そんなわけで今日は2月14日。バレンタインデー。
ポケモン学園の男子もそわそわそわそわしてます。
レオン「見てよピカチュウ君!朝からいきなり5個もチョコもらっちゃったよ!」
ピカチュウ「ちぇ、やっぱすごいなあ、レオンは。ボクはまだ3個だよ。」
レオン「でもさあ、まだロコンさんからは無いんだ。くれるといいなあ・・・。」
まったく贅沢な会話である。
フシギダネ「いいよな、お前らは幸せそうで。オレは0だ。」
レオン「う、フシギダネ君・・・。」
フシギダネ「ケッ。バレンタインなんて嫌いだ・・・。」
そういうとフシギダネは自分の席に戻っていった。
実際にはフシギダネタイプの方が多いというのが現実である。
プリン「おはようピカチュウくん、レオンくん!はい、これ私とププリンから!」
ピカチュウ「あ、プリン。どうもありがとう。」
レオン「ありがとうプリンちゃん。」
ヘラクロス「プリン!おはよう!!」
プリン「あ、ヘラクロス。おはよう。」
ヘラクロス「・・・・・・・・・・。」
プリン「・・・・・・・何?」
ヘラクロス「ガーーーーーーン!!」
プリン「嘘嘘!ちゃんと(あげないとうるさいから)あんたの分も(ピカチュウ君達と違って市販のだけど)用意してるわよ!はい!」
ヘラクロス「うおおおおおおおおおおお!!うおおおおおおお!!!うおおおおおおおおお!!!」
ヘラクロスはうれしさのあまり言葉を失った。
ピカノ「あー、学校中が甘い香りでぷんぷんしてるなー。」
ピカノがホームルームのために教室に入ってきた。
ピカノ「で、男子は女子からもらうもんもらったか?え?俺?俺は10個ももらっちまったぜ!がはは!!これも教師の特権だな!」
ピカチュウ「・・・誰もお前に何個もらったかなんて聞いてないっての・・・。」
ピカノ「じゃ、今日のホームルームは、男子諸君に何個もらったのか聞いてみるタイムだ!よし、ピカチュウからどんどん言っていけ!」
こうしてチョコもらってない人にとってはまさに拷問といえる朝のホームルームが終わった。
ピカチュウ「ねえレオン、ちょっと他のクラスの様子も見てこない?」
レオン「そんなこと言ってチョコもらいに行く気だね!よし、行こう!」
ピカチュウとレオンが廊下に出ると、そこにはサワムラー達がいた。
サワムラー「サンダース!しっかりしろおおおおお!!」
エビワラー「サンダース!死ぬなあああああ!!」
カイリキー「サンダース!元気を出せえええええ!!」
ピカチュウ「あ、サワムラー達。君達はいつも一緒だねえ。で、何を廊下なんかで騒いでるの?」
エビワラー「サンダースが未だにチョコを一個ももらってないってしょぼくれてるんだ。」
サワムラー「こいつ、ナルシストだからな。よほどショックだったに違いない。」
ピカチュウ「そうなの?ねえサンダース、まだ分からないじゃん?放課後までに1個くらいもらえるかもよ?」
サンダース「・・・・・・・フッ。1個だと?このかっこいい僕が1個?うめぼしでさえ可愛いとか言われて3個ももらっているのにこの僕が1個だと・・・?フ、フフフフフフ・・・。」
ピカチュウ「ダ、ダメだ、完全にしょげちゃってる。」
レオン「カイリキー君達はもらったの?」
カイリキー「いや、全然。でもなれてるし。」
サワムラー「サンダース!俺が今度サワムラー特性チョコを作ってやるから元気だせ!」
サンダース「・・・・・・・・・。」
「おーい!サンダース〜!」
サンダース「・・・。誰かと思えば1組のウソッキー(初登場)か。何の用だ?僕は今あまり話しかけて欲しくないのだが。」
ウソッキー「それがよー、女子からサンダース君にこのチョコ渡してくれって頼まれたんだ!やっぱいいねー、かっこいい奴は!うらやましい!じゃ、確かに渡したからな!」
ピカチュウ「ほら、よかったじゃないかサンダース!この調子で100個くらいもらえるって!」
サンダース「フ、まいったなあ。直接渡してくれればいいのに。まったく、みんな恥ずかしがり屋なんだから。さて、誰からかな・・・。」
サンダースはチョコの包装紙を開けた。
サンダース「お、手紙だ。なになに・・・。『騙されたな!嘘だ!バーカ!!お前の分のチョコなんてねえよ!Byウソッキー』フ、フフフフフ・・・。ちょっとあいつに二度蹴りを食らわせてくるよ。」
ピカチュウ「お、落ち着けサンダース!ウソッキーもちょっとした冗談でやっただけだって!」
サンダース「フ、そうだな・・・。僕としたことがついついはしたないマネをしてしまう所だったよ・・・。」
しかし、すぐ側で1組のモテモテ男、ペルシアンがチョコをもらっていた。
「ペルシアン君・・・、あの、このチョコを・・・。」
ペルシアン「ああ、ありがとう。嬉しいよ。」
サンダース「フ、フフフフフフ・・・。」
エビワラー「だ、大丈夫大丈夫!お前の方がかっこいいから!」
「ペルシアン様〜!私のチョコも受け取って〜!」
ペルシアン「ああ、ありがとう。」
サンダース「フ、フフフ・・・。」
「ペルシアン様〜!」
ブチッ
サンダース「いいかげんにしろおおおおおおおおおおおおおお!!!」
サンダースはとうとうキレた。
サンダース「てめえペルシアン、調子に乗るなよこの野郎!!貴様、今ので何個目のチョコだ?」
ペルシアン「ん?20個目だけど?」
ペルシアンはサンダースの二度蹴りで5メートルくらいふっとんだ。
サンダース「・・・この世のチョコをもらってる奴を全員ぶっとばしてくる。」
カイリキー「待て!馬鹿なことはやめろ!!」
そこに、二羽のポケモンが勝手に窓から侵入し、割って入ってきた。
ホーホー「フハハハハハハハ!!それは良い考えだ!!我々も協力するぞサンダースとやら!」
サンダース「ん?貴様らはホーホーとオニスズメとかいう奴らか。」
オニスズメ「我々もチョコがもらえなくてイライラしていたのだ。この世のモテる奴を全員ぶっとばせば我々にもチャンスがやってくるかもしれん。」
サンダース「よし、じゃあさっそく・・・おい、そこを歩いているミュウ!貴様、チョコはいくつもらった?」
ミュウ「え?に、2個だけど?」
次の瞬間、ホーホーとオニスズメのつつく攻撃乱れ撃ちとサンダースのミサイル針でミュウはボコボコにされた。
ミュウ「も、もらったと言ってもトサキント君(お釜)にもらった1個とママにもらった1個だけなのに・・・。」
レオン「ピカチュウ君、僕たちも狙われるかもしれないから逃げよう!」
ピカチュウ「その方が良さそうだね・・・。(汗)」
サンダース「うおおおおおおおお!!チョコもらった奴はどいつだあああああああああ!!!」
サンダース、ホーホー、オニスズメは「泣く子は何処だ」と言うナマハゲのごとくチョコもらった奴を探しに行った。
続く
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