ブルー「さあ、ついに始まりました!ポケモン杯争奪、ポケモン大レース!!司会は何故かいつもこういう役ばかりやらされるこの私、ブルーがお送りいたします!!」

参加者達「おおー!いいぞいいぞー!!」

ブルー「ではまずはルールの説明だ!!このレースは1・地上コース、2・水上コース、3・空中コースを1人から5人までのチームで協力して乗り物で進んでいくぞ!しかしところどころには障害物があるから注意だ!もちろん他のチームの妨害を自ら行ってもOKだ!!」

参加者達「OKなのかよっ!!」

ブルー「他のチームに寝返ることとテレポート系の技以外は基本的に何でもあり!自分の特技を使って妨害するなりコースをひたすら突き進むなりしてくれ!ただし、乗り物から落ちたら失格だ!残されたメンバーだけで頑張ってくれ!」

フーディン「ぐっ・・・。テレポートはNGか・・・。」

キレイハナ「フーディン・・・。あなた、使うつもりだったわね・・・?」

ブルー「それじゃあお楽しみ、優勝商品の紹介だ!!1位のチームには賞金500万とトロフィー!!」

ドガース「ふむふむ。へへ、500万か・・・。悪くないなあ・・・。」

ブルー「2位のチームには賞金3000万と賞状!!」

ピカチュウ「へぇ、すげえ金額・・・って待て!なんで2位の方が金額が高いんだ!!」

ブルー「ん?おっと悪い悪い。0を一つ間違えていた。2位は300万と賞状。3位は100万と賞状だ。」

ピカチュウ「まったく・・・。」

ブルー「さて、じゃあさっそく出場選手達はチームごとにスタートについてくれ!」

レオン「よーし、優勝しようねピカチュウ君!」

ピカチュウ「もちろん!」

ピカチュウ、プリン、レオンの3人はベタなレースコース風の場所に車に乗ってスタンバイした。レオンが運転席に乗っている。

プリン「ところでこの車は?」

レオン「僕が作ったレオン3000だよ!」

ピカチュウ「その3000って数字はどこから出てきたの?」

レオン「いや、なんかレースマシンっぽいから・・・。」


ブルー「よーし、みんな準備はいいか〜!?ではいくぞーーー!!用意・・・スタァアアアアアアアトッ!!!」

プリン「ねえピカチュウ君、さっきから他の参加者が見えないんだけど?」

ピカチュウ「あれ?本当だ。おかしいな・・・。スタート位置に着く前まではいたのに・・・。」

ブルー「参加者はチームごとに別々のコースに入っていてそれぞれ分岐点が異なるが、いずれ鉢合わせすることになり、最終的には一本のゴールへたどり着く寸法だ!!」

ピカチュウ「なるほど・・・。じゃあコース決めのくじもっと真剣に引くべきだったかな・・・。」

レオン「まあ今更言っても仕方ないよ。あ、最初の分岐点が見えてきた。どっちに行く?」

ピカチュウ「左。」

レオン「なんで?」

ピカチュウ「なんとなく。」

レオン&プリン「・・・・・・・。」

とりあえず反対する理由もないのでピカチュウチームは左へ向かった。

レオン「あ、そこに誰かいる!」

タマタマ「俺たちはタマタマだ!!お前らと同じ2年3組だ!」

ピカチュウ「・・・あんな奴らいたっけ?」

レオン「・・・・・あんまよく覚えてない。」

タマタマ「俺たちのことを知らないだと?ならば教えてやる!俺たちの個別の名前は左からジョン、健、マイケル、五郎、大地、ルアジェナール=トレーグスだ!!」

ピカチュウ「なんか最後の奴だけ妙に長い名前だな・・・。」

タマタマ(ルアジェナール=トレーグス)「なにい?俺の誇り高き名前を馬鹿にするなよ!!あ、ちなみに俺の名前を呼ぶ時は略さないでちゃんとフルネームで呼べよ!!」

プリン「あんたの名前はどうでもいいんだけど1チーム5人まででしょ?あんた達6人いるじゃん。」

タマタマ(マイケル)「否!俺たちは6人で1匹!!よって違反ではないのだ!!」

ルギア「なに?6人いるだと?これは審判として見過ごせないな・・・。」

