ポケモン学園も今日から冬休み。そして今日はクリスマスイブ。

ピカチュウもポケモン学園のみんなにクリスマスパーティーに招待されました。

ピカチュウ「ピチュー、トゲピー、準備はできた?」

ピチュー「は〜い。」

プリン&レオン&ププリン「ピカチュウく〜ん!!」

ピカチュウ「プリンとププリンちゃんとレオンだ。ほら、行こう。」

ピチュー&トゲピー「わーい!!」

この時はみんなまだ知らなかった。

まさかあんなクリスマスになろうとは・・・。


ピカチュウ「しかしポケモン会館のパーティー会場まで借りるなんて本格的だよね。」

レオン「キレイハナさんがお金出して借りてくれたらしいよ。やっぱお金持ちは違うよね。」

プリン「ねえ、ところでピカチュウ君とレオン君は何のプレゼント持ってきたの?」

ピカチュウ「プレゼント?」

プリン「うん。プレゼント交換会のプレゼント。」

ピカチュウ「・・・何それ?ピチューとププリンちゃんとトゲピーとレオンは持ってきたの?」

ピチュー&ププリン「持ってきたー!!」

トゲピー「トゲー!!」

レオン「当然だよ。」

プリン「ピカチュウ君もしかしてプレゼントを・・・」

ピカチュウ「うん、持ってきてない・・・。(汗)」

レオン「どうするんだよ!招待状に書いてあったじゃん!これじゃ演劇の時と同じだよ!!」

ピカチュウ「ど、どうしよう・・・。仕方ない、そこで買ってくるからちょっと待ってて!」

ピカチュウは急いでどこかへ走っていった。

レオン「まったく・・・。」


そんなこんなでプレゼントを購入し、パーティー会場に到着したピカチュウ達。

ピカノ「よおピカチュウとレオンとプリン!!うっひゃひゃひゃひゃひゃ!!よく来たな!!楽しもうぜえ〜!!」

ピカチュウ「う、ピカノ・・・。もう酔っぱらってるよ・・・。」

ピカノ「ああ!?まだ酔ってねえぞオレは!なあリザードン先生!」

リザードン「ったりめーだ!!まだほとんど飲んでねえぞ!」

ピカチュウ「(飲んでるなこりゃ・・・。)」

司会のブルーが進行を始める。

ブルー「では、参加者が揃ったようなのでポケモン学園主催クリスマスパーティーを始めたいと思いm

?「おいピカチュウ!待て!!まだ我々がいるだろうが!!」

?「その通り!!我々を忘れるな!!」

ピカチュウ「ああっ!!ホーホー隊とオニスズメ隊!!お前らは招待されてないだろうが!!(つーか何故に僕を名指し?)」

ホーホー「なにい!?我々だけ仲間はずれか!!ならばこのパーティー、荒らしてやってもいいのだぞ!!」

ピカチュウ「わかったわかった!!ただし!部下達は入れちゃダメだからな!!会場があふれかえっちゃうから。」

ホーホー「おお、話が分かるようになったではないか。」

オニスズメ「よし、ではお前らはさっさと退却せよ!!」

ホーホーとオニスズメの両隊長は部下達に大ブーイングを受けながらパーティー会場へ入ってきた。

ブルー「では、改めてパーティーを始めたいと思います。まずは、校長先生のお話です。」

オコリザル「はぁ!?ふざけんな!!ここは学校じゃねえんだぞ!!ひっこめ!!」

ブルー「では、省略します。では、乾杯に移りたいと思います。では、ピカノ先生、乾杯の挨拶を。」

すでにピカノは足がふらふらしていた。

ピカノ「あ〜・・・ひっく。じゃあいくぞ〜。メリークリスマース。あけましておめでとー!!かんぱーい!!」

「メリークリスマース!!かんぱ〜い!!!」

誰もピカノの『あけましておめでとう』につっこまず、乾杯が行われた。

ピカチュウ「よーし、食べるぞー!!」

ライチュウ「ああ、うまいうまい。」

サワムラー「おい、サワムラー特性クリスマスシチューを作ってきたんだが食べるか?」

エビワラー「誰が食べるか!!」

おいしそうにがつがつ食べる一同。

ヤドラン「おお、サンタとトナカイだ!!サンタとトナカイが来たぞ!!」

ピカチュウ「は?何処に?」

サンタ「ははは!!サンタのおじさんじゃー!!ひっく。」

ピカチュウ「ってピカノ!!何やってんだお前!!いいかげん酔いを醒ませ!!」

ピカノ「いやいや、わしはサンタじゃ!!みろ!トナカイもこの通り!!」

しかし、そこにいたのは角の飾りと真っ赤なお鼻の飾りを無理やりつけられたポケモンだった。

サンダース「やめろ!かっこいいボクにアホなことをさせるな!この角の飾りを取れ!」

ペルシアン「・・・・・・・・・・・。(初登場なのに・・・。)」

ピカチュウ「サンダースと1組のペルシアンか・・・。」

ピカノ「ほらほら、プレゼントだよー!!」

子供達「わ〜い!!」

ピチュー達幼児はプレゼントと聞いてとんでいってしまった。

幼児達の中にうめぼし君とたまっち君が混じっていたような気もするが。

ピカチュウ「おい!何が入ってるか分かったもんじゃないぞ!!」

ピカノ「人聞きの悪いことを言うな!これはおかしだぞ!!」

ピカチュウ「あ・・・そうなの?元からサンタ役の予定だったのね・・・。」

ブルー「じゃあサンタさんも来たところで隠し芸大会に移ります!!まずはカイリキー君とエレキッド君の漫才です!!」

カイリキー「どうもー。カイリキーでーす。」

エレキッド「どうもー。エレキングでーす。」

カイリキー「なんでやねんっ!!」

ズゴッ!!

カイリキーに思いっきりどつかれたエレキッドは打ち所が悪く、泡を吹いて倒れた。

ブルー「えー・・・続行不可能なようなので次に移ります。3組のメタモン君のものまねでーす。」

メタモン「どうも。メタモンです。では、ミュウツー君のまねをします。」

うにょうにょと動くメタモン。

オコリザル「ふざけんな!!変身してるだけじゃないか!!引っ込めー!!」

ブルー「えー・・・次はたまっち君の手品です。」

たまっち「わはは。たまっちですもん。では、タネも仕掛けもありませんもん。この剣を飲んで見せますもん。」

ライチュウ「おお、やれやれー!!」

ごくり。

ライチュウ「おお、すごい!!本当に飲んだ!!」

ボリ、ボリ・・・

腕時計「オイ、食ベテドウスル。」

たまっち「あーあ。ばらしちゃダメだもんよ腕時計君。」

一同「・・・・・・・・・・・。」

ブルー「・・・。次はプレゼント交換会に移りたいと思います。では、皆さんくじを引いてください。」

このプレゼント交換会はなにぶん人数が多いため、各自持ってきたプレゼントに番号がつけられ、後のくじびきで引いた番号によってもらえるプレゼントが決まるという画期的なシステムである。

