ピカチュウとレオンは今日も二人で仲良く歩いていた。
レオン「あ、ピカチュウ君、あそこにミュウ君がいるよ?」
ピカチュウ「ああ、そうだね。あいつは今は2組だっけ?」
レオン「お〜い!ミュウく〜ん!!」
ピカチュウ「いちいち呼ばなくても・・・。」
ミュウはこちらを振り向いた。
ピカチュウ「あ、気付いたみたい。」
レオン「ミュウ君、何してるの?」
ミュウ「・・・・・・・・・・・。」
レオン「ミュウ君?」
ミュウはレオンの問いかけに答えず、無視して何処かへ行ってしまった。
ピカチュウ「あのやろー、無視するなんてヒドイ奴だな。」
レオン「おかしいなあ、ミュウ君は無視するような性格じゃないのに・・・。」
ピカチュウとレオンはまた歩き出した。
ミュウ「やあピカチュウ君とレオン君!こんなところでなにをしてるんだい?」
レオン「あ、ミュウ君・・・。」
ピカチュウ「行こう、レオン。」
ミュウ「ちょ、ちょっと!なんで僕を無視するんだい!?」
ピカチュウ「はぁ!?さっき無視したのはそっちだろ!?」
ミュウ「ぼ、僕が無視!?嫌だなあ、そんなことしないよ!」
ピカチュウ「嘘付け!あれは明らかにお前だったぞ!」
レオン「まあまあピカチュウ君、落ち着いて!ミュウ君は無視をしてないって言うんだね?」
ミュウ「もちろんだよ!話しかけられたら反応してあげるのが礼儀って物だよ!」
レオン「じゃあそれを証明できる?」
ミュウ「しょ、証明って・・・。そんなこと出来ないけど・・・。」
フーディン「よ〜し、その事件、このフーディン様に任せろ!」
ピカチュウ「は?お呼びじゃないし。つーかどこからでてきたんだよ。」
フーディン「ふむ・・・。私の占いではメタモン!1組のメタモンがカギを握っている!」
ピカチュウ「メタモン?ああ、クリスマスの時に見かけたような・・・。」
レオン「メタモン君と言えば変身能力で有名だよね。ってことはメタモン君がミュウ君に変身してるって事?」
フーディン「まあ、そういうことだな。」
レオン「でもなんのために?」
フーディン「それは本人に聞いてみるといい。」
ピカチュウ「でもなあ・・・。フーディンの言うことをどこまで信じていいか分かったもんじゃないからなあ・・・。」
フーディン「なにい!?私の言っていることは本当だぞ!そんなに言うならメタモンに聞いて見ろ!」
レオン「ああっ!!!ピカチュウ君!あれ!あれ!!」
ピカチュウ「ん?どうしたのレオン?ってあれえ!!?」
レオンとピカチュウの前にいたのはミュウ君だった。だが、隣にいるのもミュウ君だった。
そう、この場にミュウが二人いるのだ。
ミュウA「ぼ、僕が二人!?」
フーディン「さてはお前!メタモンだろ!」
ミュウB「ミュ〜?」
フーディン「貴様!しらばっくれるな!お前がメタモンであることは分かっているのだ!!」
?「あ〜、いたいた。探したぞ。」
レオン「あ、商人のスピアーさん。どうしたんですか?」
ミュウB「ミュ〜!!!」
ピカチュウ「あ、もう一人のミュウが逃げた。」
スピアー「逃がさんぞ!」
スピアーは糸を吐いてもう一人のミュウを捕まえた。
レオン「スピアーさん、そのミュウはなんなんですか?」
スピアー「うちの店を荒らしたはぐれミュウだ。」
ピカチュウ「・・・だってさ。誰だっけ?メタモンって言ってたのは。」
フーディン「ぬ、ぬううううう・・・!!」
フーディンは逃げていった。
ミュウB「ミュ〜!ミュ〜!!」
レオン「スピアーさん、そのミュウどうするんですか?」
スピアー「そうだな。うちの店を荒らした損害の落とし前は付けてもらわないとな。」
レオン「と、いいますと?」
スピアー「まあ明日うちの店に来てみなさい。」
翌日
スピアー「はい、いらっしゃい!はぐれミュウが大特価!!30万でどうだ〜!!」
レオン「ってはぐれポケモンを売ったりして良いんですか?」
スピアー「いいのいいの!どうせこっちは昨日店を荒らされて大損害なんだから!さあさあ!はぐれミュウいかがっすか〜!?」
ミュウツー「ほう、はぐれミュウ?」
スピアー「どうもミュウツーさん!どうです?ペットに一匹!はぐれミュウ!!」
ミュウツー「ふむ・・・。ミュウか・・・。ポケモンのペットというのも新しい試みで悪くはないな。」
スピアー「でしょう?どうです?」
ミュウツー「しかし30万は高いな。」
スピアー「じゃあ29万!いや、28万でどうだ!!」
ミュウツー「25万じゃダメか?」
スピアー「25万!よし、売った!!」
ミュウB「ミュ〜〜〜!!」
ミュウツー「よし、来いミューちゃん。今日からお前の名前はミューちゃんだ。」
ミューちゃん「ミュ〜!ミュ〜〜〜!!」
スピアー「まいどあり〜!」
レオン「どうする?ピカチュウ君。」
ピカチュウ「いいんじゃん?ミュウツーなら大切に飼ってくれそうだし。」
レオン「そういう問題かなあ・・・?」
5日後
ピカチュウ「あ、ミュウツーだ。後・・・ワンちゃんとミューちゃんと・・・。とにかくたくさん・・・。」
ミュウツー「おお、ピカチュウにレオン。」
レオン「やあミュウツー君。散歩中?」
ミュウツー「うむ。見ろ。すっかりミューちゃんも私になついたぞ。」
ミューちゃん「ミュ〜!ミュ〜!」
ミュウ「僕は認めないよ!」
レオン「あ、ミュウ君。どうしたの?」
ミュウ「僕は同じミュウ族としてミューちゃんをペットにするなんて認めないって言ってるんだ!」
ミュウツー「だがミュウ、私はミューちゃんをペットではなく弟としてだな・・・。」
ミュウ「弟を鎖でつないで散歩させる兄さんがどこにいるんだい!?」
ミュウツー「これは鎖ではない!ロープだ!」
ミュウ「同じだよ!」
ミュウツー「うるさい!やってしまえワンちゃん、ハムちゃん、チュンちゃん、ニャーちゃん、ウサちゃん(うさぎ)、ポンちゃん(たぬき)、ニョロちゃん(ヘビ)、レサちゃん(レッサーパンダ)、ゴリちゃん(ゴリラ)!」
次の瞬間、ミュウはミュウツーの連れていた9匹の動物にやられてしまった。
ミュウツー「しかしミュウの言い分も一理あるな。どうせ逃げないだろうしロープははずしてやるか。」
ミューちゃん「ミュ〜!」
レオン「それってミュウ君のやられ損じゃない?」
ソーナンス「ミュウだけに9匹の動物にやられたんか。」
ピカチュウ「はぁ?何言ってるんだソーナンス?つーかいつからそこにいた?」
ソーナンス「『ミュウ』と『9』の『ゅう』をかけた洒落や。」
「・・・・・・・・。」
ミュウツー「・・・こうして、ミュウツー家に新しい仲間が増えましたとさ。」
ピカチュウ「だから何でミュウツーは勝手にナレーションしてるんだ!!」
ソーナンス「なあ、ワイの洒落そんな反応もでけへんほどつまらんかった?なあ?ちょっと誰か答えて〜な!うおお!なんやこの強引なオチは〜!!」
続く
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