どこから会話を聞きつけてきたのか、審判のルギアがやってくる。レースカーと同等の速度で飛びながら。

タマタマ(五郎)「う、違う!違うぞ!!こいつは武器だ!!タマゴ爆弾だ!!」

タマタマ(ジョン)「なんで僕が武器になっちゃうんだよ〜。」

タマタマ(健)「よし、そうだ、そいつは武器だ!!投げたれ投げたれ!!」

タマタマ(大地)「よっしゃー!!くらえてめえら!!」

タマタマ(ジョン)「ちょ、みんなやめ・・・、ってうわああああああああ!!!」

レオン「ピカチュウ君!攻撃が来るよ!!」

ピカチュウ「いや、あいつ実際はタマゴ爆弾じゃないんだから当たっても平気だろ。」

ジョンは他の奴らにおもいっきり投げられ、ピカチュウ達の方へ向かってきた。

ゴスッ!!

しかし最後には狙いを外れて壁にぶつかりジョンは無惨にも下へ落ちた。

タマタマ(五郎)「おーいジョン、大丈夫か?われてないか〜?」

ピイーッ!!


笛を鳴らすルギア。

ルギア「タマタマチーム失格!!」

タマタマ(ルアジェナール=トレーグス)「な、何故だ!?」

ルギアは参加者リストを取り出した。

ルギア「お前ら、どうやら1匹のタマタマとして参加登録したようだな。だから体の一部であるあれ(ジョン)がマシンから落ち、地面に接触したので失格となる。」

タマタマ(マイケル)「しまった〜!!ならばジョンを投げなければよかった〜!!」

ルギア「タマタマチーム、退場!!」

ピカチュウ「・・・なんだったんだあいつら?」

プリン「さあ?1人でコントでもしたかったんじゃない?」


ピカチュウ「ふう、なんか誰にも会わないし退屈になってきたな・・・。」

レオン「なんなら運転変わってくれよピカチュウ君!」

フーディン「わっはっはっはっは!!見ろユンゲラー!ピカチュウ達がいるぞ!まあ私の占いではそこにピカチュウがいると既に分かっていたのだがな!!」

ユンゲラー「本当!?すごいや兄さん!!」

この男、フーディンの弟・ユンゲラーである。年齢は二つ下で、何故かあの駄目男フーディンを無意味に尊敬してしまっている。

フーディン「そうだろうすごいだろう?私の運転している限りテレポートを使わずとも勝利はゆるぎないのだ!!さあ、覚悟しろピカチュウ!!」

プリン「ピカチュウ君、この前おいしいって言ってくれてたクッキーまた作ってきたんだけど食べる?」

ピカチュウ「食べる食べる!」

レオン「ずるい!僕にも食べさせてくれよ!!」

プリン「大丈夫!はい、レオン君の分!でも運転終わってからね?」

レオン「わーい!ありがとう!」

ピカチュウ「もう、レオンも食いしん坊だなあ!」

ピカチュウ&レオン&プリン「あははははははははははははは!!」

フーディン「こらあああああああ!!私たちを無視するなあああああああ!!」

ユンゲラー「兄さん!前!前!コースアウトする!ああっ!看板にぶつかる!!」

フーディン「ん?ああっ!!しまったああああああああああ!!!」

ズドオオオオオン!!


ルギア「フーディンチーム、失格!!」

ヘラクロス「うおおおおおおおおお!!プリイイイイイイイイイン!!!」

ピカチュウ「あ、ヘラクロスだ!」

ズドオオオオオン!!


ルギア「続いてヘラクロスチーム(とはいってもヘラクロス一人だけ)、失格!!」

ピカチュウ「え?ズドーンってヘラクロスの奴、一体どうなったの?」

プリン「知らな〜い。」

レオン「(プリンちゃん・・・。さっきヘラクロス君が出てきた瞬間に手に持ってたビリリダマを投げつけたのを僕はこのバックミラーでしっかり見たぞ・・・。)」

ピカチュウ「あ、海が見えてきた!ここから水上コースみたいだね!」

ブルー「さあ、ほとんどのチームはそろそろ水上コースにさしかかっているようだぞ!ここでどれだけ差をつけるかが勝負所だ!!」

そして舞台は海へ・・・。
続く


戻る   次の話
[PR]動画