ピカチュウ「え〜と・・・ボクは17番か。なにかな?」

ピカチュウは17番のプレゼントを手にした。

ピカチュウ「お、でっかい!!やった!何かな?」

エーフィ「あ、それは私の出したプレゼントですね。」

ピカチュウ「エーフィさんの?ってことは・・・。」

中には高性能掃除機が入っていた。

ピカチュウ「あ、ありがたく使わせてもらいます・・・。」

エーフィ「はい。喜んでもらえたようで何よりです。」

ピカチュウ「・・・・・・・。ねえ、レオンはどうだった?」

レオン「・・・何これ。『祝』って墨で書いてある色紙・・・。」

ピカチュウ「またずいぶんと・・・。」

レオン「一体誰だよ!こんな物出してるのは!」

?「・・・俺。」

ピカチュウ「うわ、うちのクラスのカブトプス君。なんで?」

カブトプス「クリスマスっていかにも西洋風だから日本風な物を、と・・・。」

ピカチュウ「そうか・・・。ピチューとトゲピーは?」

ピチュー「なんか写真が入ってたー。」

ピカチュウ「写真?ちょっと見せて。なになに?寝顔写真コレクション!?」

?「いいでしょ?私のですよ、それは。」

ピカチュウ「お前はいつぞやの写真部のゴースト!!こんなのいつの間に撮ったんだよ!」

ゴースト「皆さんが寝てる間にちょっと忍び込んで・・・。ほら、私ゴーストポケモンなので壁抜けできるんですよ。あははははは。」

ピカチュウ「盗撮じゃないか!!やめろよそういうの!!」

トゲピー「トゲトゲー!」

ピカチュウ「トゲピーのは・・・ってうわあああああ!!なんだよこれミミズじゃないか!!」

オニスズメ「私が出した。うまいぞ。」

ピカチュウ「変な物入れるな!トゲピーに悪影響だろ!!」

ミュウツー「私のにはハムスターが入っていたぞ。」

ピカチュウ「あ、ミュウツー君。良かったじゃないか。動物好きなんだろ?」

ホーホー「ああ、そのハムスターなら私が入れた。」

ミュウツー「ホーホーが?ありがたく飼うことにするよ。名前はハムちゃんで。」

ホーホー「そうか。喜んでもらえて何より。まあ大事にしてくれ。(私もこれは食用のつもりだったんだがな・・・。)」

ピカチュウ「プリンは何が入ってた?」

プリン「ミュウ君の出した参考書セット・・・。」

ピカチュウ「そりゃあまた・・・。」

ヘラクロス「プリーン!!」

プリン「あ、ヘラクロス。なによ、何か用?」

ヘラクロス「プリンのメッセージ付き手作りクッキーはオレがゲットしたぜー!!わーい!わーい!!」

プリン「がーん!せ、せっかく作ったのに・・・。」

ピカチュウ「なんてメッセージが付いてたの?」

ヘラクロス「『とてもおいしく出来たので残さず食べてね! メリークリスマス♪ プリンより』だって。」

ピカチュウ「そ、そうか。よかったね・・・。」

「ぎゃああああああああ!!!」

ピカチュウ「な、なんだなんだ!?どうしたフシギダネ!?」

フシギダネ「これ!これ!なんか箱の中に小さいゼニガメが入ってた!!」

ピカチュウ「なになに・・・。『♂です。かわいがってあげてください。』だって。誰だ?こんなことした奴は。」

フシギダネ「27番!27番に置いた奴だよ!!」

ピカチュウ「え?27番?その番号は僕が置いたプレゼントのはず・・・。」

ヤドラン「ん?これか?なんか余ってるぞ。」

ピカチュウ「あ、それそれ!ペン一本とコンビニのおにぎりとセロハンテープ!」

