ブルー「さあ、トップグループが空中コースへ!果たしてトップになるのはどのチームだ!?」
ポケモン大レース最後の難関・空中コース。このコースは空を飛ぶ乗り物を使い、谷の間を走り抜けていくコースである。
ピカチュウ「よし、どうやら僕達がトップグループみたいだね。」
レオン「この調子で優勝もいただきだね!」
プリン「・・・ねえ、なんかスゴイ勢いでこっちに飛んでくるのがいるんだけど?」
レオン「ええっ!?一体誰?」
たまっち「シンタロウ、ストップ、ストップだもん。ピカチュウ達がいるもん。」
シンタロウ「オオ、コリャドウモ。」
ピカチュウ「う、たまっち・・・。やっぱりシンタロウを使ってるのか・・・。」
たまっち「当たり前だもん。このくらいの距離ならゴールまで行くのに後10分もかからないもん。だから水上コースまではまったりペースで進んできたんだもん。」
ピカチュウ「まずいな、レオン、こいつらここで落としておく?」
レオン「そうだね、速さだけじゃ絶対に勝てないしね。」
たまっち「やる気だもんか?(にやにや)シンタロウ、ならばこっちも攻撃だもん!」
シンタロウ「リョウカーイ。クラエ、ハイパーシンタロウゴールデンスーパーキューキョクウルトラファイヤーマックスレーザー!!」
レオン「な、なんで究極だけ英語じゃないんだ!?」
ピカチュウ「『シンタロウ』だって英語じゃないと思うよ。」
プリン「もうっ!!そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?レーザーが来るわよ!!」
ヤドラン「ハッハッハ!ヤドランチーム見参!!」
コダック「とは言っても元不良仲間が集まっただけだがな。ボーッ一族の。」
ウツドン「よし、あそこであいつらがバトルしているうちに一気に抜かしてトップに躍り出てやれ!」
シェルダー「よっしゃ、いけいけ〜!!」
次の瞬間、案の定、ヤドランチームは大爆発に巻き込まれ下に落下、意識も定かでない中、審判のルギアに失格の宣告をされるのだった。
たまっち「わはは。なんか別のをやっちまったもん。もう一発撃つもんよ〜。」
シンタロウ「リョウカ〜イ。エネルギーチャ〜ジ!」
ピカチュウ「おいレオン!シンタロウの方に近づけ!!」
レオン「わかった!」
プリン「何をする気?」
ピカチュウ「シンタロウのレーザーの放出口をふさいでやる!」
たまっち「わはは。何するもんか?」
ピカチュウはたまっちをレーザー放出口につめた。
シンタロウ「チャージカンリョ〜ウ。イキマスゾ〜。ハイパー(中略)レーザー!!」
放出口をふさがれたシンタロウは気付かずにレーザーを撃って、内部で大爆発し、落下していった。
ルギア「たまっちチーム、失格!!」
たまっち「あれま〜。まいったもんね〜。」
腕時計「マッタク、何ヲシテルンダカ。攻撃ナンカセズニアノママゴールマデ行ケバ良カッタノニ。」
たまっち「わはは。それもそうだもんね。」
シンタロウ「アー、ソレハキヅキマセンデシタナア。」
ヤドラン「な、何でお前らあんな爆発に巻き込まれてそんな元気なんだよ・・・。」
ピカチュウ「よ〜し、最大の敵がいなくなったぞ!!」
ホーホー「ふはははははははははは!!待て待て待て〜!!まだ我々が残っているぞ!!我々ホーホー隊がな!!」
オニスズメ「そうはさせるか!アホフクロウ共!!」
ホーホー「ぬう!貴様らはオニスズメ隊!!また我々にたてつく気か!こしゃくな!」
オニスズメ「当たり前だ!この島にポケモン軍事部隊は一つで充分なのだ!!」
ホーホー「ならばお前らがいなくなればいいだろうが!!」
オニスズメ「黙れ!既に時代は我々の物なのだ!!」
ホーホー「なにい!?調子に乗るなよ馬鹿雀!!ホーホー隊!もっとスピードを上げろ!!」
ホーホー隊「ホーーー!!」
オニスズメ「オニスズメ隊!!こちらもスピードアップだ!!」
オニスズメ隊「グエーーーッ!!(鳴き声)」
ホーホー隊とオニスズメ隊のマシンは人力で、ホーホーたちが漕げば漕ぐほどスピードがアップするのである。
よって、両隊員による壮絶な漕ぎ合戦がスタートした。
ホーホー「まだだ!もっと!もっとスピードアップだ!!」
オニスズメ「こっちもだ!あんな奴らに負けるな!!」
ホーホー&オニスズメ「うおおおおおおおおおお!!!」
ピカチュウ「おーい、お前達〜!」
ホーホー&オニスズメ「なんだ〜!?」
ピカチュウ「前!前!そこは急カーブだぞ!」
ホーホー&オニスズメ「なにいいいいいいい!!?」
ズドオオオオオン!!
