夏休み。ピカチュウとレオンはプールに来ていた。

とはいってもピカチュウ達は泳げないのでサーフボードに乗ってプカプカバチャバチャ遊んでいるだけだが。

ピカチュウ「しかしいいよなあ、泳げるポケモンは。」

レオン「本当本当。あそこを泳いでるヤドランなんかすごいよ。」

そこには高速で泳ぐポケモンの姿があった。

ピカチュウ「ヤドラン?ヤドランってボーっとしてるポケモンのはずだろ?なんであんな活発に泳いでるんだ?」

レオン「さあ・・・。しかもなんかこっちに近づいてくるよ?」

バッチャーン!!


ピカチュウ「わああああああ!!ぶかうkbfひぢゅいdfyじゃhjkへ・・・。」

ピカチュウとレオンはヤドランと正面衝突して沈んでしまった。

ヤドラン「おお、悪い悪い。前を見てなかった。大丈夫か?」

ピカチュウ「ひどいじゃないか!もう少しで溺れるところだったぞ!!」

ヤドランにプールサイドまで引き上げてもらったピカチュウは怒鳴った。

ピピーッ!!


ルギア「プールサイドではお静かに!!」

ピカチュウ「す、すいません・・・。」

しかし直後にピカチュウは監視員のルギアに笛を吹かれ怒鳴られてしまった。

ピカチュウ「ねえ、プールサイドって静かにする決まりなんてあったっけ?」

レオン「何言ってるんだい?ピカチュウ君。ところでヤドランってもっとボーっとしてる種族って聞いたんだけど?」

ヤドラン「俺の場合は特別だな。コラッタの中にもまれに飛べるコラッタとかいるだろう?」

ピカチュウ「そんなコラッタいるか!」

得意げに話すヤドランにピカチュウはつっこんだ。

ヤドラン「スマン、たとえが悪かった。そうだな・・・お前がピカチュウの癖になみのりが出来るみたいなものさ。」

レオン「はあ・・・。じゃああなたは世にも珍しい活発ヤドランって事ですか?」

ヤドラン「まあそういうことだ。ところでお前らポケモン学園の生徒だろ?俺は3組なんだが知らなかったか?」

ピカチュウ「へえ、そうなの?知らなかったよ。じゃあ今日は誰かと一緒に?」

ヤドラン「ああ、ちょっとロコンちゃんと一緒にな。」

レオン「ロコンちゃんってまさかあの美人ポケモン、3組のロコンさん!!?」

レオンは仰天して声を張り上げた。

ピピーッ!!


ルギア「プールサイドではお静かに!!」

レオン「す、すいません・・・。」

しかし直後にやはり監視員のルギアに怒鳴られてしまった。

レオン「ねえ、プールサイドって静かにする決まりなんてあったっけ?」

ヤドラン「何言ってるんだお前?つーか俺がロコンちゃんと一緒にいるとおかしいか?」

レオン「だってロコンさんといえば校内で1、2を争う美人じゃないか!予定もたくさんのはずなのにこんな所に来るはずが・・・。」

ロコン「ヤドランく〜ん!!」

ビーチパラソルの下の綺麗なポケモンがヤドランを呼んでいる。

ヤドラン「おお、ロコンちゃん!じゃ、俺は行くから。じゃあな!」

レオン「ほ、ホンモノのロコンさんだ・・・。」

ピカチュウ「あんなヤドランとロコンさんが付き合ってるなんて分からないものだねえ、正直、意外だよ。ねえレオン。・・・レオン?」

レオン「ろ・・・ロコンさんがああ・・・。あ、あんな奴とおおお・・・。はは、ははははは・・・。」

ピカチュウ「・・・レオン?おーい、しっかりしろよー、レオーン。」

レオン「あは、あはははははははは・・・。」

何故ヤドラン達をみてレオンが放心状態になってしまったのか、今のピカチュウにはまだ知る由もなかった・・・。
続く


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