サンダース「(・・・何故セロハンテープ?)じゃあ誰かがどさくさに紛れてプレゼントをすり替えたようだな。誰だ?」

むろん、誰も名乗り上げることはなかった。

サワムラー「どうするんだ?このゼニガメ。」

ブースター「・・・フシギダネ君、引き取ってあげれば?」

フシギダネ「な、何を言い出すんだよブースター。」

ロコン「そうね。フシギダネ君になついてるみたいだから捨てるのはかわいそうだし。どうせ一人暮らしでしょ?」

フシギダネ「そ、そんな!ロコンちゃんまで!んなこといっても俺には無理だって!」

子ゼニガメ「新しいパパー。」

子供ゼニガメはフシギダネにすり寄ってきた。

フシギダネ「は!?俺は新しいパパじゃないっての!ゼニガメなんてそこにいるうめぼし一匹で充分だ!」

うめぼし「ふえ?なんで僕が関係するの?」

フシギダネ「うるさい!これでも食ってろ!!」

フシギダネはうめぼしの口に梅干しを無理矢理押し入れた。

うめぼし「ぎゃあああああ!!酸っぱいいいいいいいい!!」

子ゼニガメ「パパー。」

フシギダネ「お前もいいかげんにしろ!!俺はパパじゃない!!どっか行け!!」

子ゼニガメ「うえええええん!!パパあああああ!!」

女性A「ひどいわフシギダネ君!」

女性B「こんな子供相手に!!」

女性C「かわいそうよ!!」

女性陣にさんざん言われまくるフシギダネ。

フシギダネ「ま、待て!泣くな!分かった!親が見つかるまではうちに置いてやる!だから泣くな!!」

子供ゼニガメは泣きやんだ。

子ゼニガメ「わーい!パパー!」

フシギダネ「・・・・・・・・・・・・・。」

ピカチュウ「大変だな、フシギダネ・・・。」


ブルー「え〜、気を取り直して隠し芸の第2部に移りたいと思います!!ピカチュウ君、どうぞ!!」

ピカチュウ「はぁ!?僕は出るって言った覚えはないぞ!!」

ブルー「オコリザル君とカラカラ君のプロレスをやるつもりだったんですけど、カラカラ君がさっきのどさくさに紛れて何処かに消えてしまったので演劇大会で大活躍してくれたピカチュウ君よろしく。」

ピカチュウ「まいったな・・・。ええ、と・・・。ピカチュウです。じゃあ、ミュウのまねをしまーす。」

カイリキー「おお、やれやれー!!」

ピカチュウ「『ピカチュウ君、授業はもっとマジメに受けるべきだよ!それにピカノ先生にもちゃんと敬語を使うべきだよ!!』」

一同「わははははははは!」

ミュウ「ピ、ピカチュウ君!!そうやって人の注意をお笑いのネタにするなんていいことだと思ってるのかい!?」

ライチュウ「おお、本物乱入だー!!」

ブルー「ええ、ミュウ君とピカチュウ君がもめてる間に、次に移りまーす。3組担任のプクリン先生の歌でーす。」

プクリン「きゃははははははは!!プクリン先生でーす!!歌いま〜す!!ひっく。」

レオン「プ、プクリン先生がメチャクチャ酔ってる・・・。いつもはおとなしい先生なのに・・・。」

リザードン「ひっく!ぎゃははははは!!いいぞプクリン先生!やれやれー!!ひっく!!」

ピカノ「がははははは!!プクリン先生、脱げー!!(・・・何を?)」

ヤドラン「プクリン先生に酒を飲ませたのはあいつらだな・・・。」

フーディン「むう、私の占いに良くない相がでている・・・。」

キレイハナ「あらフーディン。あなたの占いでも当たることがあるんですね。おそらくプクリン先生が歌うとみんな歌う攻撃の効果で寝てしまいますね。ちょっと!あの人を止めなさい!!」