ルギア「ホーホーチームとオニスズメチーム、失格!!」
ホーホー「お前らのせいだ!」
オニスズメ「いいや、お前らのせいだ!!」
ピカチュウ「さて、ゴールまでもう少しだな・・・。」
ピカノ「がははははははははーっ!!甘い!まだ俺たちがいるぞ!!」
ピカチュウ「げえっ!!ピカノ!!それにリザードン先生とプクリン先生!!」
?「ワシもいるぞ。」
ピカチュウ「は?あんた誰?」
校長「誰とはなんじゃ!ポケモン学園の校長じゃ!!」
ピカチュウ「はあ、で、なんのポケモンですか?」
校長「ポケモンではない!人間じゃ!ワシの名は板東輝正(ばんどうてるまさ)!61歳じゃ!」
注・この名前は実在の人物とは一切関係ありません。
ピカチュウ「ああ、こりゃどうも。だって今まで校長の姿とかの説明が本編で出たこと無かったじゃん。」
校長「馬鹿者!本編とかそういう言葉はNGワードじゃろうが!!」
ピカノ「ちなみにこの校長、名前も輝という字が使われているが、頭も輝いているぞ。」
校長「うるさい!クビにするぞ!!」
プクリン「まあまあ校長先生、血圧上がりますよ?」
校長「ぬう、そうじゃな・・・。」
ピカノ「とにかく、優勝は俺たちがいただくぞ!」
リザードン「ちなみに、ドガースチームやゲンガーチームなど数々の強豪達を潰したのは俺たちだ。」
ピカチュウ「なにい?こっちだってたまっちチームとタマタマチームと・・・、とにかくたくさん潰したぞ!!」
ピカノ「まあいい、お前らも俺の破壊光線で潰してやるぜ!」
ピカチュウ「なに?そっちが攻撃するならこっちもやるよ?電磁砲!!」
ピカノ「ってぎゃあああああああ!!てめえ!少しは手加減しろ!俺たちは教師だぞ!!」
レオン「教師という身分を縦にするなんて・・・。なんて卑怯なんだ!!」
ピカノ「とにかくくらえ!破壊光線!!」
プリン「くるわよレオン君!右によけて!!」
レオン「よしきた!」
リザードン「ふむ、なかなかのチームワークだな・・・。さすがピカチュウ達だ。だがこれはどうかな?やれ、プクリン先生!」
プクリン「はい!いきますよ!フラッシュ!!」
ピカノ「校長はそこに立て!!」
校長「よしきた!」
レオン「うわあ!校長先生のハゲ頭にフラッシュが反射してまぶしい!!」
ブルー「おおっと!!ゴール直前で教師チームの必殺技炸裂!!今までトップを守ってきたピカチュウチームピ〜ンチ!!」
ソーナンス「ワイらもあれでやられたんやったなあ。フラッシュだけにフラフラするなんちって。」
ゲンガー「HAHAHA!!それ最高デ〜ス!!」
ニョロボン「・・・くだらん。」
ライチュウ「(・・・このニョロボン誰?)」
ピカチュウ「仕方ない、十万ボルト!!」
ピカノ「うおあ!!くそ、マシンを狙ってやがるぞ!!」
リザードン「ピカノ!操縦変われ!火炎放射で威嚇しとくからプクリン先生は『あれ』の用意しておけ!!」
プクリン「はい!とうとう『あれ』ですね!みなさん!これ付けて下さい!!」
校長「よっしゃ!」
レオン「ふう、フラッシュ攻撃は終わりかな?なんとか耐えられたな・・・。」
プリン「ねえ、でもなんかあっちの様子がおかしいんだけど?」
プクリン「じゃ、歌いま〜す!!」
ピカノ「よっしゃ!やれやれ〜!!」
レオン「ああっ!!プクリン先生がマイク持ってる!!」
ピカチュウ「こんなところで歌う攻撃をされたらやばいぞ!」
プクリン「ラ〜ラララララ〜♪!」
ピカノ「がははははは!!このまま眠ってしまえ!!俺たちは耳栓してるから効かないけどな!」
ピカチュウ「プリン!なんとかしてくれ!!」
プリン「じゃああたしも!ララララララ〜♪!」
レオン「こっちも歌ってどうするの!ああ、すごい催眠効果が・・・。グウ・・・。」
ピカチュウ「おい!レオンが寝たら操縦は誰が・・・。グウ・・・。」
ピカノ「ぬう、二人合わさるとすごい催眠効果だ・・・。耳栓でも防げないとは・・・。グガー・・・。」
ブルー「おおおっと!!両チームとも歌う攻撃で操縦士含む全員が眠ってしまった!落ちるのは時間の問題だ!プリンとプクリンもお互いの歌う攻撃で眠ってしまったぞ〜!!」
リザードン「グゴー・・・」
プリン「スー・・・」
校長「グゴゴゴゴゴー・・・(いびき)」
残念無念、操縦が出来なくなったピカチュウチームと教師軍団チームはあっという間に落ち、失格になってしまった。
ブルー「おおっと!!ゴール目前でトップチーム2つが落ち、ずっと後ろにいたブースター&ロコン&キレイハナのチームがゴオ〜〜〜〜〜ル!!優勝決定!!」
ロコン「やったあ!」
ブースター「え?私たち優勝したの?」
ピカチュウ「グウ・・・。ってええっ!?そんなあ!」
ピカノ「お前らのせいだぞ!あそこは素直に俺たちに1位を譲れば良かったんだ!!」
ピカチュウ「お前らがとんでもない攻撃ばかり仕掛けるのが悪い!大体子供相手に大人げないんだよ!!」
ブルー「では、後のチームは全部脱落したようなので、2位3位は無しでこれにてレース大会は終了〜!!今日は熱いレースを見れて感動したぜ!ではまた次回のレースまでさようなら〜!!」
レオン「ロコンちゃん、優勝おめでとう!」
ロコン「うん、ありがとう。」
ピカチュウ&ピカノ「うおおおおおおおおお!!納得いかね〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
続く
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