今日もいつもと変わらない朝。ピカノがホームルームを始めた。

ピカノ「ほら、みんな席に着け!えー、突然だが、今日は転校生がやってきた!」

突然のことに、ざわめく教室。

フーディン「よし、私の占いでは可愛い女の子とみたぞ!」

キレイハナ「いえ、私の占いでは男です。」

フーディンとキレイハナが共に占い(と、いうか予知)を始める。

ピカノ「うむ、転校してきたのはアメリカ生まれでアメリカ育ちの男だ。」

キレイハナ「ね?男でしょ?」

フーディン「ぬう・・・。今日は調子が悪いな・・・。」

ピカノ「お前の占いに調子のいいときなんてあるのか?まあいい。ゲンガー君、カモーン!」

ピカノが呼んだとたん、真っ黒いポケモンが入ってくる。

ゲンガー「ハロー!!マイネーム イズ ゲンガー!!」

ヘラクロス「うわあ英語だ!!何を言ってるのか分からん!!」

ピカチュウ「このくらい授業でやったレベルの英語だろ!」

ピカノ「よし、席はミュウツーの隣だ。あそこだ。わかるな?」

ゲンガー「オーケーオーケー!ハロー ミスターミュウツー!マイネーム イズ ゲンガー!!」

ミュウツー「うわ、寄るなゴーストポケモンめ!あっちにいけ!」

お化け嫌いのミュウツーはゴーストポケモンのゲンガーも苦手なようだ。

ゲンガー「オーノー!ミーのことキライなんデ〜スか?」

ミュウツー「なんだ、日本語しゃべれるのか。とにかく、ゴーストポケモンはキライだ!あっちにいけ!」

ゲンガー「キラわれてしまいマ〜シた。とてもカナしいデ〜ス。」

ミュウ「ミュウツー君!いきなり差別してはいけないよ!」

もちろん、出てきたのはミュウである。

ゲンガー「ユーはミーのことキラいじゃないデ〜スか?」

ミュウ「もちろんだよゲンガー君!僕と君は今日から友達だ!」

ゲンガー「オー!ミスターミュウ!!マイフレ〜ンド!!」

ゲンガーはミュウをおもいっきり抱きしめた。

ミュウ「ゲ、ゲンガー君、苦しいんだけど・・・。」

レオン「ピカチュウ君、あれどう思う?」

ピカチュウ「気持ち悪いと思うね。」

ゲンガー「オーノー!ヘーイ!ミスターピカチュウ!!ユーもミーのことキラいなんデ〜スか?」

ピカチュウ「別にそうじゃないけど・・・。」

ゲンガー「じゃあユーもミーのフレンドデ〜スね!!オー!マイフレーンド!!」

ピカチュウ「うわ!やめろ!抱きつくな!!このっ!!」

ピカチュウは軽い電気ショックをゲンガーにくらわせた。

ゲンガー「NOOOOOOOOOOO!!アーウチッ!!オーマイガッ!!」

ピカチュウ「そんなに強い電気じゃないだろ!!」

オコリザル「ギャハハハ!!バカだなこいつは!ユーアーバカ?」

カラカラ「オコリザル君、疑問文の時はユーアーバカ?じゃなくてアーユーバカ?だよ・・・。」

オコリザル「なにい?カラカラの癖に生意気なんだよ!!」

カラカラは一発殴られた後、何処かに連れて行かれてしまった。

ゲンガー「HAHAHAHAHAHAHA!!日本のポケモンは面白いデ〜スね!!」

ピカチュウ「・・・今のが面白いのか?」

ゲンガー「オー!ミスターリオン!!」

レオン「レオンだよ!!」

ゲンガー「ソーリー!ミスターレオン!ユーの髪型ワンダフル!!」

レオン「はあ・・・。そりゃどうも。(だからどうしたんだろう・・・?)」

キンコーンカーンコーン

バリヤード「ヘーイ!英語の授業始めま〜すよ!!」

陽気な英語教師のバリヤードが入ってくる。(こいつは日本生まれのポケモン)

そういえばこの小説も早くも23話なのにホームルーム以外の授業風景を見るのは貴重である。

ゲンガー「オー!イングリッシュレッスンデ〜スか?」

バリヤード「ん?オー!君はアメリカのポケモンで〜すか!!」

ゲンガー「イエース!!アメリカンパワーバンザーイ!!」

バリヤード「オー!イエーイ!!」

ゲンガーとバリヤードは踊り出した。

そして、この日の英語の授業はつぶれた。

ピカチュウ達は楽しそうに踊っているゲンガーとバリヤードをただ見ているしかなかった。
続く


戻る   次の話
[PR]動画