キレイハナのガードのルギアはプクリン先生を捕まえて医務室へ連れて行った。

プリン「ねえレオン君、あのガードって前は救助隊やってなかった?」

レオン「ええっと・・・。僕の記憶では確かプールの監視員もしてたような・・・。何者なんだろう・・・。」

ブルー「さて、隠し芸のプログラムも終了したようなのでそろそろお開きと言うことにします!みなさん、よいクリスマスを!!」

ラプラス「ラプラスーーー!!!」

レオン「ん?なんだなんだ?」

ラプラスが突如会場に乱入してくる。

ラプラス「ラプラスーーーーーーーーッ!!!!!(怒)」

レオン「は、はぐれポケモンのラプラス君!な、なんかすごく怒ってない?」

プリン「呼ばれなかったからじゃない?」

レオン「そ、そうか。ラプラス君落ち着いて!」

みんなでラプラスをなだめる。

ラプラス「ラプラスーーーーー!!!(怒)」

プリン「だから暴れるなーーーーーっ!!!」

ガラガラガラ・・・

セットが崩れてくる。

レオン「うわあああ!!危ない!!」




ドッカーーーーーーーーーン!!!




プリン「なに!?今の爆発!」

レオン「ビリリダマ君がセットの下敷きになって爆発したんだ!」

さらに、カーテンなどに爆発の火が燃え移りはじめた。

フシギダネ「うわ、火だ!火事だ!!!」

子ゼニガメ「うえええええん!!怖いよー!!」

ゲンガー「OH!イッツ ファイアーーーーー!!!ヘーーーーールプ!!」

レオン「ゲンガー君も暴れないで!!あー!もう訳がわからん!!んがあああああああ!!!」

オコリザル「うお、レオンが暴れ出した!!」

ピカチュウ「ん?なんかスゴいことになってる!!おいミュウ!言い争ってる場合じゃないんじゃないか!?」

ミュウ「え!?うわ、なんだこれは!!火事になってるじゃないか!!」

シンタロウ「アー、イケマセンナア。ワタシノノンデイタオイルニインカシマスゾ。」

ピカチュウ「シンタロウ!!オイルなんか飲んでたのか!?」

たまっち「シンタロウはオイルで動いてるから当たり前だもん。」

ホーホー「うわあああ!火が!!火が!!!オイルに引火した!!」

ミュウ「落ち着くんだ!速く逃げるんだ!!あ、なにしてるんですか先生達!!」

ピカノ「ひっく!なんだ、キャンプファイアーか!いいねえ。」

ミュウ「んなのんきなこと言ってないで速く逃げてくださいよ先生!!」

?「あ〜・・・なんかトイレに行ってる間にすごいことになってるなあ・・・。」

ピカチュウ「ん?誰?」

ドガース「ドガースです。」

ピカチュウ「ドガース!!?」

気付いた時には既に遅かった。ドガースの周りにまとわりついているガスは火に引火し、大爆発を起こした。




ヒトカゲ「臨時ニュースです。ニュースキャスターのヒトカゲです。ただいま、ポケモン会館にて大爆発が起こった模様です。いったいどういう状況なんでしょうか。現場のルギアさん?」

ルギア「はい、こちらポケモン会館です。ただいま消火活動が終わった模様です。あ、中から誰か出てきました!カイリュー族のようです!黒こげですが無事なのでしょうか?あなた、大丈夫ですか?」

ピカノ「メリ〜クリスマ〜ス!ヒック!」

ピカチュウ「ああ、もういやだ・・・。」








本日の被害者(逃げ遅れ)・・・ピカチュウとミュウ(二人で途中までもめていたため)、レオン(暴れていたため)、ピカノとリザードンとプクリン(酔っていたため)、ドガース(自分のガスに引火したため)、カラカラ(オコリザルとのプロレスがイヤで隠れていたため)、ラプラス(暴れていたため)

本日の被害物・・・寝顔写真集、ミミズ、高性能掃除機、『祝』と墨で書かれた色紙、子供ゼニガメの入ってた箱、参考書セット、ペン、コンビニおにぎり、セロハンテープ、他多数
続く


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