ここはおなじみピカチュウの家。
ピカチュウ、ピチュー、トゲピーの3人は仲良くご飯を食べていた。
ピチュー「ねえピカチュウ兄ちゃん、何か上で音がしない?」
ピカチュウ「音?」
がさがさ・・・
ピカチュウ「天井裏にネズミでもでてきたのかな?」
このセリフ、ピカチュウ達ネズミポケモンが言うとだいぶ違和感がある。
棒で天井を突っつくピカチュウ。
「コラ!下の奴!うるさいぞ!!」
上から声が聞こえてくる。誰かいるようだ。
ピカチュウ「誰だよそこにいるのは!!降りてこい!!」
するとブツブツ言いながら降りてきたのは3羽のホーホーだった。もちろん、そのうちの1羽は隊長である。
ピカチュウ「ホーホー!!何でお前が屋根裏にいるんだよ!!」
ホーホー「いるもなにもここの屋根裏は1週間ほど前から我々ホーホー隊の本部基地にしているのだが?」
ピカチュウ「なに勝手なことしてるんだよ!!だいたい鳥なんて木に住んでればいいじゃないか!!」
ホーホー「うるさいうるさい!!お前らこそネズミの癖に家に住んでいるではないか!!」
ピカチュウ「とにかく!すぐにここからでていけ!!」
ホーホー「そんな殺生な!!我々ホーホー隊は現在資金不足で住居はおろか食べ物だって満足に獲られないのだぞ!!」
ピカチュウ「んなことしるか!お前らが天井なんかにいたらいつ僕やピチューが食べられるかわかったもんじゃない!!」
ガタアアン!!
言い争いをしていると急に扉が開き、新たなポケモンが入ってきた。
ピカチュウ「おい!今度はなんなんだよお前らは!!また勝手に入ってきて!」
オニスズメ「ここがホーホー隊の本部基地だな!?」
ホーホー「いかにも!」
ピカチュウ「違う!僕の家だ!」
オニスズメ「ホーホー隊の隊長というのは貴様だな!?」
ホーホー「そのとおり!私がポケモン軍事部隊ホーホー隊の隊長だ!貴様、何者だ!?」
オニスズメ「我々は『新』ポケモン軍事部隊、オニスズメ隊である!!」
ホーホー「なに!?『新』ポケモン軍事部隊だと!?誰がそんなものを許可したんだコラァ!!」
ホーホー隊副隊長「隊長!落ち着いてください!また血圧上がりますよ!!」
怒るホーホー隊長を副隊長が必死でなだめる。
オニスズメ「本日は決闘の申し込みに来た!!どちらが本物のポケモン軍事部隊か決する決闘だ!!」
ホーホー「上等だ!!して、いつ何処でやるのだ!?」
オニスズメ「日時は明日、この場所だ!!」
ピカチュウ「この場所って僕の家じゃないか!!勝手なこと言うなあ!!」
次の瞬間、ホーホー隊とオニスズメ隊はあっという間に電撃で一掃されてしまった。
オニスズメ「くそ、邪魔が入ったか!ホーホー隊!この勝負はお預けだ!!行くぞ、オニスズメ隊!!」
こうしてオニスズメ隊は早々と退散していった。
ホーホー「まったく、なんだったんだあいつらは!!よし、基地に戻れホーホー隊!」
ピカチュウ「こらあ!!僕ん家の屋根裏は基地じゃないって言ってるだろうがあ!!」
ホーホー「そうか、すんでもいいのか!恩にきるぞピカチュウ!!」
ピカチュウ「待て!んなこといってないだろ!!」
ホーホー「下には降りてこないから大丈夫だ!迷惑はかけん!!」
ピカチュウ「たまっちみたいなこと言ってもダメ!!」
トゲピー「トゲトゲー!!」
ホーホー達に近づいていくトゲピー。
ピカチュウ「あ、トゲピー!!」
ホーホー「みろ!トゲピーも我が部下達になついているぞ!!な?な?いいだろ?頼む!」
トゲピー「トゲトゲー!!」
ピカチュウ「・・・仕方ないなあ。本当に迷惑掛けるなよ?」
ホーホー「さすがピカチュウ!よく言ってくれた!!よし!これで正式にここはホーホー隊本部になったぞ!!」
ピカチュウ「おい!本当に迷惑掛けないんだろうな!?」
ホーホー「よし、ではさっそく記念の宴会だー!!」
「ホーーーーーーーーーー!!!」
この後、ホーホー隊がすぐに追い出されたのは言うまでもない。
続く
戻る 次の話
[PR]動画