今日は終業式。2組の教室でピカノが最後のホームルームをしていた。
ピカノ「そんなわけで、今日で3学期も終わりだ!4月から2年生だぞ!」
ピカチュウ「ああ、やっとピカノのクラスから解放される・・・。この1年長かった・・・。」
ピカノ「そうかそうか。心配するなピカチュウ。お前はもちろん来年も俺が担任になってやるからよ。ワハハハハハ!!」
ピカチュウ「そ、それは勘弁してくれ・・・。」
ヘラクロス「(ああ、プリンと別のクラスになったら俺は、俺は・・・!!)」
プリン「(ピカチュウ君と一緒のクラスになれたらいいなあ・・・。)」
レオン「(ロコンさんと一緒のクラスになれたらいいなあ・・・。)」
オコリザル「(カラカラと一緒のクラスになったらぶっつぶす!!)」
フーディン「(私の占いでは次の私のクラスは1組だ!!)」
ミュウツー「(くそ、昨日カルピスの特売を逃したのは痛かった・・・。)」
みんなそれぞれ次のクラスに不安や期待をよせている。
ピカノ「あー、じゃあ今日のホームルームは終わり!机の中やロッカーの中身は持ち帰れよ!それじゃ!あ、そうそう。忘れてたけど通信簿はそこに置いてあるから勝手に取っていけ。」
「っておいっ!!」
みんな血相を変えて自分の通信簿を取っていった。
その後、ピカチュウとレオンとプリンは一緒に下校していた。
ピカチュウ「くそ、ピカノめ・・・。通信簿をなんだと思ってるんだ・・・。」
レオン「あーあ、僕、家庭科と技術の成績2だよ・・・・。体育は5だけど・・・。」
ピカチュウ「レオンは5があるだけまだいいよ。僕は音楽と美術が2だ・・・。くそ、しかし4以上が体育だけか・・・。プリンは?」
プリン「音楽と美術と家庭科は5だけど理科が2で・・・。」
ピカチュウ「それだけ5があればいいじゃないか。」
プリン「そう?でも主要教科(国語、数学、ポケモン学)は全部3だよ?」
ピカチュウ「僕だって3だよ・・・。レオンは?」
レオン「僕は・・・、数学が2・・・。」
ピカチュウ「え?なんだって?」
レオン「ああ、もう!そんな話はどうでもいいんだ!ところで二人とも春休みは何か予定ある?」
プリン「私は別に予定無いなあ・・・。春休みって短いし。」
ピカチュウ「僕はピチューとトゲピーと一緒に実家(親のいる家)に帰るよ。だから残念だけど春休みはレオン達と遊べないなあ・・・。」
レオン「そうなの?じゃあ始業式の日はどうする?何時に学校行く?」
ピカチュウ「ちょっと早めに行こうよ。8時に待ち合わせで。」
レオン「わかった。じゃあ8時ね!」
そして始業式の日。
ピカチュウ「ふう、いよいよクラス変えか・・・。」
プリン「緊張するね・・・。」
レオン「しかしみんな登校してくるの早いなあ・・・。僕達も少し早めに来たつもりなのに・・・。」
ピカチュウ「え〜と・・・僕は3組か。レオン達は?」
レオン「あ!僕も3組だ!よかった!ピカチュウ君と一緒だ!」
プリン「あ!私も3組!な〜んだ!3人ともまた一緒だね!」
ヘラクロス「お、俺は一緒じゃないよ・・・。」
ピカチュウ「うわ!ヘラクロス!!いきなり後ろから出てくるな!びっくりしただろ!」
レオン「ヘラクロス君、何組だったの?」
ヘラクロス「1組だよ・・・。ああ、プリンとはなばればれば・・・。ガクッ。」
ピカチュウ「(離ればなれって言いたかったのか?)うわ、ヘラクロスが倒れたぞ!しっかりしろ!!」
ヘラクロス「はれなばばばばばば・・・」
ヘラクロスは新学期早々保健室に連れて行かれた。
ピカチュウ「ふう、人騒がせな奴め・・・。僕達はどうする?」
レオン「とりあえず教室に行こうか?」
ピカチュウ達は新しい教室に向かった。
レオンは新しい教室に入ったとたんに態度が一変した。
レオン「ロロロロロロロロコンさん!!もしかして同じクラス!?」
ロコン「うん、よろしくね?」
レオン「ここここここちらこそよよよよよよよろしく!!」
ヤドラン「ようレオン。ちなみに俺も同じクラスだからよろしく。」
レオン「ヤ、ヤドラン君・・・。こちらこそよろしく・・・。」
うめぼし「僕もー。」
レオン「あ、うめぼし君。君も同じクラスか・・・。よろしくね。」
うめぼし「うむあー。」
レオン「???」
うめぼしの放った意味不明の言葉『うむあー』はよろしくという意味なのだろうとレオンは解釈した。
サンダース「おい、聞いたかエビワラー。カイリキーは2組でブースターと同じクラスらしいぞ。」
エビワラー「なにい!?それは本当かサンダース!ぬう、俺たちを差し置いてゆるせん!!ってことはサワムラーは?」
サンダース「あいつは1組だ。しかし納得いかないな。このカッコよくて日頃の行いもいい僕がブースターと同じクラスになれないなんて・・・。」
ピカチュウ「(あいつらも同じクラスか・・・。)プリン、後ろの方に座ろう?」
プリン「私、あまり目が良くないから前の方に座らない?」
ピカチュウ「プリンって視力悪かったっけ?そんな大きい目なのに。」
プリン「大きい目と視力の良さは関係ないでしょ!」
ピカチュウ「すいません・・・。」
ピカチュウとプリンは前の方に座った。
ガラッ。
ピカノ「ちゅーす!担任のピカノピカノ助だー!!ピカノって呼べ!!」
ピカチュウ「ぎゃあああああああああ!!!」
ピカノ「なんだピカチュウ、俺の顔を見たとたん叫ぶとは失礼だぞ?」
ピカチュウ「ま、またピカノと一緒なんて・・・。あああ・・・。」
プリン「ピカチュウ君・・・。今年も頑張ろう・・・ね?」
ピカチュウ「つーかピカノ助ってなんだよ・・・。」
ピカノ「かっこいいだろ?ピカノが名字でピカノ助が名前だ!がはは!!まあいつも通りピカノって呼んでくれていいんだけどな!さて、今日は例によって学級委員だけ決めて終わりだな!」
ピカチュウ「僕はやらないぞ?」
ピカノ「なに!?ちっ・・・。さすがに勘が鋭くなったな・・・。じゃあプr」
プリン「やりません。」
ピカノ「ぬ・・・、そうか?」
レオン「ピカノ先生!僕やります!!!」
ピカノ「なに?レオンが?そうか。じゃあ頼んだ。」
ピカチュウ「(レオン・・・ロコンさんの好感度上げる気だな・・・。目が本気だ・・・。)」
ピカノ「よし、じゃあ今日のホームルームは終わりだ!これから1年はじけていこうぜー!!!」
こうして2年生新学期が始まった・・・。
続く
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