ピカチュウ達が入学して1週間が経った。
授業や給食も始まり、周りもだんだん仲良くなってきてクラスの雰囲気が完成される時期である。
しかし、ピカノと騒いでばかりのピカチュウはクラスのみんなから避けられ、友達があまり出来なかった。
その中、仲良くしてくれたのはプリンと、隣の席の同じピカチュウ族の少年だった。風になびく頭の毛が特徴的だ。
そのピカチュウは名をレオンといい、昔は人間に飼われていたらしい。レオンというのは、その時に付けられた名前である。
そしてそんなこんなで、今日も一日が終わりある日の放課後のことだった。
レオン「ねえピカチュウ君、部活の見学に行くんだけど一緒に行かない?」
レオンがピカチュウに部活見学の誘いにきた。
ピカチュウ「いいけど、何処を見学するか決めてるの?」
レオン「特に決めてないよ。だから適当に面白そうな部を回ろうと思って。折角だからプリンちゃんも一緒に誘って行こうよ。」
ピカチュウは何故か表情を曇らせた。
ピカチュウ「ああ、プリンね・・・。」
レオンは不思議に思い、ピカチュウにたずねた。
レオン「どうかしたの?」
ピカチュウ「それがさ、最近プリンの奴、カブトムシみたいな奴と仲がいいみたいでさ、さっきも一緒に帰っちゃったんだ。」
レオン「そ、そうだったの・・・。」
場が気まずい雰囲気になり、まずいと思ったレオンはすぐに話題を戻した。
レオン「えっと・・・じゃあ二人で行こうか・・・。」
ピカチュウ「うん・・・。」
なにはともあれ二人で部活見学に向かった。
レオン「まずはバスケ部を見て見ようよ!」
ピカチュウ「レオン、バスケが好きなの?」
レオン「ちょっとね、興味があるんだ。ほら、あれがバスケ部じゃないか?」
そこではゴーリキーやゴルダック、リングマなどの体格のいいポケモン達がバスケをしていた。
ピカチュウ「ねえレオン、これじゃ僕たちには無理そうじゃない?」
レオン「そ、そうだね・・・。」
ピカチュウ「ねえ、次は陸上部に行ってみない?」
レオン「それなら大丈夫かもね。行ってみようか。ピカチュウ君、足に自信でもあるの?」
ピカチュウ「まあ多少はね、あ、あれがりくじょ・・・。」
そこではギャロップやウィンディ、ドードリオなどの足の速そうなポケモンばかりがいた。」
レオン「これも無理そうだね・・・。」
ピカチュウ「そうだね。でもまいったな。これじゃ僕たちの体格で入れる部活なんて限られてるよ。」
ピカチュウとレオンは肩を落とした。
レオン「じゃあ文化部の方を見学してみようか。科学部なんてどう?」
ピカチュウ「あんまり気が進まないけど・・・行ってみようか?」
二人は理科室へ向かった。
レオン「失礼しまーす。」
「はーい、じゃあ今日はネズミの解剖をしまーす。」
「はーい、先生!!」
二人はすぐさま理科室の扉を閉めた。二人はネズミポケモンなのでショックも大きかった。
レオン「ピカチュウ君、ここはやめようね?」
ピカチュウ「当たり前だー!!(汗」
どうなる部活見学・・・。
続く
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