちには強い味方がいるんだ!!」
ピカチュウ「馬鹿カラカラ!挑発するな!!」
ライチュウ「強い味方?ほう、誰だ?」
ピカチュウ「あ、どうも・・・。」
レオン「こんにちはあ・・・。」
ライチュウ「・・・ピカチュウとレオン!?ガハハハハハハ!!こんな進化もしてない奴らぜ〜んぜん怖くないぜ!」
ピカチュウ「んだと?調子に乗るなよデブ。」
ライチュウ「なんだとてめえ!!!」
レオン「ピカチュウ君!挑発しちゃダメだって今自分で言ってたじゃん!!」
キレたライチュウはピカチュウに襲いかかってきた。
ライチュウ「くらえ!ライチュウ超スペシャルパンチ!!」
ただのメガトンパンチである。
ピカチュウ&レオン「ダブルスピードスター!!」
ライチュウ「ぎゃあああああああ!!」
ライチュウは床を転がっていった。
ピカチュウ「初登場キャラごときが主役に勝てるわけないだろ?」
ライチュウ「・・・初登場?初登場だと!?違う!!俺は初登場じゃねえ!!!」
ピカチュウ「嘘付け!どこにでた?」
ライチュウ「第20話の演劇大会の時にいじめっこB役で出てる!」
ピカチュウ「それだけかよ!!」
ライチュウ「それだけじゃないぞ!!第27話と35話にも出てる!!」
ピカチュウ「・・・見事に背景キャラでな。」
ライチュウ「そうだ!その万年背景キャラの俺がとうとう・・・。とうとう日の目を見れる時が来たんだ!!その俺がスピードスターごときで倒れられるかあああああ!!」
ピカチュウ「お、立ち上がった。」
ライチュウ「それに万年背景キャラだったのは俺だけじゃないんだぜ・・・。来い!エレキッド!!」
エレキッド「なんすかライチュウさん。」
※エレキッドは体育祭、演劇大会、クリスマスパーティーで登場してるよ!でも背景キャラだよ!
ライチュウ「エレキッド、こいつらをぶっとばせ!お前も俺が呼んでやったおかげでとうとう日の目が見れるんだ。感謝しろよ?」
エレキッド「え?ああっ!!俺、こんなにセリフがある!!」
この時ピカチュウは思った。
これって不良軍団じゃなくてただの背景キャラ軍団じゃん・・・。
ライチュウ「しかしエレキッド一人じゃ戦力不足だな・・・。よし、もう一人呼ぼう。来い!ワニノコ!!」
ワニノコ「なんすかライチュウさん。」
※エレキッドと全く同じセリフで登場したこのワニノコは体育祭以外では多分名前すら出ていないぞ!
ライチュウ「ワニノコ!エレキッドと共にこいつらをぶっとばせ!お前も俺が呼んでやったおかげでとうとう日の目が見れるんだ。感謝しろよ?」
ワニノコ「え?ああっ!!オレ、こんなにセリフがある!!」
この時ピカチュウは思った。
さすがに万年背景キャラだった奴らだけあってセリフのパターンが少ねえ・・・。エレキッドとまったく同じ事やってるじゃん・・・。
ワニノコ「くらえ!水鉄砲!」
エレキッド「くらえ!電気ショック!」
ピカチュウ「爆裂パンチ!」
エレキッド&ワニノコ「ぐはあっ!!!」
軽々と攻撃をかわされたワニノコとエレキッドはパンチを叩きこまれて派手に吹っ飛んだ。
レオン「ピカチュウ君!いつの間にそんな技を!?」
ピカチュウ「理科室で見つけた変な機械を使ったら覚えられた。」
エレキッド「ず、ずるいぞ!普段覚えられない技を覚えるなんて!!」
ピカチュウ「さっきお前らのボスのライチュウだって普通は覚えられないメガトンパンチを覚えてたぞ。」
ライチュウ「何?俺がボス?俺はボスじゃないぞ。俺はこの軍団のナンバー2だ。」
ピカチュウ「え?そうなの?」
その時、アジトの扉が開き、何者かが入ってきた。
ライチュウ「あ!親分!!」
「なんだこりゃあ。どうなってんだこれは。俺がいなかった間にアジトがボロボロになってるじゃねえか。」
ライチュウ「お帰りなさいませオコリザル親分!!」
ピカチュウ「ってオコリザルが親分かよ!!」
レオン「オコリザル君ってそんなに偉かったんだ・・・。ただのいじめっこだと思ってた。」
オコリザル「おいライチュウ、俺が留守の間はお前にアジトを任せてたはずだが・・・。どうなってんだこれは?」
ライチュウ「す、すいません親分!これはいろいろとありまして・・・。」
オコリザル「ん?そこにいるのはカラカラじゃねえか・・・。俺が頼んでおいたマンガは買ってきたんだろうなあ、おい。」
カラカラ「う、う、うるさい!もうお前にいじめられる日々はおしまいにしてやるんだ!!こっちには強い味方が・・・。」
オコリザル「味方?ああ、そこにいるピカチュウ達か。悪いこと言わないから今すぐ帰れ。こっちにはまだまだ仲間がひそんでるんだぜ?」
ピカチュウ「・・・仲間?」
次回、当小説始まって以来の大激闘の予感!?
続く
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