朝。

今日もサワムラー、エビワラー、サンダース、カイリキーのブースター愛好4人組がブースターの登校を待っていた。

ロコン「あ、サワムラー君達ー!おはよー!」

サワムラー「おお、ロコンちゃん!おはよう!!ん?ブースターは?いつも一緒に登校してるじゃないか。」

ロコン「それがね、今日はね・・・。」


サワムラー「なにいいい!!?ブースターが病気で寝込んでて学校に来れないだとおおおおお!?」

エビワラー「うおおおおおおおおん(泣)、なんてことだ!ブースターーー!!」

サンダース「くそ、ボクがいて何故こんなことに・・・。」

カイリキー「ぐおああああああ!!ブースタああああああああ!!!」

ロコン「ちょっと!落ち着いて!!ただの風邪だって!」

サワムラー「そうはいかん!!ブースターが病気なのに黙っていられるか!!」

サンダース「もちろんだ!看病しに行くぞ!!」

カイリキー「よっしゃああああああ!!」

ロコン「ちょっと!4人とも学校はどうするの!?」

サワムラー「欠席っていっておいてくれ!じゃ!」

ロコン「ええ!?ちょっと待って!ねえ!」

ロコンの言うことも聞かず、あっという間に4人はブースターの家に向かっていってしまった。


サワムラー「ブースター!!大丈夫か!?」

ブースター「み、みんな!?どうしたの!?学校は!?」

カイリキー「ブースターが寝込んでるってのに学校なんか行ってられるか!!」

エビワラー「そうだそうだ!!」

サンダース「ブースター!一人なのか!?」

ブースター「うん。お姉ちゃんは学校だし・・・。」

サンダース「そうか・・・。ブースターはエーフィ姉さんと二人暮らしだったな・・・。」

カイリキー「とにかく!俺たちが来たからには安心してくれ!!付きっきりで看病するぞ!!」

ブースター「あ、ありがとう・・・。」

カイリキー「ところでブースター!熱はどれくらいあるんだ?」

カイリキーはブースターのおでこに手をあてた。

カイリキー「どあっちゃあああああああああああ!!!!!!」

ブースター「だ、大丈夫!?私の体温、今は1200度くらいあるんだよ!?」

サンダース「さすが炎ポケモン。体温の高さも一級品だ。」

カイリキー「うおおおおおおおおお!!!先に言ってくれ!!水!水!!水!!!」

サンダース「暴れるなカイリキー。水ならここだ。」

カイリキー「うおおおおおおおおおおお!!!」

カイリキーはバケツに入った水を何故か頭から思いっきりかぶった。

サンダース「まったく・・・。下手なことをするからそういうことになるんだ。さあブースター、今は安静に寝てなきゃダメだ。カイリキーはほっといても大丈夫だ。」

サンダースはブースターをベッドに寝かしつけた。

サワムラー「ちっ。またサンダースがかっこつけてんじゃねえか。よし、ブースター!!何か俺にして欲しいことはないか!?」

ブースター「うん・・・。ちょっとお腹が空いたかな・・・。朝は食欲無くてあまり食べてなかったから・・・。」

サワムラー「よっしゃ!なら俺が何か作るぜ!!」

カイリキー「サワムラーが?ちゃんと食える物が出るのか?」

サワムラー「なにい!?俺の料理の腕を知らないのか!?よし、見てろ!」

サワムラーは台所に向かった。

30分後・・・


サワムラー「できたぞ!!サワムラー特製健康おじやだ!!」

サンダース「・・・なんか変な臭いがするが食えるのか?おい、エビワラー、試しに食って見ろ。」

エビワラー「な、なんで俺が!?」

サンダース「さっきから活躍してないのはお前だけだろう。」

カイリキー「そうだ!俺なんか大やけどまでしたのに!!」

エビワラー「マジかよ・・・。じゃあ、いただきます・・・。」

エビワラーはサワムラー特性健康おじやを口にした。

エビワラー「・・・・・・。」

サワムラー「どうだ?」

エビワラー「ぐはぁっ!!!」

エビワラーは倒れた。

カイリキー「エビワラー大丈夫か!!」

エビワラー「がはっ!こ、これは食い物じゃない!!」

サンダース「おい!サワムラー!!一体何を入れたんだ!!」

サワムラー「なにって米だろ、卵だろ、ネギだろ、唐辛子だろ、タバスコだろ、豚肉だろ、しいたけだろ、こんぶだろ、梅干しだろ、カレー粉だろ、とろろだろ、納豆だろ、りんごだろ、柿だろ、わかめだろ、大根だろ、ほうれん草だろ、ピーマンだろ、ニンジンだろ、トマトだろ、なすだろ、バナナだろ、海苔だろ・・・。え〜と、他には・・・。」

サンダース「もういい!手当たり次第入れればいいってもんじゃないだろ!闇鍋か!」

サワムラー「・・・そうか?でも健康にはなれそうじゃん?」


ガチャ・・・

エーフィ「・・・なんですか?この有様は。」

サワムラー「おお、エーフィ姉さん!お帰りなさいませ!!実は俺たち、ブースターが風邪と聞いて看病に来たんすよ!」

エーフィ「それはありがとう。でも部屋や台所がずいぶんちらかってるようですね。」

エビワラー「ああ、それはその・・・。看病の時にいろいろありまして・・・。」

エーフィ「言い訳は聞きたくありません。今すぐ片づけなさい。」

4人「はっ、はいっ!!わかりました!!」

真顔なのに恐ろしいエーフィの迫力に乱暴者のカイリキーでさえも素直に従うしかなかった。

ブースター「お姉ちゃん・・・、もう学校は終わったの?」

エーフィ「冬休み前で今日から午前中授業のみしか無いんです。さあ、病院に行きますよ?」

ブースター「うん・・・。」

エーフィ「ではあなた達、私たちは病院に行って来ますから掃除はよろしくお願いしますね?逃げたら承知しませんよ?いいですね?

「はっ、はいっ!!わかってますっ!!」

その後、ブースターは風邪薬をもらって安静にしてすぐに元気になったそうだ。




その頃、主人公のピカチュウは一人でムカついていた。

ピカチュウ「くそ、出番が無かった・・・。」


続く


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